ヒロハイヌワラビ(広葉犬蕨)は

ビーグル号の航海日誌 2014年09月09日 22:00

121117ヒロハイヌワラビ@エコカフェ.JPG江ノ島の森は海岸性の温帯照葉樹林で構成され、林床や林縁はやや乾燥気味だが、シダ植物なども観察することができます。ヒロハイヌワラビもそんなひとつです。[2012年11月17日撮影:第14回自然観察会@阿部]

ヒロハイヌワラビ(広葉犬蕨、学名:Athyrium wardii (Hook.) Makino)はメシダ科メシダ属の夏緑性シダ植物。分布は本州東北地方南部以南、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、山地の林下に自生。121117ヒロハイヌワラビ胞子のう群@エコカフェ.JPG草丈は30pから80pほど、根茎葉直立し叢生。葉柄長20pから30pほど、帯紅紫色で基部は茶褐色の鱗片を密生、葉身25pから35pほどの三角形から広い卵形、2回羽状複葉。羽片は5対から8対、披針形で先が尖り、小羽片は10対から14対、浅裂で基部に耳垂は生ぜず、鈍頭。中肋に褐色の短毛が密生。ソーラス(胞子嚢群)は三日月形、中肋寄りにつきます

メシダ属は世界の北半球に約180種、日本には26種以上が知られるが、分類学上はいろいろと議論もあるようです。まあ、専門学者にお任せするとして、北半球に偏っていることが何を意味するのかが面白いですよね。


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ノガリヤス(野刈安)はあちこち

090926ノカリヤス@エコカフェ.JPG秩父山塊東端に位置する伊豆ヶ岳(標高851m)の山頂付近でみたイネ科の植物。調べるとノガリヤスの仲間、自生地や小穂のつき方や、芒の様子から、ここではヒゲノガリヤスではなくノガリヤスとします。[2009年9月26日撮影:第5回自然観察会@阿部]

ノガリヤス(野刈安、学名:Calamagrostis arundinacea (L.) Roth. var. brachytricha (Steud.) Hack.)はイネ科ノガリヤス属の多年草。分布は北海道西南部、本州、四国、九州、国外ではユーラシア全域に及び、山地の草原などに自生。090926ノガリヤス@エコカフェ.JPG草丈は60pから150pほど、茎はやや硬く、基部から根茎を短くだしゆるく束生。葉鞘は茎を抱き、葉は線形、葉表は脈状に棘状突起があり、脈間には軟短毛、葉裏は無毛。よく捩れ、表裏が反転。花期は8月から11月、茎頂に長さ10pから50pほどの円錐花序枝をだし、花花序枝は半輪生状、全体として多数の小穂をつけます。小穂の長さ5oほど、苞穎は淡緑色か帯汚紫色、護穎の背面基部から伸びる芒はやや折れ曲がり小穂から突き出ます。小花は長さ4oで基毛を束生、果実は長さ2oで風散布します。

ノガリヤス属は北半球の温帯から寒帯に150種から270種ほどが知られ、日本にはノガリヤスをはじめヒメノガリヤス、タカネノガリヤス、ホッスガヤ、ヤマアワ、イワノガリヤス、ヒゲノガリヤス、オニノガリヤスなど15種が棲み分けをしています。


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