ナンブアザミ(南部薊)は多雪地帯に

ビーグル号の航海日誌 2014年04月13日 23:28

130908ナンブアザミ@エコカフェ (2).JPG桧枝岐ロッジから尾瀬ヶ原に向かう登山道脇で見かけたアザミ。調べるとナンブアザミというらしいです。名前の由来は東北の南部地方に産するアザミということです。ナンブアザミは地域変種が多く、関東地方・中部地方南部ではトネアザミ(タイアザミ)や中国・近畿地方ではヨシノアザミ、佐渡島のサドアザミが知られています。[2013年9月8日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]

ナンブアザミ(南部薊、学名:Cirsium nipponicum (Maxim.) Makino)はキク科アザミ属の多年草。日本固有種。130908ナンブアザ@エコカフェ.JPG分布は北海道、本州中部地方以北に限り、山地の林縁や草原、人里などに自生。日本海側の多雪地帯に多いという。草丈は1mから2mほどで、茎は直立しやや分枝、くも毛が生えます。茎葉は互生し茎を抱かず、葉身20pから30pほどの披針状楕円形で茎上部では葉縁が浅裂し、茎下部ほど大きく葉縁は中裂します。根生葉は花期には消えます。花期は8月から10月頃で、葉腋から花枝をだし幾つかに分枝し、先に径約2.5pから3pほどの頭状花を横向きに咲かせます。花冠は淡紫紅色、総苞片は7裂、披針形で長く、粘らず反り返ります。果実は痩果で風散布します。

アザミの仲間は全世界で約300種、うち日本は約100種が分布し、地域変異が極めて大きいことが知られています。キク科の植物は植物界の中では最も高度に進化したといわれるが、アザミの仲間はとりわけ環境感応度が大きいと言えそうです。きっとゲノムの中にそのような機能が埋め込まれているのでしょう


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テンノウメ(天の梅)は紫外線対策を

130411テンノウメ@エコカフェ奄美大島エコツアー_2s.jpg奄美大島の空港前の植栽コーナーで見たテンノウメ、別名にイソザンショウ。昨年に訪れた時、ちょうど梅の花に似た花を咲かせていました。[2013年4月11日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

テンノウメ(天の梅、学名:Osteomeles anthyllidifolia (Smith) Lindl.)は バラ科テンノウメ属の常緑小低木。環境省レッドリストで絶滅危惧U類(VU)。分布は南西諸島、国外では台湾南部、中国広東省に及び、海岸の隆起珊瑚礁上などに自生。樹高は30pから50pほど、樹幹は岩上を1mから3mほども葡匐、樹皮は紫褐色で無毛、若枝は白い軟毛が密に生えます。葉は互生し革質、葉身3pから4pほどの奇数羽状複葉、楕円形で長さ5mm超の小葉が5対から8対つく。花期は3月から4月頃、枝先に白色の径約1pの花が数個咲きます。花弁5枚、雄蕊20本超、萼に白い軟毛。白い毛は紫外線除け。果実は球形の偽果、紫黒色に熟します。

近縁種に小笠原固有種のタチテンノウメシラゲテンノウメが知られます。両者には氷河期以前に古小笠原諸島に到達し、それぞれ棲み分けしながら独自に進化し今日に至ると考えられます。


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カメたちは今

DSC_1122.jpgDSC_1128.jpg奄美で飼育されているマダガスカルホシガメは、この冬つらい試練があった。
冬の寒さだ!
何頭か残念なことに亡くなってしまった。一年ぶりの訪問でしたが、元気なカメもいたが、お腹の甲羅が剥がれてしまったカメもいたりと痛々しい光景がみられた。
今後の対策などを話し合い、早い回復を願いつつ後にしました。

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奄美博物館にて

DSC_1115.jpg 奄美の文化と自然環境が学べるところ。
なかなかおもしろい!


関連⇒黒潮文化の中に高倉を



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孤独なメヒルギ物語り

130411メヒルギ幼木@エコカフェ奄美大島エコツアーs_430.jpg奄美大島の住用川と役勝川が合流するデルタ地帯に広がるマングローブ原生林。引潮の誘われるようにマングローブ林内を走る水路にカヌーをこぎ出した。[2013年4月13日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

マングローブ林は引潮で底泥が見えシオマネキの仲間がしきりに餌をも求めています。
潮の動き誘われてかのように風が林内を抜け去っていきます。
130411メヒルギ群落@奄美大島エコツアー_429s.jpgメヒルギの群落のフロントは徐々に背丈が低くなります。
フロントは常に脅威と隣り合わせです。
一番の脅威は台風です。
激しい暴風雨は高波を起こし、軟弱な底泥を救いかき混ぜます。
あっという間に根こそぎ持っていっていかれてしまうのです。
メヒルギも胎生種子といって、芽や根がでてから親木を離れ落下します。
川は盛んに山から河口に赤土を運び、流れの緩慢なところで浅瀬をつくります。
潮の満ち引きで運よく、上手く浅瀬に根が引っ掛かったら泥中に根を伸ばし、葉を展開します。
竟のすみかになるのかは、運を天に任すようなものです。
台風さえ来なければ比較的安心なのですが、必ず年に数度襲来します。
アジアモンスーン直下、台風の通り道なのです。
棲みかを失い、漂流をし、運に任せて、隣の海岸や遠くの島まで旅することだってあります。
ずーっと漂流をし、やがて命を落とすことだってあるのです。
台風の去った後、背の高い成木ばかりの群落でも、枝折れや倒木といった大きなダメージが見られます。
群落内では大木が倒れると、幼木や小木がきっそってぐんぐん成長を遂げ、他の木に囲まれ群落を修復するかのようです。
フロントに立つ幼木は孤独で、逞しく根を泥中深くに伸ばしたもの、努力をしたものだけが、神の祝福をうけることになるのです。
孤独なメヒルギは、山からの赤土の流入の助けを借りて、いつしか群落で一番大きくて立派な王さまになることでしょう。


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