ケケンポナシ(毛玄圃梨)はおやつに

ビーグル号の航海日誌 2014年06月30日 21:07

110723ケケンポナシ葉@エコカフェ.JPG京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林では人びととの関わりにおいて森の奥深さを学ぶことのできる市民公開講座が開催されています。かつて参加したときに長谷川先生から説明を受けたケケンポナシを紹介します。花の形が面白いですね。[2011年7月28日撮影:芦生公開講座2011「今,森から考える−森のめぐみ−」@阿部]

ケケンポナシ(毛玄圃梨、学名:Hovenia tomentella (Makino) Nakai.)はクロウメモドキ科ケンポナシ属の落葉高木。日本固有種。分布は本州西部、四国、九州に及び、丘陵から山地かけて自生。樹高は20mから25mほど、樹皮杯褐色で浅縦裂、葉はコクサギ型の葉序(2枚づつ交互につく)、葉身10pから20pほどの長卵形か広卵形、葉縁に不整鋸歯、葉先は尖ります。葉表は濃緑色で光沢、葉裏は濃灰緑色で赤褐色の毛が生え、主脈3本、葉基部に腺体を生じます。葉柄にも毛が生えます。花期は6月から7月頃、枝先や葉脇から集散花序をだし、白色の小花をたくさん咲かせます。花弁5枚は半開から反り返り、雄蕊5本も反り返り、毛に覆われた花床が目立ちます。果実は軟毛に覆われた径約8oの球形の核果、果肉はなく果柄が肥大し食することができるという。種子はテンやケケスなどにより動物散布します。

ケケンポナシのように花柄が変化して果肉の役割をするものに、ケンポナシ型イチジク型があり、前者は花柄が単に肥大、後者は花柄が子房群を包み肥大します。ノイバラのように花托が肥大するものもあり、動物散布ひとつとっても奥が深いですね。


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庚申供養塔が伝えるものは

ビーグル号の航海日誌 2014年06月29日 23:22

140628三猿と青面金剛像@エコカフェ.JPG代々木八幡神社境内に隣接し庚申塔がひっそりと建っています。年代は宝永6年(1710年)、宝暦5年(1755年)、寛政6年(1794年)と刻まれているという。庚申信仰は中国の道教思想に基づくもので、江戸時代に民衆の間で盛んであったとされます。

宝永年間と言えば、元年(1705年)に羽後・陸奥で地震、宝永3年、5年、7年、8年に浅間山噴火、宝永4年に南海トラフを震源とする宝永地震(M 8.4から8.7)が発生し、その49日後には富士山の宝永噴火、6年に三宅島噴火、人びとは天変地異に恐怖おののいたに違いありません。140628庚申塔看板@エコカフェ.JPG140628庚申塔@エコカフェ.JPGそんな中、庚申塔はこの地の人びとによって建立されていったのです。

庚申塚や庚申塔は寛永年間頃から各地に広く建立されたが、明治時代に入ると政府は撤去を命じたものの徹底され切れずに、今日まで残っている。しかし、現代人からはすっかり忘れ去られた存在のようです。


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ツルキジムロ(蔓雉蓆)は匍匐前進

ビーグル号の航海日誌 2014年06月28日 16:21

110722ツルキジムシロ@エコカフェ(芦生公開講座) 211.jpg京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林内の由良側源流の岩場でみた黄色い花。ツルキジムシロというそうです。京都府レッドデータブックでは準絶滅危惧に指定しています。[2011年7月22日撮影:芦生公開講座2011「今,森から考える−森のめぐみ−」@阿部]

ツルキジムシロ(蔓雉蓆、学名:Potentilla stolonifera Lehm. ex Ledeb.)はバラ科キジムシロ属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では済州島、サハリン、カムチャッカに及び、山地や亜高山帯の草地や岩石地などに自生。草丈は15pから30pほど、全体的に開出毛が多く、葉は奇数羽状複葉、小葉は3枚から7枚ほどで頂葉が大きい。花期は4月から7月頃、茎先に径1.5pから2pほどの黄色い5弁花を数個咲かせます。

ツルキジムシロは根元から走出枝(匐枝、ランナー)を伸ばして繁殖する戦略も取っています。この仲間は世界に約300種以上、日本にはミヤマキンバイキジムシロ、ヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴなど約20種が知られます。


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バイケイソウ(梅尅吹jは毒草

ビーグル号の航海日誌 2014年06月27日 23:30

110722バイケソウ花@エコカフェ(芦生公開講座) 132.jpg京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林内の由良側源流河畔でよく見られる群落をつくっている植物にバイケイソウがあります。根茎にアルカロイド系毒成分を含むため、鹿の食害から免れているためです。[2011年7月22日撮影:芦生公開講座2011「今,森から考える−森のめぐみ−」@阿部]

バイケイソウ(梅尅吹A学名:Veratrum album L.subsp. oxysepalum (Turcz.) Hultén)はユリ科シュロウソウ属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では北東アジアに及び、山地から亜高山帯にかけての林内や湿った草地に自生。110722バイケソウ@エコカフェ(芦生公開講座) 127.jpg草丈は60pから150pほど、葉は基部で茎を抱き、葉身15pから30pほどの広楕円形から長楕円形、全縁、平行脈が目立ち、葉先は尖ります。花期は6月から8月頃、円錐花序を伸ばし、1.5pから2pほどの緑白色の花を扇状にたくさん咲かせます。花被片6枚、雄蕊6本、雌蕊花柱は3裂。果実は刮ハ、熟すと下部が裂け種子が散布されます。

名前の由来は花が梅、葉がケイランに似ていることあります。基亜種(学名:Veratrum album L.)はヨーロッパ、北アフリカ、シベリア、東アジア、アリューシャン列島、アラスカ州スワード半島に広く分布しているという。


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第100回定例事務局MTGのご案内

090722母島沖合@エコカフェ.JPG皆さまのお陰で第10回通常総会も無事終了しました。改めて御礼を申し上げます。
エコカフェは次なる活動のステージを明確にし、マイルストーンをしっかり置いて行こうと決意したところです。
今後ますます、会員の皆さまとともに大きな活動の輪作りにまい進させていただきます。
次回は定例事務局MTGも記念すべき100回を数えます。

日 時:平成26年7月16日(水)19:00〜20:30
場 所:エコカフェ渋谷会議室
     東京都渋谷区渋谷三丁目12番18号 渋谷南東急ビル
     潟xネフィット・ワン内
地 図:https://bs.benefit-one.co.jp/BE-ONE/company/tokyo.html

連絡先:事務局(03-5280-2377またはinfo@ecology-cafe.net)までご連絡ください。


終了後、馴染みの「お好み焼き・鉄板焼き かわなか」でプチ懇親交流会を開きます。こちらもご参加ください。

写真:皆既日食エコツアー@母島沖合
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サルナシ(猿梨)は山のごちそう

ビーグル号の航海日誌 2014年06月26日 20:00

110722サルナシ@エコカフェ(芦生公開講座) 058.jpg京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林内でよく見かけるキューイを小さくしたような果実をつける植物、サルナシを紹介します。別名にシラクチカズラともいう。[2011年7月22日撮影:芦生公開講座2011「今,森から考える−森のめぐみ−」@阿部]

サルナシ(猿梨、学名:Actinidia arguta (Sieb. et Zucc.) Planch. ex Miq.)はツバキ目マタタビ科マタタビ属のつる性落葉植物。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国などに及び、山地の林縁の樹木に巻きついて自生。つるは最大長50m、最大径15p、若枝は褐色で軟毛を密生、古枝は無毛で縦裂し剥離、葉は互生し葉質は硬く光沢、葉身5pから10pほどの広楕円形、葉縁に棘状の鋸歯、葉先は尖ります。葉柄は赤色であるが特徴。110722サルナシ果実@エコカフェ(芦生公開講座) 058.jpg花期は5月から7月頃、雌雄異株で雌雄雑居性、雄株の葉腋から集散花序をだし、雄花をたくさん咲かせます。雄蕊葯は黒色。雌株は雌花と両性花を単生。白色の梅の花に似ています。果実は長径2、3pほどの楕円形の液果、無毛で秋に緑褐色に熟します。日本産キューイとも。

果実はキューイの仲間らしく熟すと甘酸っぱく美味しくて、動物たちの食糧になるほか、私たちにとっても果実酒やジュースにしたり、生食にしたり、好まれています。


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雨に打たれる椿の花

ビーグル号の航海日誌 2014年06月25日 23:16

140603ツバキ花@エコカフェ.JPG140603ツバキ果実@エコカフェ.JPG梅雨空、しっとりとした椿の花と果実です。

小さいながら鮮やかで雄蕊が少しばかり派手な花です。

雨にしっとり濡れているようすが落ち着きます。


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一般社団法人設立総会も

船長からのお知らせ 2014年06月24日 08:24

140623_1954~03.jpg第10回定例総会は無事終了しました。続いて、一般社団法人設立総会を開催。定款承認後、一時中断し、設立役員会を開催しました。理事長、副理事長、専務理事を選定、設立役員会に運営評議会を置くことも決めました。設立総会を再開し、これらを報告し、今後のスケジュール等を説明、万事終了しました。
140623_1954~01.jpgお疲れ様でした。これから精力的に準備を進めます。
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監事から監査報告

船長からのお知らせ 2014年06月23日 19:19

140623_1915~01.jpg粛々と進んでいます。続いて事務局から事業計画と予算の説明です。

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第10回通常総会開催(速報)

140623_1903~02.jpg140623_1903~01.jpg140623_1902~01.jpg総会が始まりました。
25年度活動報告のスライドショーが上映されています。

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第41回定例理事会開催結果(速報)

140623_1807~01.jpg140623_1850~01.jpg本日、18時より御茶ノ水「SOLAシティ」にあるデジタルハリウッド大学第17教室で、定例理事会を開催しました。議題は次の通りです。

・25年度事業報告、決算
・26年度事業計画、予算
・その他報告事項

先ほど、無事終了しました。


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キジノオシダ(雉の尾羊歯)の存在感

ビーグル号の航海日誌 2014年06月22日 20:00

120728キジノオシダ@エコカフェ (2).JPG奈良の春日山、そこは神聖な原生の森が広がっています。典型的な照葉樹林の森で鬱蒼としているため、昼でも薄暗い感じがします。林下で見たキジノオシダを紹介します。名前の由来は言うまでもありませんね。[2012年7月28日撮影:奈良・京都視察@阿部]

キジノオシダ(雉の尾羊歯、学名:Plagiogyria japonica Nakai)はキジノオシダ科キジノオシダ属の常緑性シダ植物。分布は本州東北地方南部以南、四国、九州、奄美大島以北、国外では済州島、中国、台湾に及び、暖地の林下に自生。120728キジノオシダ胞子葉@エコカフェ.JPG草丈は40pから80pほど、根茎は斜上し、葉柄と葉軸の背は丸く表面は平らで両側に溝がつきます。葉は革質、栄養葉と胞子葉の二形。栄養葉は20pから43pほど、1回羽状複葉、羽片は時に羽先に細鋸歯、無柄で基部上側の軸に接する幅が広く下側では狭くなり、直下の側羽片が短いため頂羽片は目立つ。胞子葉の羽片は線形で有短柄、胞子嚢群(ソーラス)は羽縁に沿ってつきます。

類似のオオキジノオは羽片基部で軸に接する幅がキジノオとは逆で下部の羽片には明瞭に柄がつきます。また、頂羽片の直下の側羽片は短くはないそうですよ。


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海浜植物、テリハノイバラ(照葉野茨)は眩しく

ビーグル号の航海日誌 2014年06月21日 00:13

140531テリハノイバラ@エコカフェ.JPG真鶴半島先端部の魚付き保安林を抜け海岸に出るとテリハノイバラの群落を見ることができます。名前の由来は葉に光沢があることにあります。この時期はちょうど花が咲いています。[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]

テリハノイバラ(照葉野茨、学名:Rosa luciae Rochebr. et Franch. ex Crép.)はバラ科バラ属の落葉つる性低木。分布は本州、四国、九州、南西諸島、国外では朝鮮半島、中国に及び、海岸や河川敷の礫地に多く、山間部ブナ帯の裸地や草地などにも自生。140531テリハノイバラ@エコカフェ.JPG草丈は15pから30pほど、主幹は地面を匍匐、又は、崖を下垂、枝には鉤形の棘がつく。葉は互生し、葉身4pから9pほどの奇数羽状複葉、小葉はクチクラ層が発達し厚く光沢、対から4対、葉身1、2pの楕円形か倒卵形で葉縁に歯牙がつきます。托葉は葉柄に合着し、葉縁に鋸歯がつき、先端には蜜腺をもちます。茎葉とも無毛です。花期は5月から7月頃、側枝が直立し先端に径約3.5pの白色の5弁花を咲かせます。雄蕊多数、雌蕊根元に綿毛が密生。果実は偽果、熟すと赤くなります。

海浜植物の多くは、塩分や乾燥から守るため、葉は無毛で光沢のあるクチクラ層を発達させる戦略を取っています。分かりやすい環境適応の一例でもあります。


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水生植物、バイカモ(梅花藻)は多様

ビーグル号の航海日誌 2014年06月20日 07:40

130707バイカモ花@エコカフェ.JPG姫川源流親海湿原が広がる標高は750mほどとさほど高くないが、亜高山帯から高山帯にかけての低層・高層湿原で見られる湿生植物が多く生息しています。そんな中に、水中生物のバイカモがあります。もっとも水が下がると陸生性となるようです。[2013年7月7日撮影:第16回自然観察会@阿部]

バイカモ(梅花藻、学名:Ranunculus nipponicus (Makino) Nakai var. submersus H. Hara)は、キンポウゲ科キンポウゲ属の常緑性の沈水草。イチョウバイカモの変種で日本固有種。130707バイカモ@エコカフェ.JPG分布は北海道、本州近畿地方以北に限り、河川上流や湧水のある場所など清流中に自生。草長は2m超、茎は節から伸びる不定根で水底に定着し、匍匐し水中になびく。葉は互生し有短柄、葉身3pから7pほど、3裂しさらに細裂し糸状。托葉は葉柄に合着し鞘状。花期は5月から10月頃、葉腋から花茎を3pから5pほど伸ばし、水上に出た茎頂に白色の花を咲かせます。花は径約1.5p、花弁5枚、雄蕊と雌蕊は多数、花床に毛が生えます。果実は痩果、短毛がつき、集合します。有性生殖の他、切れ藻や茎の伸長による無性生殖によっても繁殖します。

バイカモには、中国地方の山地の河川上流に生育するヒルゼンバイカモ、北海道や中部地方のイチョウバイカモ、本州の一部や九州のヒメバイカモ、北海道と東北地方のチトセバイカモ、北海道東部のオオバイカモなどの変種が知られています。


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ミヤマカタバミ(深山方喰)は

ビーグル号の航海日誌 2014年06月19日 23:59

110722ミヤマカタバミ@エコカフェ(芦生公開講座).jpg京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林の深い森のみたミヤマカタバミを紹介します。別名にヤマカタバミやエイザンカタバミという。花は朝開き夕方には閉じる就眠運動をします。[2011年7月22日撮影:芦生公開講座2011「今,森から考える−森のめぐみ−」@阿部]

ミヤマカタバミ(深山方喰、学名:Oxalis griffithii Edgew et. Hook.f.)はカタバミ科カタバミ属の多年草。分布は本州東北地方南部以南、四国、国外では朝鮮半島、中国、台湾、インド、ネパール、ブータン、フィリピンに及び、暖温帯上部から冷温帯にかけた落葉広葉樹林やスギ二次林内に自生。草丈は7pから25pほど、根茎は地中を這うが分枝せず、無茎、葉は3出複葉、葉柄に軟毛、葉身8pから20pほどの三角状狭心形、小葉は長さ1pから2.5pほどのハート形。葉裏はしばしば淡紅紫色を帯び、軟毛が密生します。花期は3月から4月頃、花茎の先端に、葉の展開と同時に、径4oの5弁花を単生させます。花の色は白色でライラック色の脈が入ります。雄蕊10本うち5本は短い、雌蕊花柱は5裂。果実は長径10oから17oほどの楕円形から円錐形の刮ハ、熟すと弾けて中から種子が飛散します。

関東地方西南部や東海地方に自生するカントウミヤマカタバミはミヤマカタバミの変種で、葉裏に毛がほとんど生えないという。注意深い観察が必要ですね。


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イワガラミ(岩絡み)は他人の空似

ビーグル号の航海日誌 2014年06月18日 20:57

110723イワガラミ@エコカフェ.JPG京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林が広がる由良川源流域で見られるツルアジサイに似た植物。イワガラミといいます。萼片1枚、葉縁の鋸歯が粗っぽいことから確認できます。[2011年7月28日撮影:芦生公開講座2011「今,森から考える−森のめぐみ−」@阿部]

イワガラミ(岩絡み、学名:Schizophragma hydrangeoides Sieb. et Zucc.)はユキノシタ科イワガラミ属の落葉つる性木本。分布は北海道、本州、四国、九州、屋久島、国外では朝鮮半島に及び、山地の林縁や岩崖に自生。つる長は10mから15mほど、樹皮は灰褐色で厚く堅い、幹や枝から気根をだして高木や岩崖に付着し、絡みながら這い上ります。葉は対生し有長柄、葉身5pから12cmほどの広卵形、粗鋸歯、葉先は尖ります。葉柄には褐色の毛が生えます。花期は5月から7月頃、本年枝の先に散房花序をだし、中心に多数の両性花、周囲に花弁状の萼片1枚からなる白色の装飾花がつきます。果実は刮ハです。

フィールドで花がない時に植物を見分けるのは相当に経験的な観察力がないと難しいのではないかと思います。中間的な特徴をもつものも少なからず多いのです。


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コバノイシカグマ(小葉の石かぐま)は美しい

ビーグル号の航海日誌 2014年06月17日 22:34

110722コバノイシカグマ@エコカフェ(芦生公開講座) 119.jpg京都大学フィールド科学教育研究センター芦生研究林内のトロッコ道脇の傾斜地で見た美しいシダ植物。名前はコバノイシカグマです。葉に停まっているのはオツネントンボでしょうか。[2011年7月22日撮影:芦生公開講座2011「今,森から考える−森のめぐみ−」@阿部]]

コバノイシカグマ(小葉の石かぐま、学名:Dennstaedtia scabra (Wall. ex Hook.) Moore)はコバノイシカグマ科コバノイシカグマ属の常緑性シダ植物。分布は本州東北地方南部以南、四国、九州、南西諸島、国外では東アジア、東南アジアからインドにかけて広く、山地の湿った林内や傾斜地に自生。草丈は50pから80cmほど、根茎は赤褐色でよく葡匐、葉柄は20pから35pほど、赤褐色で白毛が密生。葉はやや硬い革質で両面に粗い毛が生え、葉身20pから50pほどの三角状長楕円形、3、4回羽状複葉、羽片は14対から16対で最下羽片が最も大きい。小羽片は卵状長楕円形、中裂から深裂、裂片は長楕円形。胞子嚢群(ソーラス)は辺縁につき、包膜は灰緑色、コップ状で無毛です。

コバノイシカグマ属は世界に約60種、日本にはウスゲコバノイシカグマ、イヌシダ、オウレンシダ、イシカグマなどが知られるようです。


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高山植物の魅力(130)、ミヤマトウキ(深山当帰)

ビーグル号の航海日誌 2014年06月16日 20:54

130707ミヤマトウキ@エコカフェ.JPG姫川源流親海湿原でみたシシウドの仲間、調べてみるとミヤマトウキというらしい。別名をイワテトウキとかナンブトウキという。北海道の蛇紋岩帯には小葉が細いホソバトウキが自生します。[2013年7月7日撮影:第16回自然観察会@阿部]

ミヤマトウキ(深山当帰、学名:Angelica acutiloba (Siebold et Zucc.) Kitag. subsp. iwatensis (Kitag.) Kitag.)はセリ科シシウド属の多年草、トウキの高山型亜種。日本固有種。分布は北海道南西部、本州中部地方以北に限り、亜高山帯から高山帯の岩礫地や渓流沿いの岩上などに自生。130707ミヤマトウキ@エコカフェ.JPG草丈は20pから50pほど、茎は枝を広げ、葉は光沢があり、葉柄全体が鞘状に膨らみ基部で茎を抱き、葉身10cmから13cmほどの2、3回3出複葉、小葉は3裂し、重鋸歯、先が尖ります。基本種トウキより裂片の幅が広いのが特徴。花期は7月から8月頃、茎頂又は分枝の先端に径約10pの複散形花序をつけ、径約3oの白色の5弁花を咲かせます。花序の下に総苞片は普通付かないが、あっても1個です。小花序の下の小総苞片は線形で数個付きます。果実は長径5o前後の楕円形の分果、脈状背隆条と翼状側隆条が目立ちます。

シシウド属は花が似ていることから葉の形で見分けるのが良いとされます。ミヤマシシウド、アマニュウは葉の分裂が少なく、シラネニンジン、ミヤマウイキョウ、ミヤマセンキュウミヤマゼンコは細裂、ハクサンボウフウ、ミヤマトウキが中間とされます。


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第99回定例事務局MTGのご案内

山形俊男@エコカフェ.JPG長梅雨です。夏から秋にかけて、太平洋赤道域ではペルー沖の海水面温度が上昇するエルニーニョ現象の発生が予報が気象庁から発表されたそうです。ならば、冷夏となりそうですが、大西洋、インド洋での熱交換現象も交えもう少し複雑に理解した方がよさそうです。
さて、エコカフェでは、次なるステージに向け、内容の濃い意見交換を予定しています。

日 時:平成26年6月18日(水)19:00〜20:30
場 所:エコカフェ大手町会議室
    千代田区大手町2-6-2 日本ビル
    潟xネフィットワンソリューションズ内
テーマ:各自報告と一般社団法人の設立に向けた準備について
地 図:https://www.benefitone-solutions.co.jp/company/

連絡先:事務局(03-5280-2377またはinfo@ecology-cafe.net)までご連絡ください。


写真:第9回シンポジウムでの山形俊男先生のプレゼン資料からエルニーニョとモドキなどの図解


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キランソウ(金瘡小草)は地獄の釜の蓋とも

ビーグル号の航海日誌 2014年06月15日 08:06

120708キランソウ@エコカフェ.JPG奥鬼怒温泉郷日光沢温泉の近くの草むらで小さな紫色の唇花が咲いていました。シマカコソウに似た感じの雰囲気を持っている。調べるとキランソウらしい。起源が極めて近いので当然だと頷ける。根生葉が地面にぺったりと張り付くことからジゴクノカマノフタとも呼ばれているそうです。[2012年7月8日撮影:奥鬼怒視察@阿部]

キランソウ(金瘡小草、学名:Ajuga decumbens Thunb.)はシソ科キランソウ属の多年草。分布は本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、野山の明るい草地などに自生。120708キランソウ花@エコカフェ.JPG草丈は5pから15cmほど、茎は丸く地面を葡匐、根生葉はロゼット状、葉身4pから6cmほどの広披針形、波状の粗鋸歯、葉先は鈍頭。茎葉は互生し、葉身1.5cmから3pほどと小さい。全草に毛が生えます。花期は3月から6月頃、葉腋に濃紫色から淡紫色の唇形花が数個咲きます。萼片は5裂、毛が生え、花冠は長さ約1p、上唇は2浅裂、下唇は3裂し、中央裂片が大きく、さらに2浅裂。雄蕊4本は2本が長く、2本が短い。雌蕊柱頭は2裂。果実は長さ約1.7mmの分果です。

キランソウの仲間はユーラシア大陸に数十種、日本にニシキゴロモ、ツクバキンモウソウ、ジュウニヒトエなど十数種が知られているそうですよ。


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高山植物の魅力(129)、エーデルワイス

ビーグル号の航海日誌 2014年06月14日 13:24

130707エーデルワイス@エコカフェ.JPG130707エーデルワイス花@エコカフェ.JPG白山五竜高山植物園に植栽展示されているエーデルワイスを紹介します。スイスやオーストリアの国花、けなげな美しさです。ハヤチネウスユキソウが比較的よく似ているといわれています。花言葉は「愛をあなたに」「大切な思い出」「気高く毅然とした勇気」だそうです。[2013年7月7日撮影:第16回自然観察会@阿部]   

セイヨウウスユキソウ(西洋薄雪草、学名:Leontopodium alpinum Cass.)はキク科ウスユキソウ属の多年草。分布はヨーロッパ、ヒマラヤ、シベリアに及び、高山帯(標高2000mから2900m)の石灰岩地を好んで自生。日本には大正時代以降に移入。草丈は10pから20pほど、葉はロゼット状に生え、葉身は披針形で先が尖ります。花期は7月から9月頃、苞葉は白い綿毛に覆われ、中心に球形の花がつきます。苞葉の綿毛は紫外線や強風、乾燥から守るための手段と考えられています。果実は痩果、熟しても裂開しない。

日本に自生する近縁種としては、ハヤチネウスユキソウ、コマウスユキソウ、ミネウスユキソウ、ウスユキソウ、ハッポウウスユキソウ、エゾウスユキソウなどが知られます。


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チヂミザサ(縮み笹)はたくさんに

ビーグル号の航海日誌 2014年06月13日 20:00

140531チヂミザサ@エコカフェ.JPG真鶴半島先端部にある魚付き保安林のやや渇いた林縁に群生しているのをよく見かけるチヂミザサです。名前の由来は葉が笹の葉に似ている上に縮み皺があることにあります。[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]

チヂミザサ(縮み笹、学名:Oplismenus undulatifolius (Arduino) Roem.et Schult)はイネ科キビ亜科チヂミザサ属の一年草。分布は日本全土を含む旧世界の温帯から熱帯にかけて広く、山野の林内や林縁に自生。草丈は10cmから30pほど、茎は細く長く、下部は走出枝状に葡匐し、疎らに枝分かれし、上部と枝は斜上。葉は互生し薄く鮮緑色、葉身3pから7cmほどの狭卵形か広披針形、縁は縮れて波打ち先は尖ります。花期は8月から10月頃、茎頂に長さ10cmほどの穂状花序をだし、花序の中軸の5節から9節に小穂が密生。小穂は緑色、長さ約3mmの狭卵形で短毛が生え、基部につく2個の苞穎の先には芒がつきます。

チヂミザサは毛の生え方に変異があり、広義には2変種に分かれ、葉や葉鞘、花軸に長い毛が多いタイプをケチヅミザサ、全体に毛が少なく花軸に毛がないタイプをコチヂミザサとし、どちらもチヂミザサの変異とします。


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これなんだシリーズ(230)

⇒これなんだシリーズ 2014年06月12日 05:53

130706これなんだ@エコカフェ.JPG雨、雨、雨。高山の雪解けもどんどん進みます。
南アルプスの小日向山ではこれからが高山植物のシーズンになります。
梅雨の晴れ間を縫って足を運びたいですね。




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オオベニシダ(大紅羊歯)は大型ベニシダに非ず

⇒自然観察会 2014年06月11日 20:34

140531オオベニシダ@エコカフェ.JPG真鶴半島の海岸に面した魚付き保安林の斜面地にベニシダに似ているがどことなく風合いの違うシダ植物がありました。調べてみると、オオベニシダらしいです。しばしば、ベニシダとも混生するようです。ソーラスの包膜が赤色のものをホホベニオオベニシダとしてオオベニシダの品種として扱うようです。[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]

オオベニシダ(大紅羊歯、学名:Dryopteris hondoensis Koidz.)はオシダ科オシダ属の常緑性シダ植物。140531オオベニシダ胞子のう群@エコカフェ.JPG分布は本州当方九地方南部以南、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、平地から山地の林下や林縁に自生。草丈は50pから80pほど、根茎は短く斜上。葉はやや硬い革質で光沢のない帯淡緑色。葉柄は藁色で褐色か暗褐色の披針形から狭披針形の鱗片がつき、葉身30pから50pほどの3角状広卵形で2回羽状複葉から3回羽状深裂、先は次第に狭くなり尖ります。羽片は10対から15対ほど、中軸は褐色で小さな鱗片がつきます。小羽片は無柄で広披針形から狭長楕円形で鋭頭か鈍頭、最下羽片の第一小羽片は隣より短いのが特徴です。胞子嚢群(ソーラス)は小羽片の中肋寄りにつき、包膜は全縁で白色、稀に赤色です。3倍体で無融合生殖します。

近縁種でよく似ているものに、ベニシダトウゴクシダがあるが、ベニシダの葉は光沢があり最下小羽片が切れ込まないこと、トウゴクシダの葉柄下部の鱗片は黒褐色で葉先が急に尖ること、などで区別が可能らしいです。


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ミウライノデ(三浦猪の手)は交雑種

⇒自然観察会 2014年06月10日 06:53

140531アスカイノデ@エコカフェ.JPG真鶴半島の魚付き保安林の手前の車道脇でみたアスカイノデに似たシダ植物。調べてみると、この地域にはアスカイノデのほかにアスカイノデとイノデの自然交雑種であるミウライノデも自生するらしい。[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]

ミウライノデ(三浦猪の手、学名:Polystichum ×miuranum Sa. Kurata)はオシダ科イノデ属の常緑性シダ植物。分布は本州東北地方南部以南から中部地方以北に限り、丘陵地の照葉樹林林下などに自生。草丈は90pから120pほど、葉柄につく鱗片はアスカイノデのようにやや捻じれ、イノデのように幅広で縁に刺がつく。140531アスカイノデ葉柄@エコカフェ.JPG葉軸ではアスカイノデと同じように下部の鱗片は披針形で突起があり上部では毛状となります。胞子嚢群(ソーラス)は中間性です。

イノデ属は世界に200種以上、日本にイノデ、イノデモドキ、ツヤナシイノデ、サイゴクイノデ、カタイノデ、アスカイノデ、アイアスカイノデ、キンモウイノデなど約30種、自然交雑種も多く、なかなかに奥が深いです。


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ハシゴシダ(梯子羊歯)は虫食いに

⇒自然観察会 2014年06月09日 20:51

140531ハシゴシダ@エコカフェ.JPG真鶴半島先端部の魚付き保安林の林床でみられるシダ植物のうち、虫食いで痛々しい多くのシダがあった。調べてみると、シダ植物を食草とするツマキリヨトウという蛾の仲間がいるらしい。ヤブソテツ属やイノデ属、ヒメシダ属を好んで食す。この林床に自生するシダの種類と写真の個体の全体の雰囲気からすると、ミドリヒメシダの可能性も否定できないが、ここではハシゴシダとしておきます。[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]

140531ハシゴシダ虫食い@エコカフェ.JPGハシゴシダ(梯子羊歯、学名:Thelypteris glanduligera (Kunze) Ching)はヒメシダ科ヒメシダ属の常緑性シダ植物。分布は本州関東地方以西、四国、九州、南西諸島奄美大島以北、国外では朝鮮半島、中国、台湾、インド、ベトナムなどに及び、暖地の山地のやや乾燥した林床に自生。草丈は40pから60cmほど、根茎は長く這い、葉は柔らかい紙質か革質、葉柄は藁色で基部に褐色の鱗片がつき、葉身18cmから40pほどの披針形、単羽状複葉、羽片基部は楔形で無柄。羽片は互生し、各裂片は狭楕円形、最下の第一裂片がやや長くなるのが特徴です。胞子嚢群(ソーラス)は円形で裂片の辺縁寄りにつき、包膜は円腎形で毛が密に生えるという。

近縁で似たものに、最下の第一裂片が短いコハシゴシダ、葉柄に光沢があり葉裏に黄色い腺点があるハリガネワラビ、裂片に鈍鋸歯があるヤワラシダが知られるようです。どちらも真鶴半島の魚付き保安林では見られないようです。


関連記事(ヤマイタチシダ(山鼬羊歯)は点々と)⇒
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高山植物の魅力(128)、シナノナデシコ(信濃撫子)

130707シナノナデシコ@エコカフェ.JPG白山五竜高山植物園で見られる高山植物からシナノナデシコを紹介します。別名にミヤマナデシコ(深山撫子)ともいいます。残念ながら写真はハクサンフウロしか写っていませんね。[2013年7月7日撮影:第16回自然観察会@阿部]

シナノナデシコ(信濃撫子、学名:Dianthus shinanensis (Yatabe) Makino)はナデシコ科ナデシコ属の多年草。日本固有種。分布は本州中部地方に限り、山地から亜高山の河原や岩場などに自生。草丈は20pから40pほどと小型、茎は四角状で節が膨れ上部でよく分枝、葉は対生し基部で茎を抱き、葉身4pから7pほどの広線形。130707シナノナデシコ看板@エコカフェ.JPG花期は7月から8月頃、茎先に集散花序をだし、紅紫色の5弁花をたくさん咲かせます。花弁は先端が浅裂、雄蕊10本、雌蕊花柱2本です。果実は刮ハ、熟すと下部が裂け、種子が散布されます。

ナデシコ属は世界に北半球の温帯域を中心に約300種、日本にはシナノナデシコのほか、フジナデシコ、ヒメハマナデシコ、カワラナデシコの4種、カワラナデシコの変種としてエゾカワラナデシコタカネナデシコの2種が知られます。


関連記事(高山植物の魅力(127)、ノウゴウイチゴ(能郷苺))⇒
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伊豆灯台にて

⇒森林づくり+α 2014年06月08日 22:25

DSC_1223.jpgお天気とともに晴れやかな笑顔!

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三宅島にさよならを

DSC_1249.jpgDSC_1248.jpgお天気にめぐまれた今日は、島内一周観光を終え、三宅島を後にします!
また、次回を楽しみに一時のお別れです。

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梅雨空一変

DSC_1214.jpg快晴!
島一周中です。

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無事完了

⇒森林づくり+α 2014年06月07日 21:38

DSC_1205.jpgDSC_1206.jpgDSC_1211.jpg午後に植林に行きました!
なんとか晴れ間もみえ、雨に降られずに終わるかと思われましたが…やはり梅雨の勢いにはかなわず、小雨が降りしきる中200本を植えました!
ツバキ、サカキ、タブの三種類をわずか1時間足らずに植えるという早業?を成し遂げました!
みなさん、ずぶぬれ泥だらけでしたが、無事怪我もなく任務完了できました!
お疲れさまでした。&三宅村森林組合、三宅村役場のご担当者の皆様ありがとうございました♪

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つかの間のお休み

DSC_1203.jpg雨と風が強いので、植林活動は午後にすることにしました。
少しでも晴れることを祈ってください!

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到着〜

DSC_1201.jpg 雨が…強くなってきた!
今日の植林はどうしたものか(@_@)
ご飯食べてから相談だ!

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三宅島に向けて

⇒森林づくり+α 2014年06月06日 23:53

DSC_1200.jpg今回は、7名での植林活動になりました。
大雨ですが、負けずにがんばります!
いってきます!

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高山植物の魅力(127)、ノウゴウイチゴ(能郷苺)

130707ノウゴウイチゴ@エコカフェ.JPG白山五竜高山植物園で見られる高山植物からノウゴウイチゴを紹介します。名前の由来は岐阜県本巣市(旧本巣群根尾村)能郷白山で発見されたことにあります。 [2013年7月7日撮影:第16回自然観察会@阿部]

ノウゴウイチゴ(能郷苺、学名:Fragaria iinumae Makino)はバラ科オランダイチゴ属の多年草。分布は北海道、本州(東北地方から日本海側鳥取県伯耆大山にかけ)、国外では樺太に及び、山地帯から亜高山帯の湿り気のある草地に自生。130707ノウゴウイチゴ看板@エコカフェ.JPG草丈は10cmから15cmほど、根茎は肥厚し、枝は長く匍匐します。葉は根生し有長柄、3出複葉、小葉身1.5pから3pほどの倒卵形、粗鋸歯。葉裏は粉白色を帯びます。葉裏、葉柄、花茎に伏毛が生えます。花期は6月から7月頃、花茎の先に花を数個咲かせます。花径2p前後、花弁7、8枚。果実は径約8oの卵形の偽果、熟すと赤くなります。シロバナノヘビイチゴ同様、果実は甘い果汁を含みとっても美味しいです。

オランダヘビイチゴ属は、世界に20種超、染色体の数により分類がされているようです。2倍体のほか4倍体、6倍体、8倍体、10倍体の存在が知られています。自然交雑もよくおこるようです。


関連記事(高山植物の魅力(126)、タカネオトギリ(高嶺弟切))⇒
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コオニユリ(小鬼百合)は派手な貴婦人

ビーグル号の航海日誌 2014年06月05日 22:35

130707コオニユリ@エコカフェ.JPG長野県安曇野の白馬村標高750mの「姫川源流自然探勝園」内に親海湿原が広がっています。江戸時代から昭和初期までは水田として利用されていた場所です。水田から湿原へと移行が進み、現在も植生遷移の過程にあると考えられます。約3haの湿原には350種以上もの植物が自生しているそうです。そんな中から、コオニユリを紹介します。[2013年7月7日撮影:第16回自然観察会@阿部]

コオニユリ(小鬼百合、学名:Lilium leichtlinii Hook. fil. var. maximowiczii (Regel) Baker)はユリ科ユリ属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国、アムール地方に及び、山地のやや湿った場所や湿原周辺に自生。草丈は80pから100cmほど、葉は互生し基部で茎を抱き、葉身8pから15cmほどの線状披針形、葉先は尖ります。花期は7月から9月頃、茎先に総状花序をだし、黄赤色の花を下向きに2輪から10輪ほど咲かせます。花被片6枚、披針形で反り返り、内側に黒紫色の斑点がつきます。果実は刮ハ、熟すと下部が裂け種子が散布されます。

近縁種のオニユリとの相違は、コオニユリは花がやや小さいこと、ムカゴ(珠芽)ができないこと、だそうです。オニユリがムカゴから3年、コオニユリは実生から6年から8年も経たないと花が見られないのも違いといえば違いですね。


関連記事(オニユリ(鬼百合)は古く渡来)⇒
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これなんだシリーズ(229)

120609パラソル@エコカフェ.JPG120609これなんだ@エコカフェ.JPG梅雨入りでしょうか。
この季節、梅雨空に紫色の花は良く映えますね。





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ヤマイタチシダ(山鼬羊歯)は点々と

⇒自然観察会 2014年06月04日 20:00

140531ヤマイタチシダ@エコカフェ(真鶴半島).JPG真鶴半島先端域に位置する魚付き林の森林浴遊歩道脇の林縁で点々と見られたイタチシダの仲間を紹介します。初めはオオイタチシダがと思ったのですが、裂片に鋸歯がないことから一応、ヤマイタチシダとします。[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]

ヤマイタチシダ(山鼬羊歯、学名:Dryopteris bissetiana (Bak.) C.Chr. /Dryopteris setosa (Thunb.) Akasawa)はオシダ科オシダ属の常緑性シダ植物。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、暖温帯の丘陵や山地の林縁や林床に自生。140531ヤマイタチシダ@エコカフェ.JPG草丈は40cmから70cmほど、根茎は短く斜上、葉柄にも狭披針形の淡褐色か黒色の鱗片がつき、基部では密となる。葉は革状草質、葉身20pから40cmほど、2回羽状浅裂か全裂、先端にかけ先細ります。最下羽片の後第1小羽片は無柄で大きく、羽片先端の辺縁は全縁、羽軸裏には袋状の鱗片がつくのが特徴です。胞子蓑群(ソーラス)は大形、包膜は円腎形、小羽片の中肋と辺縁の中間につくという。

近縁種にはオオイタチシダ、ヒメイタチシダ、ナガバノイタチシダ、ナンカイイタチシダ、イワイタチシダ、ミヤマイタチシダが知られます。一部に中間的な存在も知られ、なかなか同定は難しいようです。


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真鶴港の長閑な風景

⇒自然観察会 2014年06月03日 07:46

140531石材所@エコカフェ.JPG140531魚網@エコカフェ.JPG真鶴港は真鶴半島の北側に位置し、半島陰の天然の良い港です。古くから近くに石切り場があって、積み出し港にもなっています。江戸城築城に大きく貢献したといいます。[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]

140531市場@エコカフェ.JPG140531市場風景@エコカフェ.JPG訪ねた時は昼過ぎでしたので、魚市場は閑散としていました。建屋内は薄暗いのですが、きれいに清掃してあり、魚の生臭いにおいもありませんでした。日当たりのよい場所には魚網が干してあって、漁港の風景を印象付けていました。

お昼ごはんは、昼過ぎになりましたが、キンメダイの煮付けやお刺身をたらふく食べました。散策後の至福の一時です。みなさんも、真鶴半島にお出かけください。


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フモトシダ(麓羊歯)はごく普通に

⇒自然観察会 2014年06月02日 21:43

140531 フモトシダ@エコカフェ.JPG真鶴半島先端部の魚付き林の林縁でイタチシダの仲間とともによく見られたのがフモトシダです。名前の由来は山麓ややや乾いた林床に生じることにあります。[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]

フモトシダ(麓羊歯、学名:Microlepia marginata (Panzer ex Houtt.) C.Chr.)はコバノイシカグマ科フモトシダ属の常緑性シダ植物。分布は本州東北地方南部以南、四国、九州、南西諸島、国外では朝鮮半島、中国、台湾、インドシナ半島、ヒマラヤなどに広く、乾いた林下に自生。140531フモトシダ@エコカフェ.JPG140531フモトシダ葉裏@エコカフェ.JPG草丈は60cmから100cmほど、根茎葉細く赤褐色の毛が密生、葉柄は藁色で基部には毛が生え、葉は紙質から革質、葉身70cmほどの卵状披針形から披針形で先は尖ります。羽片は25対もつき、長さ5,5pから8pほどの線状披針形で先が尖り、羽片基部は耳状。胞子嚢群(ソーラス)は裂片縁に沿い、包膜はポケット状で長毛が生えます

近縁種でよく似たものに、葉柄や中軸に毛が密生し、羽片が全裂するケブカフモトシダ、フモトシダとイシカグマの自然雑種で中間的な性質をもつクジャクフモトシダ(旧名称をコバノイシカグマ)が知られます。後者は真鶴半島の海岸近くで見られるそうです。


関連記事(ユノミネシダ(湯の峰羊歯)の不思議)⇒
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真鶴半島の照葉樹林の魅力

⇒自然観察会 2014年06月01日 15:44

140531クスノキ樹冠美@エコカフェ(真鶴半島).JPGかつて真鶴半島先端部は一面に萱原が広がっていいたという。1657年(明暦3年)、振袖火事(明暦の大火)のより江戸の町の大部分が焼失、幕府は江戸の町が火災にあった際の復興のための木材確保に備える、各藩に植林を命じた。小田原藩はこの地に3年がかりで松苗15万本を植林。それが、今日の真鶴半島の鬱蒼とした照葉樹林、魚付き保安林の由緒とされます。[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]

140531クスノキ巨木@エコカフェ.JPG鬱蒼とした森に入ると、クロマツクスノキスダジイタブノキなどの樹冠が頭上を覆い尽くします。高木層の下には、亜高木層があり、ヤブツバキシロダモヤブニッケイイヌビワヤマハゼカラスザンショウアカメガシワなどが占め、低木層には、アオキヒサカキヒメユズリハハコネウツギトベラヤツデ、ヤブムラサキ、ヤブコウジ、アズマネザサ、ススキなど、草本層にはホウチャクソウジャノヒゲ、チヂミザサ、キチジョウソウ、ホシダツワブキキヅタ、オオイタチシダ、テイカカズラナツヅタフウトウカズラ、アリドウシ、フユイチゴツユクサなどが見られます。

高木層の樹冠の縁は重なり合うことなく、隙間をあけているため、縁取りが美しいシルエットを浮き上がらせています。クロマツはそれらの樹冠の上にちょこんと頭一つ出ているに過ぎません。これも自然の摂理の美しさのひとつです。林内には松の幼樹は見られず、ここの森は、森林遷移の最終段階にあるようです。


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