湿生植物、コウヤワラビ(高野蕨)

ビーグル号の航海日誌 2014年05月14日 19:37

140504コウヤワラビ@エコカフェ.JPG国立科学博物館附属自然教育園内の水生植物園の畔に群生するコウヤワラビを紹介します。名前の由来は紀州高野山で発見されたことにあります。[2014年5月4日撮影:自然教育園@山崎]

コウヤワラビ(学名:Omoclea sensibilis L. var.interrupta Maxim.)はイワデンダ科コウヤワラビ属の夏緑性シダ植物。分布は北海道、本州、九州、国外では朝鮮半島、中国、ロシア東部に広く、半日陰の水田の畔や溜池畔、湿地などに自生。140504コウヤワラビ新芽@エコカフェ.JPG草丈は20pから60pほど、根茎は長く横走し、初め鱗片つくが脱落、葉は草質で無毛の二形。栄養葉は葉柄8pから30pほど、葉身8pから30pほどの広卵形か三角状楕円形の二回羽状浅裂か中裂、羽片は5対から11対くらい、披針形で鈍頭、上部の羽片は中軸に流れ連続した翼をつくります。葉脈は網状脈。胞子葉は栄養葉よりやや短めで2回羽状複葉、小羽片は内側に強く巻き込み球状(径約数o)、中に胞子嚢群(ソーラス)がつきます

コウヤワラビの系統種は、始新世(約5500万年前から3800万年前)における石炭(羊歯化石)から発見されており、古い時代からあまり形状変化が見られないと考えられているそうです。へえ、でしょう。


関連記事(セフリイノモトソウ(背振井の許草)は交雑種)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

父島西海岸に広がる鶯砂の浜

140428父島西海岸@エコカフェ.JPG小笠原諸島にある聟島列島と父島列島の形成は、太平洋プレートがフィリピン海プレートに沈み込み始めたことによる地殻活動、要するに海底火山活動に起因することが知られています。写真は父島西海岸で撮影、父島で最も美しい鶯砂の浜と言われています。[2014年4月28日撮影:未開の森と南島をめぐる父島満喫の旅@山崎]

一般的に、プレートの沈み込みによる膨大な摩擦熱の発生により、海底下30q超の深い場所にあるマントルカンラン岩が部分的に溶解することで、ケイ酸分を50%前後も含んだ玄武岩質マグマが生成、140428父島西海岸鶯砂@エコカフェ.JPG140428鶯砂@エコカフェ.JPGこれが地表に上昇し、海底火山の噴火により溶岩として流出することで安山岩やデイサイトが形成されます。ところが、今から4500万年前頃、赤道付近で起こったプレートの沈み込みは、海溝から50q離れたフィリピン海プレート上の海底下20q以下という浅い場所、一般には溶解しない場所で水分を含んだマントルカンラン岩が溶解し、高ケイ酸、高マグネシウムのボニナイト質マグマが生成したと考えられています。その要因としては、太平洋プレートがホットプレートであった、ブルーム上昇を伴ったものであった、など供給熱源を他に求める必要があるという。このマグマが冷え固まったものがボニナイトです。小笠原に産するものは地殻変動による破壊から免れた質の高いものであると評価されています。

ボニナイトは、斜長石を欠き、単斜エンスタタイトや古銅輝石、カンラン石、オージャイトなどの結晶を伴うガラス質の安山岩であって、父島の海岸などで巨大な枕状溶岩として観察されます。ボニナイトが波浪で浸食を受け、粒のそろった古銅輝石の結晶のみが波でうまいこと寄せられたのが西海岸の鶯砂の浜ということになります。世界にたった一つの鶯色の美しい浜です。


関連記事(枕状溶岩(ボニナイト)露岩に太古を)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ