ナンゴクウラシマソウ(南国浦島草)はどこに

ビーグル号の航海日誌 2014年02月13日 22:36

081109ナンゴクウラシマソウ@エコカフェ.JPG屋久島の山地の深い森でみたマムシグサの仲間。弱々しい個体でしたが、調べてみたらナンゴクウラシマソウのようです。記憶を辿るしかないのですがウラシマソウのように釣糸を垂らしていました。[2008年11月9日撮影:屋久島エコツアー@阿部]

ナンゴクウラシマソウ(南国浦島草、学名:Arisaema thunbergii Blume)はサトイモ科テンナンショウ属の多年草。分布は本州中国地方(広島、山口)、四国、九州、国外では朝鮮半島島嶼部に及び、平地から低山地の湿った木陰に自生。草丈は50pほど、葉は通常1枚で鳥足状に11枚から17枚の小葉がつきます。小葉の主脈は白い筋状、葉身8pから25pほどの長楕円形、葉先は尖ります。花期は1月から3月頃、雌雄異株、花茎は10pから20pほど、濃紫色の仏炎苞は長さ5pから8pほど、口辺部が張出し、肉穂花序の先に釣糸のように長い付属体が垂れ下がります。付属体の下部には縦皺が入るのが特徴です。果実は液果で赤く熟します。

ナンゴクウラシマソウ亜種に北海道南部、本州、四国に分布する日本固有種のウラシマソウがあります。こちらは花序の基部が平滑であることから区別されるそうです。


関連記事(マムシグサ(蝮草)の不思議)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

オオキジノオ(大雉の尾)は大きい

120722オオキジノオ@エコカフェ.JPG知念岬にある斎場御嶽の深い森、亜熱帯照葉樹林の林下や林縁、石灰岩の岸壁には少なからずシダ植物が展開しています。オオキジノオもそんなひとつです。[2012年7月22日撮影:沖縄視察@阿部]

オオキジノオ(大雉の尾、学名:Plagiogyria euphlebia (Kunze) Mett.)はキジノオシダ科キジノオシダ属の大型の常緑性シダ植物。分布は本州関東地方以西、四国、九州、南西諸島、国外では朝鮮半島(済州島)、中国中南部、台湾、フィリピン、インドシナ半島、インド、ネパールに広く、山地の湿った斜面などに自生。草丈は40pから100pほど(時に200p)、根茎は太く斜上、葉は叢生し1回羽状複葉で革質、栄養葉と胞子葉の二形。栄養葉の葉柄は25pから75pほど、羽片は有柄だが上部では羽片基部下側が広く中軸に沿着、全縁か波状縁で先が急に狭まり微鋸歯、頂羽片がつく。胞子葉は栄養葉より高く、羽片は有柄で細く線形。胞子嚢群(ソーラス)は胞子葉の羽軸沿いにつく。

この仲間には国内分布が本州東北地方から奄美大島までのキジノオシダ(羽片がほぼ無柄で上部羽片上側が広く中軸に沿着)や本州伊豆半島以西から南西諸島のタカサゴキジノオ(頂羽片が不明瞭)が知られます。なかなか奥が深いようです。


関連記事(ヤマソテツ(山蘇鉄))⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ