リュウキュウガキ(琉球柿)は有毒だが有用

ビーグル号の航海日誌 2014年02月08日 21:19

120722リュウキュウガキ果実@エコカフェ(久高島).JPG久高島は琉球石灰岩でできた島です。降った雨は地下に浸透し、石灰岩の断崖の隙間から流れてしまします。それがガーといって、井戸として使われるのですね。土地が薄く植物にとっても過酷な環境であるようです。ここではリュウキュウガキを紹介します。別名にクサノガキ、クロボウという。[2012年7月22日撮影:沖縄視察@阿部]

リュウキュウガキ(琉球柿、学名:Diospyros maritima Blume.)はカキノキ科カキノキ属の常緑亜高木。分布は南西諸島徳之島以南、国外では台湾、東南アジア、ミクロネシア、オーストラリアと広く、熱帯・亜熱帯の海岸に自生。石灰岩地帯に多いという。120722リュウキュウガキ@エコカフェ(久高島).JPG樹高は5mから10mほど、樹皮は黒褐色で平滑、葉は互生し革質で光沢、葉身5cmから17cmほどの長楕円形、全縁でやや鈍頭。花期は6月から7月頃、雌雄異株、葉腋に雄花は数個、雌花は1個、萼片は反り返ります。花は乳白色、筒状で先が4裂。果実は液果、熟すと黄褐色なるが、毒成分(ナフトキノン誘導体)を多く含み食することはできません

心材が黒色であることから材を黒檀の代用とし、液汁を魚毒に使ってきたという。似ているものに本州中部地方(伊豆半島)以西の山地林内に自生し、萼片の反り返らないトキワガキ、本州関東地方以西から沖縄列島までの山地の湿潤地に自生し、葉裏脈上に毛の生える高木のリュウキュウマメガキ(シナノガキ)があり、観察には注意が必要です。


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オキナワウラボシ(沖縄裏星)は日向っ子

120722オキナワウラボシ胞子簑群@エコカフェ.JPG沖縄本島から船で25分、琉球王国最高の聖地の久高島ウガン浜に近い亜熱帯照葉樹林の林縁でウラボシの仲間らしきシダ植物を見つけました。漸く調べる機会を得ました。オキナワウラボシというらしい。[2012年7月22日撮影:沖縄視察@阿部]

オキナワウラボシ(沖縄裏星、学名:Polypodium scolopendria (Burm. f.) Pic. Serm.)はウラボシ科オキナワウラボシ属の常緑性シダ植物。ヌカボシクリハラン属やエゾデンダ属に分類する考えもあるという。120722オキナワウラボシ@エコカフェ(久高島).JPG分布は琉球列島沖縄本島以南、小笠原諸島、国外では旧世界熱帯域に広く、乾燥した林内や日当たりのよい場所などに自生。草丈は50pから90cmほど、根茎には鱗片が生え、横に這って1p間隔で葉をだす。葉茎は褐色で立ち上がり、葉は単羽状深裂(稀に単葉)で革質、葉身40cmほどの長楕円形から三角形、側羽片は多くて10対、基部が広い翼となり全縁、鋭頭または鈍頭。葉柄は淡褐色、葉脈は目立たない。ソーラス(胞子嚢群)は羽軸両側に不斉にニ列並び、径約3mmの円形で胞子嚢床は窪み葉表に突出します

似たものにイワヒトデがあるが別属であること、生息域が渓流沿いであることから間違うことはないという。オキナワウラボシは種内変異が大きく、小笠原諸島の個体は沖縄のものより大型だそうです。今度、小笠原の森を訪ねた時にしっかり観察してきたいと思います。


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マダガスカルホシガメの産卵!

140107産卵@エコカフェ絶滅危惧種保護センター(勝島).jpg140107絶滅危惧種保護センター@エコカフェ(勝島).jpg奄美大島にあるエコカフェの絶滅危惧種保護センターでマダガスカルホシガメの産卵が記録されました。センター長の勝島さんのFBにも報告掲載されています。SNS社会はアメーバー状に情報の断片がつながっていく特質があります。情報のつながりを紐解くにはかなりの苦労がいります。140107マダガスカルホシガメ@エコカフェ(勝島).jpg

今年の冬は例年になく奄美大島でも寒い日があったようです。残念ながら命を落とすものもあったようですが、こうして新たな扉を開こうとけん命に生きる姿には感心させられます。
これまでも産卵はあったのですが奄美大島に引っ越してからは、無性卵で終わっています。今回は祈るような気持ちで誕生を待ちたいです。


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高山植物の魅力(123)/エゾノツガザクラ(蝦夷の栂桜)

110812エゾノツガザクラ@幌尻岳 .JPG日高山脈主峰の幌尻岳(標高2503m)にはアオノツガザクラのほかにエゾノツガザクラとその雑種、さらに雑種の雑種が混生しているそうです。どれもこれも似ていて、シロバナエゾノツガザクラなんてのもあるし。ここではエゾノツガザクラを紹介します。[2014年1月7日撮影:幌尻岳@澤尚幸]

エゾノツガザクラ(蝦夷の栂桜、学名:Phyllodoce caerulea (L.) Bab. )はツツジ科ツガザクラ属の常緑小低木。分布は北海道と本州東北地方北部、国外ではカムチャッカ、アラスカなど北半球寒帯に広く、ハイマツ帯や高山帯の岩場や草地に自生。樹高は10pから30pほど、葉は互生し、線形で密生。花期は7月から8月頃、枝先に2個から7個の径7o前後の紅紫色の花を下向きに咲かせます。花冠は壷状で表面に腺毛が生え、先は5浅裂し反り返り、雄蕊10本。アオノツガザクラとの雑種は花冠が丸っこく、色も薄めになるという。ポリネーターはマルハナバチだそうです。

北海道ではシロバナエゾノツガザクラ、コエゾツガザクラ、ニシキツガザクラ、ユウバリツガザクラが知られます。なんとも逞しい。


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