カキツバタ(杜若)の美しさに

ビーグル号の航海日誌 2014年05月08日 21:49

140504カキツバタ花@エコカフェ.JPG国立科学博物館附属自然教育園内の水生植物園コーナーでは水辺にカキツバタが点々と咲いています。花言葉は「幸運がくる」「幸運」「雄弁」だそうです。コーナーには花が似ている別種のアヤメも咲いていました。[2014年5月4日撮影:自然教育園@山崎]

カキツバタ(杜若、燕子花、学名:Iris laevigata FISCH.)はキジカクシ目アヤメ科アヤメ属の多年草。環境省レッドリストで順絶滅危惧(NT)。分布は北海道、本州、四国、九州、郊外では朝鮮半島、中国、シベリアに及び、池沼の水辺湿地や水中に自生。140504カキツバタ@エコカフェ.JPG草丈は40pから90pほど、根茎は葡匐し分枝、葉は根際から生じ、葉身30pから70pほどの剣状広線形、中脈がない花期は5月から6月頃、花茎を伸ばし茎頂に青紫色の花を数輪咲かせます。花径は12pほど、内花披片3枚は細く直立、外花披片3枚は白色の目型模様が入り垂れ下ります。果実は長径約4pの3稜ある長楕円形の刮ハ、熟すと下部が裂け種子が散布されます。

古くは「カキツハタ」といい、花汁を搾って染料としたことから「カキツケハナ(掻付花)」の転化でしょうか。国内では開発により群生地は激減、小堤西池(刈谷市)、唐川湿原(鳥取市)、大田の沢(京都市)など10か所を数えるに過ぎないという。


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ナツヅタ(夏蔦)は旺盛に

140504ナツヅタ@エコカフェ.JPG国立科学博物館附属自然教育園内には、戦火から免れた照葉樹林がよく残されています。スダジイクロマツの大木も見られ、鬱蒼とした森をつくっています。そんな森で樹幹を這い上がりこんもりと見事な夏蔦を見かけることができます。[2014年5月4日撮影:自然教育園@山崎]

ナツヅタ(夏蔦、学名:Parthenocissus tricuspidata(Sieb. & Zucc.) Planch)はブドウ科ツタ属のつる性落葉広葉樹。140504ナツヅタ@エコカフェ.JPG分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、山野の林内や林縁に自生。樹高は20mほど、樹幹径約10p、葉は対生し有長柄、掌状に浅裂か3葉、葉身数pから10pほどの広卵形、葉縁に先端が芒状の鋸歯が疎らにつく。長枝と短枝があり、長枝には先端に吸盤のついた巻ひげが伸び、付着しながら攀じ登り、範囲を広げます。全体が覆われると長枝を出すことは停止し、葉をつける短枝のみを出すことになります。成長するに従い気根をだしてさらにしっかり付着するという。花期は6月から7月頃、短枝の葉と対生して長さ4pほどの集散花序をだし、目立たない黄緑色の小花をたくさん咲かせます。花は径約8o、花弁5枚、雄蕊5本、雌蕊花柱1本。果実は径約6oの球状の液果、紫紺色に熟します。

古くアマヅラ(甘葛)とも呼び、樹液を煮詰めたものを甘味料として利用したという。単に、ツタともモミジヅタとも呼ぶようです。


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サキシマツツジ(先島躑躅)は鮮やか

ビーグル号の航海日誌 2014年05月07日 20:50

140315サキシマツツジ@エコカフェ(於茂登岳).JPG石垣島於茂登岳登山口手前でみたヤマツツジに似た花。亜熱帯の深い緑の中でひときわ目立ちます。サキシマツツジかタイワンヤマツツジかと悩むところですが、ここでは前者として紹介しておきます。[2014年3月15日撮影:石垣島@山崎]

サキシマツツジ(先島躑躅、学名:Rhododendron amanoi Ohwi)はツツジ科ツツジ属モチツツジ列の常緑低木。先島諸島固有種で沖縄県版レッドデータブックで絶滅危惧U類。140315サキシマツツジ@エコカフェ.JPG分布は久米島、石垣島、西表島に限り、山地の渓流沿いの日当たりのよい岩場や崖、林縁に自生。樹高は1mから3mほど、樹皮は灰褐色で平滑、よく分枝し小枝には剛毛と腺毛が生えます。葉は互生(枝先に集生)し厚く革質で有柄、葉身2pから6pほどの長楕円形から狭楕円形、全縁で尖ります。葉縁と葉裏に長い伏毛が生えます。花期は2月から3月頃、小枝の先に花径4pから8pほどの朱赤色の花を1、2個咲かせます。花は漏斗状で花冠が5裂し上側内側に濃い斑点を生じ、萼片5枚は披針形、基部に腺毛が生え粘つきます。果実は刮ハ、熟すと下部が裂け種子が散布されます。

サキシマツツジの近縁には、本州静岡県以西、四国のモチツツジ、本州中国地方、四国、九州のキシツツジ、対馬のチョウセンヤマツツジ、奄美大島から沖縄群島にかけてのケラマツツジ、小笠原諸島父島に自生するムニンツツジが知られます。


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モクタチバナ(木橘)は畑地跡に勢力拡大

⇒エコツアー 2014年05月06日 19:27

140428モクタチバナ@エコカフェ.JPG父島北袋沢から西海岸へのルート沿いにはムニンヒメツバキ、キバンジロウ(スウィートグァバ)、モクタチバナが密に自生している場所があります。松原さんの話ではかつて畑があった場所だそうです。戦争で放棄畑地となり、植生回復が進んでいるのだそうです。それは決して本来の原生の森ではないのです。畑地跡といってもモクタチバナはムニンヒメツバキよりもやや湿った場所を好むという。[2014年4月28日撮影:未開の森と南島をめぐる父島満喫の旅@山崎]

140428モクタチバナ林@エコカフェ.JPGモクタチバナ(木橘、学名;Ardisia sieboldii Miq.)はサクラソウ目ヤブコウジ科ヤブコウジ属の常緑小高木、高木。分布は四国南部、九州、南西諸島、小笠原諸島、国外では台湾、中国南部に及び、海岸風衝地から山地の常緑樹林内のやや湿った場所を好んで自生。樹高は3mから5m、時に10mほど、樹幹は真っすぐ伸び、樹皮は灰白色、枝は柔軟で付き方が幹に対して上側が膨らむのが特徴です。葉は互生(枝先に輪生)し厚く平滑で光沢、葉身3pから18cmほどの前広の狭倒楕円形から倒楕円形、全縁で葉先は尖ります。葉脈は目立たない。花期は4月から5月頃、葉腋から散房花序をだし、黄白色の小花をたくさん咲かせます。花径約5mm、花冠は5裂、雄蕊5本。果実は径約8mmの球形の液果、熟すと黒紫色になります。食することができるという。

南西諸島でよく見かける近縁のシシアクチは見た目そっくりですが、果実が扁球だそうですよ。ちなみに、アカギフカノキトベラショウベンノキとともに八重山群島に生息する日本最大の蛾であるナグニサンの食樹でもあります。


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蕨谷の蕨はみんなの蕨

140428ワラビ@エコカフェ.JPG父島北袋沢から西海岸へのルート前半、左手に開ける谷筋の斜面地に現れる一面の蕨畑。島の人びとはここを蕨谷と呼び、誰かの土地に違いないのですが、誰しもが蕨を摘みに訪れるそうです。一人占めはしない、皆で分け合っているんだとか。大らかなんです。[2014年4月28日:未開の森と南島をめぐる父島満喫の旅@山崎]

小笠原諸島では父島、兄島に移入し、放棄畑地に定着しているといわれています。繁殖力旺盛のためひとたび群落を形成すると他の植物が成長することができないようです。140428ワラビ谷@エコカフェ.JPG一方、日当たりのよい場所を好むことから、日当たりのよい場所といえば、岩場の厳しい環境下しか残されていない父島にあっては、生息エリアを積極的に拡大していくことは難しいと考えられます。今がちょうどよいと言ったところでしょうか。

島では最近ではスパゲティに入れたりしてふるまっているそうです。すでに多くの島人が摘んでいるようですが、滞在中に残念ながら食する機会はありませんでした。


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侵入者、リュウキュウマツ(琉球松)

140428リュウキュウマツ大木@エコカフェ.JPG小笠原諸島で森林生態系を大きく破壊しつつある外来種として、アカギモクマオウギンネムキバンジロウ、リュウキュウマツなどがあげられます。もっとも、リュウキュウマツは、1980年前後のマツノザイセンチュウによる一部一斉枯死により、海岸乾燥地などではモクマオウ林、山中の一部ではヒメツバキ林などに遷移しつつあるようです。[2014年4月28日:未開の森と南島をめぐる父島満喫の旅@山崎]

140428リュウキュウマツ@エコカフェ.JPG1899年(明治32年)、沖縄から薪炭用として持ち込まれました。明治時代に八丈島や日本各地から入植した人びとは父島の山稜を除き谷筋など大半が開墾され、コーヒーやサトウキビの栽培がさかんであったと言います。黒糖作りには大量の薪炭が必要だったのです。亜熱帯気候では温帯のクヌギなどは不向きです。リュウキュウマツは極めて有用だったと考えられたようです。大正時代には砂糖価格が暴落し、サトウキビからカボチャなどの野菜栽培に移行していったという。戦後米国統治下時代に畑だった場所にはムニンヒメツバキやリュウキュウマツなどが進出したという。

今日では山中には大木ばかりで幼樹があまり見られないことから、今後、父島では他の侵入者に比べ在来植物への大きな圧迫要因には必ずしもならないと考えられます。


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ヤハズカズラ(矢筈葛)は西洋蜜蜂とともに

140428ヤハズカズラ花@エコカフェ.JPG父島2日目、松原さんの森の案内。北袋沢から山に入るとコース右手の傾斜地にセイロンベンケイソウが群生した場所がある。その近くにヤハズカズラも群落をつくっていて、セイヨウミツバチが吸蜜に訪れていた。本土で見るより小型、明治12年に日本で初めて養蜂のため移入した原種の子孫と考えられるそうだ。[2014年4月28日:未開の森と南島をめぐる父島満喫の旅@山崎]

ヤハズカズラ(矢筈葛、学名:Thunbergia alata Bojer ex Sims)はシソ目キツネノマゴ科ヤハズカズラ属のつる性常緑多年草。140428ヤハズカズラ@エコカフェ.JPG原産地はアフリカ南部、小笠原には明治12年に養蜂のために持ち込まれ、野生化。草丈は1mから2mほど、葉は対生し、葉身は広楕円形、全縁で鈍頭。花期は4月から6月頃、径約3pの黄色い花を咲かせます。花冠は5裂し、内側中央部が褐色です。養蜂に利用されただけあって、花冠基部を口に含み吸うと甘いのが確認できます。果実は刮ハ、熟すと下部が裂け、種子が散布されます。

セイヨウミツバチの原種は、体が小さいことにびっくりしました。今日、養蜂に使われているセイヨウミツバチは集蜜効率を上げるために体が大きいものが主流です。外来種といっても島の歴史を語る生き証人なのですね。


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チュウサギ(中鷺)は夏羽

⇒エコツアー 2014年05月05日 22:14

140428チュウサギ@エコカフェ (2).JPG父島2日目。松原さんの森の案内中、小港海岸に注ぐ八ツ瀬川の畔に十羽近くの鷺を確認することができた。父島ではダ冬鳥としてチュウサギ、コサギ、アマサギが見られるという。調べるとチュウサギの夏羽のようです。父島でも比較的気温の低い日が多いというから、渡り損ねているのでしょうか。[2014年4月28日撮影::未開の森と南島をめぐる父島満喫の旅@山崎]

チュウサギ(中鷺、学名:Ardea intermedia Wagler)はコウノトリ目サギ科アオサギ属の中型の鷺。140428八ツ瀬川@エコカフェ.JPGIUCNレッドリストで軽度懸念(LC)。分布はユーラシア、アフリカ、オーストラリアの温帯から熱帯に広く、日本には本州以南で夏鳥、南西諸島では冬鳥。体長は68cmほど、全身が白色、脚は黒色、眼元は黄色、嘴は夏羽では黒色、冬羽では黄色く先端が黒色という。食性は肉食性、小魚を取るのは不得意、河畔でトカゲ、昆虫などを食するようです。

チュウサギは冬に南へ、夏には北へ渡りをします。今年は例年に比べ、ザトウクジラは数週間早く北へ旅立ちを始め、アオウミガメは上陸・産卵が1週間以上遅れているそうです。チュウサギたちは中継で立ち寄り、北への旅立ちの日もそろそろ近いのではないでしょうか。


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ゴバンノアシ(碁盤の脚)は長旅の末に

140428コバンノアシ@エコカフェ.JPG小笠原諸島父島の小港海岸でボニナイト観察をした時のことです。松原さんが砂浜に打ち上げられている大きな種子(果実)を拾い上げ、これ何というか知っていますか?その形からもコバンノアシというそうです。[2014年4月28日撮影:未開の森と南島をめぐる父島満喫の旅@山崎]

ゴバンノアシ(碁盤の脚、学名:Barringtonia asiatica (L.) Kurz.)はツツジ目サガリバナ科サガリバナ像の常緑高木。環境省レッドリストで絶滅危惧T類(CR)。140428小港海岸@エコカフェ.JPG分布は八重山群島(石垣島、西表島、波照間島)、国外ではインド洋から太平洋の熱帯地域に広く、海岸やマングローブに自生。樹高は8mから15mほど、葉は枝先に輪生し光沢、葉身は長楕円形、全縁で鈍頭。花期は乾季(11月から翌1月頃)、夜開性で一夜花、葉腋に総状花序をだし、白い4弁花を上向きに咲かせます。多数の雄蕊は長さ約10cm、先端部が紅紫、基部は白色で目立ちます。果実は四角錐(4稜)、海流散布します。

種子には毒成分が含まれることから南太平洋諸島では絞り汁を汐だまりでの毒流し漁に利用しているという。海岸で拾った果実は軽く、すでに中の種子は傷んでいたようです。


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タグ:小笠原 父島
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インドボダイジュ(印度菩提樹)は聖木

⇒エコツアー 2014年05月04日 23:04

140427インドボダイジュ@エコカフェ.JPG父島の製氷海岸にある小笠原海洋センター敷地内に大きなインドボダイジュがあります。インドボダイジュは、その木の下で釈迦が悟りを開いたとされる聖木なのです。なぜ、そこにあるのかは分かりませんでした。信仰深い人が植えたのでしょうか。[2014年4月27日撮影:未開の森と南島をめぐる父島満喫の旅@山崎]

インドボダイジュ(印度菩提樹、学名:Ficus religiosa L.)はイラクサ目クワ科イチジク属の半落葉高木。分布はインド、スリランカに及び、東南アジアの仏教寺院でよく植栽。樹高は20mほど、気根を垂らし、葉は広卵状披針形で先端が尾状に尖るのが特徴です。

他のイチジク属と同じように隣り合わせた木がある場合などは、気根が垂れ覆うことで、絞殺してしまうことがあるという。父島には絞殺しの木の代名詞、ガジュマルもよく見られます。


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ココヤシはたくさんの果実を

140427ココヤシ@エコカフェ.JPG小笠原諸島父島の製氷海岸にある小笠原海洋センター敷地内に立派なココヤシが1本ある。父島では戦前に南洋群島から種子を移入したことがあるという。このココヤシがその当時の子孫なのか、漂着した種子が発芽したものかは定かではないようだ。[2014年4月27日撮影:未開の森と南島をめぐる父島満喫の旅@山崎]

ココヤシ(ココ椰子、学名:Cocos nucifera L.)はヤシ目ヤシ科ココヤシ属の常緑高木。原産地はメラネシア、ヤシ科の中では最も利用価値が高く世界中の熱帯地域で栽培。140427製氷海岸@エコカフェ.JPG樹高は10mから30mほど、幹はやや斜上し(しばし途中で屈曲)、幹は平滑、葉は幹の先端に集生、単羽状複葉、葉身5m。花期は周年、葉腋から円錐花序をだし、雌雄異花で黄色、先端部に雄花、基部に雌花をつける。果実は緑色で長径約30pの楕円形、外側は繊維質の分厚い層、内側に堅い殻の種子(核果)があり、内部に固形胚乳層と液状胚乳が入っています。果実は海水に浮き海流散布します。

ココヤシの固形胚乳は生食することができるほか、ココナッツミルクなどに加工したり、油脂(ココナッツオイル)を採取することもできます。液状胚乳はココナッツジュースとして貴重な飲料になります。10年前に初めて訪問した時に美味しく飲んだのを覚えています。


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父島街中に植栽の外来種、ハマユウ

140427ハマユウ@エコカフェ(ビジターセンター).JPG小笠原諸島父島では街路樹や公園、広場の植栽に島外の植物が多く使われています。ハマユウ(ハマオモト)もそんなひとつのようです。写真は小笠原ビジターセンターの近くで植栽されていたものです。[2014年4月27日撮影:未開の森と南島をめぐる父島満喫の旅@山崎]

小笠原諸島の原生林は木本約64%(草本を含めると36%)が独自に分化・進化した固有種で構成されています。世界自然遺産に登録された評価基準「生態系」では、小笠原諸島の植物、陸産貝類において進化の過程がわかる貴重な証拠が残されているがあげられたことは記憶に新しいはずです。140427ハマユウ果実@エコカフェ.JPGトベラ、ムラサキシキブ、アデトウナ、シロテツ、モチノキ、イヌビワ、タブ、ハイノキなどがあげられます。

初めて父島を訪れた観光客は小笠原ビジターセンターを訪問したり、森のガイドの案内を受けたりしなければ、街中を歩いているだけではこの島が世界自然遺産にふさわしい特別な島であることを理解することは困難でしょう。ブーゲンビリアの赤い花が咲き、マダガスカルから移入されたオオギバショウやタコノキの仲間が道路沿いに植栽されているのですから....。


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枕状溶岩(ボニナイト)露岩に太古を

140428ボニナイト@エコカフェ.JPG小笠原諸島父島の小港海岸では枕状溶岩の巨大な露岩が見られます。これをボニナイト(無人岩)と呼んでします。枕の大きさが径約1mもある巨大なもので、次から次へと流れ出たため上下に押し潰されています。[2014年4月28日撮影:未開の森と南島をめぐる父島満喫の旅@山崎]

今から4800 万年前から数百万年かけて海面下3000mの海底でその事件は起こったとされる。太平洋プレートがフィリピンプレートへの沈み込に伴い、140428枕状溶岩と砂浜@エコカフェ(小港海岸).JPGフィリピン海プレート上に海溝に沿って孤状に海底火山の噴火が続き、マントル上層部の熱いマグマ(マグネシウムを多く含むマントルカンラン岩)が噴火により海水に触れ急速に冷やされ生じたものだそうです。枕の表層数pはガラス質で黒色化、内側には単斜エンスタタイト、かんらん石、オージャイト、古銅輝石が結晶化しています。単斜エンスタタイトは地球上ではボニナイトのみに含まれ、一般に隕石によく含まれる輝石といわれています。

ボニナイトは聟島列島及び父島列島の形成初期の段階につくられた岩石基盤であって、その後の地殻変動によって形状を保存されたまま押し上げられ現在の位置で見られると考えられます。


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タグ:小笠原 父島
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アマミナツヅタ(奄美夏蔦)は吸盤を

130411アマミナツヅタ@エコカフェ奄美大島エコツアー_147s.jpg奄美大島金作原原生林は亜熱帯照葉樹林の森と言われています。そこでは背の高い木性シダ植物のヒカゲヘゴがよく見られ、内地の照葉樹林とは異なる趣です。そんなヒカゲヘゴの樹幹を這い上るものに蔦があります。アマミナツヅタ、今ではキレカズラとも呼ぶそうです。[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

アマミナツヅタ(奄美夏蔦、学名:Parthenocissus heterophylla (Bl.) Merrill.)はブドウ科ツタ属の落葉つる性木本。ツタの近縁種で鹿児島県では絶滅危惧U類(VU)。分布は奄美大島、徳之島、沖縄島、石垣島、国外では台湾、中国長江流域、インドシナ半島、インドネシアに及び、山野の岩や木に着生。樹丈は5mから20mほど、節から伸びる巻ひげは先が吸盤になり、密着し攀じ登り、葉は互生し、3出複葉や裂が入ったり、入らなかったりという。花期は4月から5月頃、葉腋から集散花序をだし、黄緑色の5弁の小花を複数咲かせます。果実は径6o前後の球形の液果、黒紫色に熟します。

ツタ属は世界にアジアから北アメリカにかけ15種類、日本にはアマミナツヅタのほか本州から九州までに自生するツタが知られます。ツタはアマヅラといって古くから樹液を甘味料として利用してきたという


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本来ならばウミガメの産卵を

ビーグル号の航海日誌 2014年05月03日 11:08

060721_2227~0002.jpgこの季節には小笠原父島ではアオウミガメの産卵が始まっているのですか、今年は一週間以上遅れています。
海にでると分かるのですが島周辺には海亀たちは集まっています。例年よりも海水温が低いそうです。
そう言えば、先のエコカフェのシンポジウムで山形先生から太平洋赤道付近でラニーニャが発生しているとの報告がありましたが、その影響でしょうか。
一方、ザトウクジラは一週間ほど早く北上をはじめたそうで、島周辺にはわずかな頭数しかいないそうです。
全くもって人が自然に合わせるよりしかないのです。待っても急いでくれもしないのです。

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食習慣・食文化と保護活動を学ぶ!

⇒こどもたちと 2014年05月02日 22:04

140201定期計測@エコカフェ.JPG2013年度2月のアオウミガメレポートです。小笠原諸島父島での小笠原海洋センターとの協働の小笠原小学校の5年生の総合学習も9年目。子どもたちはアオウミガメについてはすっかり詳しくなりました。今回は小笠原でのウミガメを食べる昔からの習慣について学びました。[2月詳細レポートはこちら⇒

・2月1日:定期計測&餌やり
・2月8日:カメ漁師の話
140208カメ猟師さんの話@エコカフェ.JPG
水槽で保護飼育してきたアオウミガメたちも子どもたちのお世話ですっかり大きく成長しました。平均で700g、最大のものは1sを超えるまでになりました。
昔からのウミガメを食べる食習慣、食文化の歴史、カメ猟やカメ漁師さんいついては知らないことだらけ、一方で絶滅危惧種のウミガメを保護し、上陸産卵は年々増えています。自給自足の必要のない今日、島でもいろいろな意見があります。食べること、守ることの理解を深めるためのよい機会でした。


関連記事(アオウミガメの骨格標本作りに挑戦!)⇒
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アオウミガメの骨格標本作りに挑戦!

140109骨抜きだし@エコカフェ.JPG2013年度1月のアオウミガメレポートです。小笠原諸島父島での小笠原海洋センターとの協働の小笠原小学校の5年生の総合学習も9年目。子どもたちはアオウミガメのお世話の名人です。総合学習も終盤、ウミガメの骨格標本作りが始まります。[1月詳細レポートはこちら⇒

・1月9日:骨の抜き出し&定期計測
・1月14日:骨の組み立て
140114骨組み立て@エコカフェ.JPG・1月25日:上陸産卵の現状を考えるレクチャー

骨格標本作りは、海で発見された4歳のアオウミガメを持ちいました。カメを煮込んで丁寧に肉を削ぎ落とし、骨を一本一本抜き出します。匂いや見た目がきついので、作業ができない子どもたちには定期測定を担当してもらいました。組み立てでは小さな骨が多く、特に、首や尻尾の骨の順番決めに苦労をしていました。完成すると達成感ゆえ大満足。近年、父島大村海岸に上陸産卵するウミガメが増えている現状についてレクチャーし、今度どうすればよいか考える機会としました。上陸産卵を見学に来る観光客も増えているのです。


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野間の大ケヤキの生命力に

ビーグル号の航海日誌 2014年05月01日 20:00

140415野間の大ケヤキ@エコカフェ(川合).jpg大阪府能勢町の野間という所に欅の巨木が鎮座するそうです。能勢電鉄妙見口駅から阪神バスに乗り込み、「本滝口」の停留所で下車して西へ徒歩5分の場所にあります。もちろん、国の天然記念物に指定されてます。[2014年4月15日撮影:大阪府@川合アユム]

大ケヤキの近くには「けやき資料館」が整備され、そのいわれを紹介しています。時は鎌倉時代、1220年(承久2年)、祭神を紀貫之とする「蟻無宮」を創祀、境内にあったケヤキを御神木としたのが始まりです。神社庭の砂をいただき畑や屋内に散布すると蟻がいなくなるという御利益があると伝えられています。今日では「野間の大ケヤキ」と知られ、推定樹齢1000年、樹高25m、幹周12m、枝張りは38m×42mまでに成長を遂げています。1907年(明治40年)、蟻無宮は、一村一社制度により野間神社に合祀されてしまいました。

古くから野間の人びとは、大ケヤキの新芽の様子でその年の豊作凶作を占ったと伝えられています。蟻無宮は合祀され、この地から移りましたが、大ケヤキは今後も永らく鎮座し、昆虫類をはじめとして多くの生き物たちが竟の棲みかを提供しつづけるに違いありません。


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