高山植物の魅力(111)/オオハナウド(大花独活)

ビーグル号の航海日誌 2014年01月17日 23:00

130817オオハナウド@エコカフェ.JPG霊峰白山の山頂部は御前峰(2702m)、大汝峰(2684m)、剣ヶ峰(2677m)からなり周辺は緩やかな斜面が広がり、高山植物の宝庫となっています。ユネスコの生物圏保存地域にしてされています。とにかく素晴らしい、の一言です。ここでは草原で存在感を示すオオハナウドを紹介します。別名にウラベハナウドともいう。[2013年8月17日撮影:白山登山@中村敏之]

オオハマウド(大花独活、学名:Heracleum lanatum Michx. var. lanatum)はセリ科ハナウド属の一捻性の多年草。分布は北海道、本州東北地方、国外ではウスリー、オホーツクカムチャッカに及び、高山帯や北方では低地の湿った場所に自生。草丈は1.5mから2mほど、茎は直立し上部で分枝、中空で節に毛が密生。根出葉や茎下部につく葉は有長柄、3出葉、小葉5枚は鋭い裂片や鋸歯、稀に羽状に裂けます。頂裂葉は葉身30pにもなります。花期は5月から9月頃、茎頂や分枝した枝先に大型の複散形花序をだし、白色の5弁の小花をたくさん咲かせます。小花は周辺部のみ外側の花弁が肥大化し2深裂するのが特徴です。果実は倒卵形で毛があったり無かったりします。

ハナウドの仲間は、日本にはオオハナウドより小さい日本固有変種(本州関東地方以西、四国、九州に分布)のハナウド、四国剣山にのみ分布で絶滅危惧U類(VU)のツルギハナウドが知られます。


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タグ:白山 広域種
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シモツケソウ(下野草)は他人の空似

130817シモツケソウ@エコカフェ.JPG白山の登山道脇で見たピンク色の小花をたくさんつけた植物。佐渡島で見たシモツケによく似ていますが、全く異なるグループに属するシモツケソウです。シモツケは落葉低木なのに対して、シモツケソウは草本なのです。[2013年8月17日撮影:白山登山@中村敏之]

シモツケソウ(下野草、学名:Filipendula multijuga Maxim.)はバラ科シモツケソウ属の多年草。日本固有種。分布は本州関東地方以西、四国、九州に及び、湿原周辺や山地の湿った草地に自生。130817シモツケソウ群生@エコカフェ.JPG草丈は50pから100pほど、茎基部に根出葉、茎葉は互生し奇数羽状複葉、頂小葉が大きい。頂小葉は掌状に5裂か7裂。花期は6月から8月頃、枝先に径5pから10pほどの集散花序をだし、淡紅色の径約4oの小花をたくさん密に咲かせます。萼片5枚は内側無毛で反り返り、小花の花弁は丸く5枚、雄蕊は多数が飛び出て目立ちます。果実は痩果、熟しても裂開しないという。

シモツケソウ属は、世界では北半球の温帯から亜寒帯に約10数種、うち日本には北海道には変種のエゾシモツケソウ、北海道と本州に自生する大型のオニシモツケなど6種1変種が知られます。


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