高山植物の魅力(110)/ミヤマコウゾリナ(深山髪剃菜)

ビーグル号の航海日誌 2014年01月16日 20:47

130817ミヤマコウゾリナ@エコカフェ.JPG霊峰白山(標高:2702m)の登山道脇の礫地で見たミヤマコウゾリナを紹介します。名前が似ているカンチコウゾリナとは別属です。全草に毛があるのは水蒸気を集めやすくするのと、強い紫外線から身を守るためなのでしょうか。不思議ですね。[2013年8月17日撮影:白山登山@中村敏之]

ミヤマコウゾリナ(深山顔剃菜、深山髪剃菜、学名:Hieracium japonicum Franch. et Sav.)はキク科タンポポ亜科ヤナギタンポポ属の多年草。日本固有種。分布は本州中部地方以北、四国剣山に限り、高山の草原や礫地、特に亜寒帯の林縁に自生。130817ミヤマコウゾリナ@エコカフェ(白山).JPG草丈は10pから45pほど、根出葉はロゼット状、大きなへら形で全縁、茎葉は互生し小さく疎らにつく。全草に開出した褐色の長毛と線形の白色の圧毛が生えます花期は7月から8月頃、茎先に径1.5pから2pほどの黄色い頭花を2個から12個ほど咲かせます。頭花は舌状花のみからなります。総苞片は2列、外片は長さ4o前後の披針形で先が尖り、黒色の腺毛と白色の短毛が生え、内片は白色の腺毛がつきます。果実は長さ約3oの円柱形の痩果、風媒果のため5mほどの褐色の冠毛がつきます。

ヤナギタンポポ属の仲間は、ヨーロッパを中心にアジア、アメリカ、アフリカに広く世界に約800種、日本ではミヤマタンポポのほか広域種のヤナギタンポポが知られます。前に取り上げたカンチコウゾリナはコウゾリナ属でしたね。


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エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)は本州にも

130817エゾカワラナデシコ@エコカフェ.JPGナデシコは江戸時代から品種改良の進んだ植物のひとつ、今日では公園や学校の花壇などに植えられたり、花屋さんで売られたりしています。白山の登山道脇で見た野生種のひとつ、エゾカワラナデシコを紹介します。[2013年8月17日撮影:白山登山@中村敏之]

エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子、学名:Dianthus superbus L. var. superbus)はナデシコ科ナデシコ属の多年草。分布は北海道、本州中部地方以北、国外ではユーラシア大陸に及び、低地から高原の日当たりのよい場所に自生。130817エゾカワラナデシコ 花@エコカフェ.JPG草丈は30pから50pほど、葉は対生し基部を抱く、葉身3pから7pほどの広線形で全縁、先が尖ります。花期は6月から8月頃、茎頂に径約4p、淡紅色の5弁花を数個咲かせます。萼基部には尾状の苞が2対、下1対は大きく、花弁の先端は細く裂け、雄蕊10本あります。

ナデシコ属は世界の北半球温帯域を中心に約300種、日本には広域分布のもの知られますが、ヒメハマナデシコとシナノナデシコなどの日本固有種も存在します。


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タグ:白山 広域種
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