セイタカシケシダ(背高湿気羊歯)は湿気好き

ビーグル号の航海日誌 2014年09月29日 23:22

121117セイタカシケシダ@エコカフェ.JPG江ノ島の江島神社境内の断崖下の林縁で見られるシダ植物の中からセイタカシケシダを紹介します。この仲間の分類も難しいのですが、外形的特徴からそうさせていただきます。[2012年11月17日撮影:第14回自然観察会@山崎]

セイタカシケシダ(背高湿気羊歯、学名:Deparia dimorphophylla (Koidz.) M.Kato/Deparia lasiopteris (Kunze) Nakaike)はイワデンダ科オオシケシダ属の夏緑性シダ植物。分布は本州東北地方南部以南、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び湿った林床などに自生。121117セイタカシケシダ胞子のう群@エコカフェ.JPG草丈は40pから80pほど、根茎は長く地中を匍匐、葉柄は緑褐色で鱗片は淡褐色の披針形。葉はやや2形、葉は帯灰青色でやや厚い革質、葉身は卵状三角形の単羽状複葉、上部が次第に細くなり尖る。胞子葉は柄が長くより厚い。葉の表裏、中軸、羽軸に毛が生えます。羽片は軸に直角につき、狭長楕円形で鋭頭、脈状に疎らに毛、裏面脈上にも短毛。羽片は中裂から深裂、裂片は長楕円形で辺縁はやや波状(若時は内側に巻き込む)で鈍頭。ソーラス(胞子嚢群)は線形で中肋に接してつき、苞膜は多毛です。

近縁種に裂片先が切形で中軸と羽軸に毛が密生するムクゲシケシダ、裂片の辺縁が毛状に細裂するナチシケシダ、葉が2形ではなく羽片が斜上するシケシダ、羽片が短く包膜が無毛のホソバシケシダが知られます。


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セゾン現代美術館の鏡はそれぞれに 

P9270046.JPG昼下がり、予定より1時間遅れて深谷を出発
長野冬季オリンピックにあわせ整備された信越高速道は山間を緩やかにカーブしながら高度を稼いでゆく
碓氷峠を抜ける旧国道を進むのでは、九十九折のカーブが鬱蒼とした山腹を刻み容易でなかった
山体を穿つトンネルを3つも抜けるとあっという間に高速出口軽井沢に辿りつくことができる
さらに小1時間ばかり一般道を進み、長倉芹ヶ沢にあるセゾン現代美術館にたどり着く頃には、日は西に傾きかけていた
鉄板扉は別世界を予感させ、足を進めると、芳しき桂の林を縫う清流、枝から落ちる木漏れ日、凛とした冷気が私たちを迎え包み込んでいる
見えぬ野鳥の鳴き声と一瞬の羽音、刻一刻と静かに時が流れ、日の影がゆっくり回る
館内の作品群は無言にして時空を超えて作家たちが寄せては返す波のように訴えかけてくる
私たちを迎える作品も森の佇まいも私たちの今の感覚に委ねるしかなく
老夫婦には老夫婦なりの、息子には青年なりの、世界が静かに広がっているでしかない
同じ場所、同じ時間、不思議な感覚は遠い汽笛のように余韻を残し去ってゆく
漸く辿り着いた安堵感は、次の瞬間、意味のない不安感が混在し
あと何度一緒に出掛けられるのだろうか、と
日常が待っているに過ぎない

by トノサマガエル(2014.09.27)

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ホソバイヌワラビ(細葉犬蕨)は毛達者

121117ホソバイヌワラビ@エコカフェ.JPG江ノ島の江島神社境内の崖地下部で見られるシダ植物のからホソバイヌワラビを紹介します。葉は2形、春に出る栄養葉は地表近くに展開し、夏に出る胞子葉は立ち上がり、ソーラスをつけます。[2012年11月17日撮影:第14回自然観察会@山崎]

ホソバイヌワラビ(細場犬蕨、学名:Athyrium iseanum Rosenst.)はメシダ科メシダ属の夏緑性シダ植物。分布は本州東北地方南部以下、四国、九州、国外では台湾、朝鮮半島、中国に及び、山地のやや湿った林下などに自生。121117ホソバイヌワラビ胞子のう群@エコカフェ.JPG121117ホソバイヌワラビ葉柄@エコカフェ.JPG草丈は25cmから70cmほど、根茎は短く直立、密生する鱗片は褐色で披針形。葉柄は藁色から薄紫色で無毛、基部に狭披針形の鱗片を伴う。葉は柔らかな革質、葉身10cmから45cmほどの楕円状卵形で2回羽状複葉、秋に上部に無性芽を伴う。羽片は有柄で披針形、10対から20対ほど、最下羽片はやや短い。小羽片は左右非対称、基部で対生、他は互生、狭楕円形から狭卵形で中裂から深裂、10対から14対ほどつく。裂片は4対から6対ほどで側脈が目立ち、基部前側は鋸歯を伴い大きい。羽軸と小羽軸の分岐点に刺状の突起がつき、両軸とも表面に白色の軟刺毛、裏面の中肋に短い腺毛が生えます。ソーラスは馬蹄形や鉤形、楕円形などで中肋寄り、包膜は全縁です。

近縁種に羽片に長い柄がつくイヌワラビ、小羽片が左右対称であるミヤコイヌワラビ、硬い革質で羽片に柄がほとんどないヤマイヌワラビ、葉柄が緑色で軟刺毛がつかないサトメシダなどが知られます。注意深い観察が必要です。


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