ユウガギク(柚香菊)は湿地周辺で

ビーグル号の航海日誌 2014年09月26日 22:45

140913ユウガギク@エコカフェ.JPG南アルプス北端に位置する前衝山でもある入笠山(標高1955m)南東山麓の入笠湿原のごく周辺や「花園」と呼ばれるお花畑からユウガギクを紹介します。名前の由来は葉を揉むと柚子の香りがすることにあるそうですが、実際の香りはごくごく微かなようです。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

ユウガギク(柚香菊、学名:Aster iinumae Kitam./Aster incisus Fisch. var. pinnatifidus (Maxim. ex Makino) Nakai)のキク科ヨメナ属の多年草。日本固有種。分布は本州近畿地方以北に限り、山地のやや湿生の高い道端や草地などに自生。140913ユウガギク@エコカフェ(入笠湿原).JPG草丈は50pほど(よく1m超)、地下茎は長く、茎は直立しよく分枝。葉は互生し無柄、葉身3pから8pほどの披針形から卵状楕円形、葉縁はよく羽状に浅裂か中裂、変異も多い。花期は7月から10月頃、茎頂に径約2.5pの淡紫色から白色の頭状花を咲かせます。花の色や花弁の数、幅ともに変異が多い。果実は長径2、3oの倒卵形で稜に剛毛、表に腺毛がつき、冠毛はほとんどつかない。

近縁種で似ているものに愛知県以西に分布するオオユウガギク、中部地方以西に分布する葉がやや厚く、ごく短い冠毛がつくヨメナ、関東地方と近畿地方に分布する痩果の稜の腺毛がつき、冠毛が短いカントウヨメナなどが知られます。


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クサフジ(草藤)も懸命に

140913クサフジ花@エコカフェ.JPG南アルプス北端の入笠山(標高1955m)の山麓にある「花園」と呼ばれるお花畑があります。多くのハイカーが訪れるようです。ヤナギランヤマハハコ、クガイソウ、キキョウ、クサレダマなどに交じって、クサフジも懸命に花をつけていました。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

クサフジ(草藤、学名:Vicia cracca L.)はマメ科ソラマメ属のつる性多年草。分布は北海道、本州、九州に及び、山地の草原の日当たりの良い場所に自生。草丈は80pから150pほど、茎葉角張り、細毛が生えます。葉は薄く、葉身1.5cmから3pほどの偶数羽状複葉、小葉は9対から対12枚、巻ひげがつく。托葉は小さく葉縁に2歯があったり、なかったり。花期は5月から9月頃、茎の上部にある葉腋から総状花序を伸ばし、淡紫色から青紫色の蝶形花を幾つか咲かせます。花の長さは11o前後、萼片には5歯、最下部の1歯は長い。果実は長さ2、3pほどの豆果、種子が5個入ります。

近縁種に本州東海地方以東の海岸に分布するヒロハクサフジ、北海道から九州の山地の尾林縁に分布し、小葉が2枚から5対のオオバクサフジ、本州の日本海側に分布するエビラフジなどが知られます。また、クサフジの仲間で春に花を咲かすものに花序の小さなカラスノエンドウ、スズメノエンドウ、イブキノエンドウなどが知られます。


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