小倉山滝口寺(旧往生院三宝寺)の無常

ビーグル号の航海日誌 2013年12月13日 22:00

滝口寺@青柳.jpg三宝寺は法然の弟子である念仏良鎮上人が開祖である往生院の子院、明治初期に廃寺となり、近年、祇王寺の隣に寺名を滝口寺として再興。浄土宗大覚寺塔頭。平家物語・第十巻「横笛」に登場する滝口入道と横笛の儚い恋物語を三宝寺が伝えることから名づけられたという。祇王寺の横のなだらかな階段を上ると滝口寺の門はある。[2013年11月24日撮影:京都奥嵯峨野@青柳]

本堂には滝口入道と横笛の木造が安置。宮中の警衛に当たる滝口の武士であった滝口入道(名を斉藤時頼)は、健礼門院の雑仕女横笛に心を奪われ恋に落ちるが、父の反対にあい、19歳にして出家し往生院で修行に励む。これを知り往生院を訪ねた横笛17歳に入道は修行の妨げとし不在を伝える。悲嘆にくれた横笛は奈良法華寺に出家。再び訪ね心動かされる迷いを断つため高野山清浄心院で修行を。ほどなく横笛は黄泉の国に旅立つ。いよいよ修行に専心し高野聖となる。二人は次のような歌を贈りあったという。
贈った歌:剃るまでは恨みしかども梓弓 真の道に入るぞ嬉しき
横笛返歌:剃るとても何か恨みむ梓弓 引きとどむべき心ならねば

本堂には鎌倉時代作の滝口入道と横笛の木造が祀られ、本堂奥には竹林が美しく、滝口入道と平家一門の供養塔が建つ。竹林の路を進むと平重盛を祀っている古びた小松堂。さらに表門のすぐ右奥には鎌倉幕府を倒した悲運の武将・新田義貞の首塚もある。


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