古代植物、ミズスギ(水杉)は広域だが珍しい

ビーグル号の航海日誌 2014年01月28日 23:16

120526ミズスギ胞子蓑@エコカフェ.JPG火山の島、三宅島。昭和58年の噴火の直接的な被害を免れた山地の岩場や法面などはシダ植物やコケ植物がよく繁茂したりしています。ミズスギもそんな場所で命を繋いでいます。[2012年5月27日撮影:第4回エコカフェみんなの森づくり@阿部]

ミズスギ(水杉、学名:Lycopodium cernuum L.)はヒカゲノカズラ植物門ヒカゲノカズラ目ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属のつる性常緑シダ植物。分布は本州東海地方以西、四国、九州、南西諸島、伊豆諸島、小笠原諸島、国外では亜熱帯、熱帯地域に広く、水田、湿地、山地の水条件の良い斜面、法面などに自生。120526ミズスギ@エコカフェ.JPG草丈は50pから60pほど、茎は主軸が地を這いよく分枝、直立茎の所々で側枝は立ち上がり、その先端に卵形の胞子嚢穂を1、2個下向きにつけます。葉は淡緑色、柔らかく、披針形で全縁、内向します。胞子葉は広卵形、辺縁に微突起、先は鋭く尖ります。

似たものに、長い柄を直立、分枝させ5、6個の胞子嚢穂をつけるヒカゲノカズラ、胞子嚢穂を単生するヤチスギラン、側枝が樹状に分枝し各小枝に胞子嚢穂を単生するマンネンスギなどが知られます。


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海浜植物、ハマタカトウダイ(浜高灯台)

100612ハマタカトウダイ@エコカフェ.JPG伊豆大島笠松地区「大島海浜植物群落」の遊歩道わきの草地で見かけた花です。漸くのこと、調べてことに、ハマタカトウダイグサというらしいです。トウダイグサの仲間は、どれも花は杯状の総苞に包まれて咲くようです。[2010年6月12日撮影:伊豆大島御神火ツアー@阿部]

ハマタカトウダイ(浜高灯台、学名:Euphorbia pekinensis Rupr. f. maritima (Hurus.) T. Kuros. & H. Ohashi)はトウダイグサ科トウダイグサ属の多年草。タカトウダイの一品種、日本固有種。分布は本州、四国、九州に及び、海岸近くの草地などに自生。草丈は20pから40pほど、茎は匍匐、葉は互生(茎頂では5枚ほど輪生)し分厚く光沢、葉身は長楕円形で葉縁に鋸歯、葉先は鈍頭。花期は6月から7月頃、茎頂に放射状に花茎を伸ばし、黄色い苞葉に中に黄緑色の小さな花を数個咲かせます。花には花弁は無く、沢山の雄蕊と雌蕊1本、腺体4個からなります。果実は刮ハ、熟すと下部が裂け種子が散布されます。

名前の通り、タカトウダイの海岸型だそうです。全草に毒成分のジテルペン系ユーフォルビンやサポニンを含み、茎や葉を傷つけるでる白い乳液に触れるとかぶれます。根は漢方で「大戟(ダイゲキ)」といって利尿薬に用いるそうです。


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湿生植物、ホソバリンドウ(細葉竜胆)

121027ホソバリンドウ@エコカフェ.JPG草枯れが始まる頃、韋毛湿原は黄金色に染まります。そんな中、シラタマホシクサの白色とともにホソバリンドウの鮮やかな青紫色の花はとてもよく目立ちます。湿原を棲みかとする虫たちの最後のご馳走になっています。[2012年10月27日撮影:韋毛湿原視察@阿部]

ホソバリンドウ(細葉竜胆、学名:Gentiana scabra  Bunge var. buergeri (Miq.) Maxim. form. stenophylla (Hara) Ohwi)はリンドウ科リンドウ属の多年草。リンドウの一品種。日本固有種。121027ホソバリンドウ@エコカフェ.JPG分布は本州、四国、九州に及び、湿地や棚田の自然度の高い用水路脇などに自生。草丈は30pから100pほど、茎は直立ないし斜上、葉は対生、葉柄は不明瞭、葉身3pから8pほどの線状披針形で全縁、葉先は尖ります。花期は10月から11月頃、茎先や葉脇に青紫色の花をつけ、陽が当たると開花します。雄蕊5本、雌蕊花柱は先が2浅裂し外に反ります。花冠長は約4p、先端が5中裂。果実は刮ハで枯れた花弁に包まれることが多い。熟すと先端が2裂し、両単に翼をもつ小さな種子がたくさんこぼれます。

名前の由来はリンドウより葉が細いことにあります。雄性先熟のため開花初期は雄蕊が雌蕊花柱を包むという。自家受粉避けるため、多くの植物が取り入れている戦略のひとつです。


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コウヤボウキ(高野箒)は箒作りに

121027コウヤボウキ花@エコカフェ.JPG韋毛湿原の背後にある弓張山山頂を目指す登山道の尾根筋でみた繊細な花。今になって調べてみたらコウヤボウキだと判明しました。乾燥した林内でよく見られるそうですが、初めての出逢いでした。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原視察@阿部]

コウヤボウキ(高野箒、学名:Pertya scandens (Thunb.) Sch.Bip.)はキク科コウヤボウキ属の落葉小低木。分布は本州関東地方以西、四国、九州、国外では中国に及び、山地の日当たりのよい乾燥した林内や林縁に自生。121027コウヤボウキ@エコカフェ.JPG樹高は60pから100pほど、根元から枝を束生、茎は木質化し硬い。本年枝の葉は互生し幅広い卵形で葉縁に歯状の浅鋸歯、前年枝は細長い葉を束生。枝や葉裏には伏毛が生えます。花期は9月から10月頃、1年目の茎頂に頭花をひとつ咲かせます。頭花は小さな筒状花10数個が集合し、筒状花の先は5深裂、裂片は反り返ります。総苞は円柱形で重なり合う総苞片は狭卵形です。果実は痩果で毛が密生し、先端に冠毛が開きます。

名前の由来は古くから高野山で茎を束ねて箒の材料としたことにあります。コウヤボウキ属は日本ではナガバノコウヤボウキ、カシワバハグマ、オヤリハグマ、クルマバハグマなどが知られます。


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