ヤエムグラ(八重葎)はひっつき虫とも

ビーグル号の航海日誌 2014年05月16日 22:28

140504ヤエムグラ@エコカフェ.JPG国立科学博物館附属自然教育園内の路傍植物コーナーからヤエムグラを紹介します。この草の茎や葉、種子には棘があり、衣服などにひっつきます。「ひっつき虫」と言われる由縁でもあります。時に、種子は動物の体毛などにひっついて動物散布します。花言葉は「拮抗」です。[2014年5月4日撮影:自然教育園@山崎]

ヤエムグラ(八重葎、学名:Galium spurium L.var. echinospermon (Wallr.)Hayek)はアカネ科ヤエムグラ属の越年草。史前帰化植物。分布は日本全土、国外では中国、アフリカ、ユーラシア、地中海沿岸に広く、道端や畦道、荒地などに自生。草丈は60pから90pほど、茎の断面は四角形、下向きの棘が生えます。茎には節があり、葉6枚から8枚が輪生、実際は2枚が対生し残りは托葉が変形したもの、葉身5oから40oほどの狭倒披針形から狭楕円状披針形、先端は針状でやや下向きに尖ります。葉縁と葉裏脈上にも鉤状の棘が生えます。花期は4月から6月頃、茎先や葉脇から総状花序をだし、径約1oの微小な黄緑色の花を咲かせます。花冠4裂、雄蕊4本。果実は約1.5oの腎形の分果、鉤状棘が生えます。

ひっつき虫」と呼ばれるものの仕組みには、鉤を持つもの(キンミズヒキなど)、細かい鉤を密生させるもの(ヤエムグラなど)、逆さ棘を持つもの(センダングサの仲間、チカラシバなど)、鉤になるもの(イノコヅチなど)、粘液を出すもの(チヂミザサなど)に整理されます。


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湿生植物、ナガボノシロワレモコウ(長穂の白吾亦紅)

140504ナガボノシロワレモコウ@エコカフェ.JPG国立科学博物館附属自然教育園内の水生植物園の池畔に群生しているナガボノシロワレモコウを紹介します。氷河期の生き残り(氷河遺存種)だそうです。残念ながら花の時期ではないので葉の様子を確認してください。[2014年5月4日撮影:自然教育園@山崎]

ナガボノシロワレモコウ(長穂の白吾亦紅、学名:Sanguisorba tenuifolia Fisch. ex Link var. alba Trautv. et Mey./Sanguisorba tenuifolia Fisch)はバラ科ワレモコウ属の多年草。分布は北海道、本州関東地方以北と中国地方に隔離、国外では朝鮮半島、中国東北部、樺太に及び、低地から亜高山帯の湿原や湿生の草原に自生。草丈は80pから130pほど、根茎は太く、茎は直立し上部でよく分枝、無毛です。葉は互生し有長柄、奇数羽状複葉、小葉は11対から15対、葉身2pから8pほどの線形か線状長楕円形、葉縁に三角形の鋸歯、葉先は鈍頭。花期は7月から8月頃、分枝した枝先に円錐状花穂を8pから9pほど伸ばし、先端から順に白色の径1p前後の小花を密に咲かせます。花弁は無く、萼片4裂、雄蕊4本、葯は暗紫色です。果実は卵形の痩果で翼があります。

この仲間には、北海道の亜高山帯・高山帯のチシマワレモコウ、白花に対して赤花のナガボノアカワレモコウ、本州関東以西のコバノワレモコウ、北海道から九州まで自生のワレモコウなどが知られます。


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