黒潮文化の中に高倉を

ビーグル号の航海日誌 2013年12月05日 22:51

130411高倉(大和村)@エコカフェ奄美大島エコツアー_76.jpg古代日本においては全国各地で高床式の倉庫は見られたという。その起源は台湾やフィリピンなどの南方地域にあり、黒潮文化圏に属し、穀物を貯蔵するのが目的であった。今日では南西諸島や八丈島で残っているが、現に使われているのは奄美だけだそうです。[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

高倉はイジュを材とし、叉首組(さすぐみ)の屋根架構を組み、茅で暑く屋根を葺きます。130411高倉看板@エコカフェ奄美大島エコツアー_75.jpg屋根裏部分を倉庫とし、穀物、黒砂糖、みそ、魚介類、豚肉、衣類などを保管するそうです。通気性がよく湿気を防ぐことで防腐効果があるんだそうです。アジアモンスーン帯の湿気の高い奄美では非常に適した建築物と言えます。床下は強い日差しや雨露をしのぐことができるので、利用価値が高く作業場や人びとのコミュニティの場にもなるのだそうです。同様の構法の高倉は奄美大島の他に喜界島、徳之島にあるそうです。

高倉の機能としては、防腐効果のほかに可動式の梯子をかけるため防犯効果、容易に倒せるので大火時の被害縮小効果、基礎石の上に載せているだけなので地震や台風などにも抵抗力があるとされています。


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アテツマンサク(阿哲満作)は大陸との陸続きを

120624アテツマンサク@エコカフェ.JPG小石川植物園内の林内には少なからず関東地方では自生していない珍しい樹種を観察することができます。阿哲要素といって中国大陸と陸続きであったことを物語る植物であるアテツマンサクもそのひとつです。[2012年6月24日撮影:小石川植物園@山崎]

アテツマンサク(阿哲万作、学名:Hamamelis japonica Siebold et Zucc. var. bitchuensis (Makino) Ohwi)はユキノシタ目マンサク科マンサク属の落葉小高木。日本固有種で準絶滅危惧(NT)。分布は本州中国地方(備中=阿哲地方)、四国(愛媛県)に限り、暖帯の中・上部からブナ帯にかけての急傾斜地に自生。樹高は5mから8mほど、葉は互生し有柄、葉身6pから14pほどの広卵形で葉縁に波状鋸歯、葉先は鈍頭。葉表裏ともに星状毛が多い。花期は2月から4月頃、葉の展開に先立ち、葉腋に短い柄のある黄色い花を咲かせます。花の萼片4枚は黄色(マンサクは赤色)、花弁4枚はひも状でマンサクよりも短く、雄蕊4本と仮雄蕊4本がつく。雌蕊1本の先端は2裂。果実は径約1pほどの扁球形の刮ハ、熟すと開裂し種子を散布します。

マンサク属は世界にマンサク、シナマンサク、ハヤザキマンサク、アメリカマンサクの4種、日本ではマンサクを基本種にアテツマンサクの他に本州中部地方以北に分布するオオバマンサク、北海道南部から日本海側に分布亜するマルバマンサク、北陸地方に分布するウラジロマンサクが亜種や変種として知られています。


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