ツルアダンは支配的な植物とも

ビーグル号の航海日誌 2014年05月18日 15:42

140315ツルアダン@エコカフェ.JPG八重山諸島の亜熱帯照葉樹林の森に入ると、アダンによく似たつる性の植物を見かけます。樹木を這い上がっています。ツルアダンです。頼られた樹木は樹幹まですっぽりと覆い尽くされて枯死してしまうこともあると言います。八重山諸島では生存競争が厳しいようです。[2014年3月15日撮影:石垣島於茂登岳@山崎]

ツルアダン(学名:Freycinetia formosana Hemsley)はタコノキ科ツルアダン属のつる性常緑低木。分布は八重山群島(石垣島・西表島)、国外では台湾、フィリピンなどに及び、低地から山地までの森林内に自生。樹高は10m以上、幹径2、3pほど、幹はよく分枝し、多数の気根をだしながら樹木や岩に張り付きながら登拳、先端部は樹木から離れ空中に突き出ます。葉は茎先端部に集生し柔らかく光沢、基部は鞘状、葉身40pから60pほどの細長線形、葉縁に鋸状の棘がつき葉先は尖ります。葉裏主脈上にも棘がつきます。花期は5月から7月頃、雌雄異株、枝先端に数個の長さ8p前後の肉穂花序を傘状に束生、多数の雄花又は雌花を密生。花序の花軸には葉状の黄白色の苞がつきます。果実は長さ8pから13pほどの円筒形の集合果、赤く熟します。

小笠原諸島父島を先日訪ねたときに、森の案内人の松原さんからの説明で、小笠原固有種とされる近縁のタコヅルは頼った樹木の半ばほどまでしか攀じ登ることはないそうです。小笠原に固有の植物たちは共に不思議なことに生きる戦略を取っているのだそうですよ


関連記事(タコヅル(蛸蔓)は東南アジア系)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

備中松山城(高梁城)は雲霧に

140318備中松山城@青柳_n.jpg中国地方は中国山地を背骨に山陰と山陽に分かれ、いくつかのなだらか地点が往来に適していた。稲作に適した平野も広いわけではなかった。古くから敵の侵入を見張る意味で山城が築かれたという。標高430mの臥牛山(小松山、大松山、天神の丸、前山)に高橋城が展開し、城郭構造は連郭式山城、天守構造は複合式望楼型2重2階という。[2014年4月18日撮影:高梁市@青柳]

築城は1240年(仁治元年)、秋葉重信が大松山に城を築いたのが起源。城主は上野氏、庄氏、三村氏と変遷。1574年(天正2年)、三村元親は毛利氏から離反し織田信長に寝返ったため、毛利氏との間に備中兵乱が起こり、小早川隆景により落城、毛利氏の手中。140318備中松山城@青柳n.jpg近世(江戸時代)に入って、城主は池田氏、水谷氏、安藤氏、石川氏と移り、板倉氏が最後となり、明治を迎えることになったという。明治6年の廃城令の公布により翌年に廃城・放置、昭和に入り国宝保存法等の制定により現重要文化財に指定、国の史跡にも指定され、今は高梁市が管理しているそうです。

高梁城は戦国時代から現在に至るまで城主が変遷しながらもよく保存されてきたほうであろう。この城は初冬の季節には、雲霧に包まれることが多く、幻想的な姿を見せてくれるそうだ


関連記事(岡山城天守閣は復元)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

アマドコロ(甘野老)は生活の中で

140504アマドコロ@エコカフェ.JPG国立科学博物館附属自然教育園内、路傍の植物コーナーでは林縁などに自生する身近な植物群が植栽展示されています。アマドコロもそんなひとつです。茎や根茎に甘味があり山菜として利用。根茎を乾燥させたものは滋養強壮に効果があるとされ生薬とするという。[2014年5月4日撮影:自然教育園@山崎]

アマドコロ(甘野老、学名: Polygonatum odoratum(Mill.) Druce var.pluriflorum (Miq.) Ohwi)はクサスギカズラ科(キジカクシ科)アマドコロ属の多年草。140504アマドコロ@エコカフェ.JPG分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、山地の草原などに自生。草丈は30pから80pほど、根茎は黄白色の円柱形で横に伸び、地下茎から真っ直ぐに伸びる茎が6稜である点が瓜二つのナルコユリと異なります。葉は互生しやや厚く平滑、葉身5pから15pほどの長楕円形、全縁で先は尖ります。葉表はやや堅く、葉裏は粉白色です。花期は4月から6月頃、葉脇から緑白色の長さ15oから20oほどの筒状の花を1、2個下垂します。果実は球形の液果、黒く熟します。

アマドコロの仲間は北半球温帯域に約58種、うち日本には13種ほどが自生するという。名前の由来は地中の根茎がヤマイモ科のオニドコロ(鬼野老)に似ていること、甘みがあること、にあるそうです。


関連記事(ナルコユリ(鳴子百合)の花は清楚)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ