ミヤマスナゴケ(深山砂苔)の凾フ嘴は超長い

ビーグル号の航海日誌 2014年02月23日 23:57

131006ミヤマスナゴケ@エコカフェ.JPG裏磐梯高原(標高約800m)には五色沼をはじめ大小500もの湖沼群が点在するという。青沼の近くの散策路脇でミヤマスナゴケがパッチをつくっていました。[2013年10月6日撮影:第17回自然観察会@阿部]

ミヤマスナゴケ(深山砂苔、学名:Racomitrium fasciculare(Hedw.)Brid.)はギボウシゴケ科シモフリゴケ属の鮮類。分布は日本を含む北半球に広く、山地や高地の日陰や比較的湿った岩上に自生。131006ミヤマスナゴケ胞子体@エコカフェ.JPG草丈は5pから6cmほどとやや大きく、葉は1細胞の厚さで薄く、基部が卵形で披針状に伸び、全縁で先は鈍頭か短く尖ります。葉身細胞は波状に肥厚し、葉先には透明尖が見られない。雌雄異株。胞子体は直立し先につく凾ノは長い嘴がつくのが特徴です

この仲間も葉身細胞の構造を顕微鏡やルーペで確認しながら同定する必要があるが、ここでは凾フ嘴が長いこと、比較的湿った岩上を好むことから、仮にミヤマスナゴケとした。


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ナミガタタチゴケ(波形立蘚)も群落を

130323ナミガタタチゴケ@エコカフェ第13回自然観察会in箱根_34.jpg箱根駒ヶ岳から大涌谷に抜ける登山道も多くの蘚苔類や地衣類を観察することができます。冬季は広葉樹が葉を落とし、足元の野草も枯れているので、樹幹や地上の蘚苔類がよく目につきます。乾燥しているため縮こまっているものが多いのが残念です。ここでは乾燥しかかっているナミガタタチゴケを紹介します。[2013年3月23日撮影:第15回自然観察会@山崎]

ナミガタタチゴケ(波形立蘚、学名:Atrichum undulatum (Hedw.) P.Beauv.)はスギゴケ科タチゴケ属の蘚類。130323登山道@エコカフェ第13回自然観察会in箱根_s37.jpg分布は北海道、本州、四国、九州、国外ではヨーロッパ、アフリカに広く、低地から高地までの半日陰の土上に自生。草丈は2pから5pほど、茎は直立し分枝しない。葉は暗緑色で薄く横皺が入り、葉身4mmから9mmほどの披針形、中肋が葉先まで伸び、葉縁に2細胞列の舷があって対の歯があるのが特徴です。乾燥すると巻縮します。胞子体は剳ソ長1pから4pほど、凾ヘ褐色の円筒形で帽は兜形で無毛です。

ここは登山道が大きく抉れているため、周囲から水分がゆっくりと染み出ているので水分条件がよいく蘚苔類の生育環境に向いているのでしょう。タチゴケ属には、日本ではナミガタタチゴケの他に、コナミガタタチゴケ、やや小型のムツタチゴケ、更に小さいヒメタチゴケ、微小なヤクシマタチゴケの5種が知られます。


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ヒメスギゴケ(姫杉苔)は山地法面に

2013_03_23_ヒメスギゴケ@エコカフェ第13回自然観察会in箱根_36_s.jpg箱根駒ケ岳は火山ドームであるため土鍋を逆さにしたような形状で山頂は緩やかに湾曲傾斜している。ハコネザサの生茂る登山道は多くの登山者の往来のためひどくえぐれて自然に法面ができ、湿度環境がよいのかそこには多様な蘚苔類が我先にと競っています。ここではヒメコスギゴケを紹介します。[2013年3月23日撮影:第15回自然観察会@阿部]

ヒメスギゴケ(姫杉苔、学名:Pogonatum neesii (Mull. Hal.) Dozy)はスギゴケ科ニワスギゴケ目の小型の蘚類。草丈は1.5cmから2pほど、茎は枝分かれせず伸び、茎は茎上部に密生、葉身3mmほどの紡錘形、葉縁に牙状鋸歯がつきます。コスギゴケによく似ているが、乾燥時に「の」の字に巻くのに対してそれほどきつく縮れないという。

コスギゴケとヒメコスギゴケの違いを確認するには、顕微鏡やルーペで薄板の端細胞は平面の形状を調べる必要があるそうです。円形ならばヒメコスギゴケ、楕円形ならばコスギゴケということが決定づけられるのです。ここでは仮置きとします。


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タグ:箱根 蘚苔類
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ホソバカナワラビ(細葉鉄蕨)の群生

130608ホソバカナワラビ@エコカフェ.JPG伊豆半島城ヶ崎海岸にある「城ヶ崎ピクニカルコース」は海浜植物を観察しながら散策することができます。海岸林の林床にはホソバカナワラビの群落がよく見られます。[2013年6月8日撮影:城ヶ崎海岸@山崎]

ホソバカナワラビ(細葉鉄蕨、学名:Arachniodes aristata (Forst.) Tindale)はオシダ科カナワラビ属の常緑性シダ植物。分布は本州関東地方以西、四国、九州、南西諸島、国外では朝鮮半島、中国、台湾、フィリピン、オーストラリア、太平洋諸島に広く、沿岸部の山地の林下に自生。130608ホソバカナワラビ群生@エコカフェ.JPG草丈は50pから130cmほど、根茎葉は長く這い、葉柄21cmから40cmほどで藁色、鱗片は赤褐色で基部には密生。葉は光沢のある濃緑色で卵状五角形で3、4回羽状深裂、葉身20pから35pほど、羽片は3対から10対ほど、葉先は急に細く狭まる。頂羽片があって、最下羽片は下向きで第1小羽片が大きく長いのが特徴です。小羽片の鋸歯はやや芒状。胞子蓑群(ソーラス)は裂片の片縁と中肋の中間につき、苞膜は褐色で円腎形です。

この仲間にはオオカナワラビ、ハカタシダ、オニカナワラビ、コバノカナワラビ、ミドリカナワラビやそれらの交雑種が知られ、最下羽片の第1小羽片が大きく長くなるのが共通点です。


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