ハシゴシダ(梯子羊歯)は虫食いに

⇒自然観察会 2014年06月09日 20:51

140531ハシゴシダ@エコカフェ.JPG真鶴半島先端部の魚付き保安林の林床でみられるシダ植物のうち、虫食いで痛々しい多くのシダがあった。調べてみると、シダ植物を食草とするツマキリヨトウという蛾の仲間がいるらしい。ヤブソテツ属やイノデ属、ヒメシダ属を好んで食す。この林床に自生するシダの種類と写真の個体の全体の雰囲気からすると、ミドリヒメシダの可能性も否定できないが、ここではハシゴシダとしておきます。[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]

140531ハシゴシダ虫食い@エコカフェ.JPGハシゴシダ(梯子羊歯、学名:Thelypteris glanduligera (Kunze) Ching)はヒメシダ科ヒメシダ属の常緑性シダ植物。分布は本州関東地方以西、四国、九州、南西諸島奄美大島以北、国外では朝鮮半島、中国、台湾、インド、ベトナムなどに及び、暖地の山地のやや乾燥した林床に自生。草丈は40pから60cmほど、根茎は長く這い、葉は柔らかい紙質か革質、葉柄は藁色で基部に褐色の鱗片がつき、葉身18cmから40pほどの披針形、単羽状複葉、羽片基部は楔形で無柄。羽片は互生し、各裂片は狭楕円形、最下の第一裂片がやや長くなるのが特徴です。胞子嚢群(ソーラス)は円形で裂片の辺縁寄りにつき、包膜は円腎形で毛が密に生えるという。

近縁で似たものに、最下の第一裂片が短いコハシゴシダ、葉柄に光沢があり葉裏に黄色い腺点があるハリガネワラビ、裂片に鈍鋸歯があるヤワラシダが知られるようです。どちらも真鶴半島の魚付き保安林では見られないようです。


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高山植物の魅力(128)、シナノナデシコ(信濃撫子)

130707シナノナデシコ@エコカフェ.JPG白山五竜高山植物園で見られる高山植物からシナノナデシコを紹介します。別名にミヤマナデシコ(深山撫子)ともいいます。残念ながら写真はハクサンフウロしか写っていませんね。[2013年7月7日撮影:第16回自然観察会@阿部]

シナノナデシコ(信濃撫子、学名:Dianthus shinanensis (Yatabe) Makino)はナデシコ科ナデシコ属の多年草。日本固有種。分布は本州中部地方に限り、山地から亜高山の河原や岩場などに自生。草丈は20pから40pほどと小型、茎は四角状で節が膨れ上部でよく分枝、葉は対生し基部で茎を抱き、葉身4pから7pほどの広線形。130707シナノナデシコ看板@エコカフェ.JPG花期は7月から8月頃、茎先に集散花序をだし、紅紫色の5弁花をたくさん咲かせます。花弁は先端が浅裂、雄蕊10本、雌蕊花柱2本です。果実は刮ハ、熟すと下部が裂け、種子が散布されます。

ナデシコ属は世界に北半球の温帯域を中心に約300種、日本にはシナノナデシコのほか、フジナデシコ、ヒメハマナデシコ、カワラナデシコの4種、カワラナデシコの変種としてエゾカワラナデシコタカネナデシコの2種が知られます。


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