ユズリハ(譲り葉)は一斉に

ビーグル号の航海日誌 2013年12月04日 22:32

120624ユズリハ@エコカフェ.JPG一口に常緑樹といっても一生を同一の葉がついているわけではなく、適当な時期に適当なタイミングで少しずつ新旧が入れ替わるものが多いが、中には若葉が生えそろうと一斉に古い葉が落ちるものもあります。ユズリハは典型的に後者に属します。子孫繁栄を暗示し縁起の良い木とされます。[2012年6月24日撮影:小石川植物園@山崎]

ユズリハ(楪、譲葉、学名Daphniphyllum macropodum Miq.)はユキノシタ目ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木。120624ユズリハ樹皮@エコカフェ.JPG分布は本州福島県以南、四国、九州、南西諸島、国外では朝鮮半島南部、中国に及び、暖温帯から亜熱帯の山地に自生。樹高は15mほど、葉は濃緑色で光沢があり、枝先に螺旋状にまとまります。葉柄は赤く、葉身10pから20pほどの長楕円形で葉縁が波打ち、葉先は尖ります。葉裏は白緑色です。花期は4月から5月頃、雌雄異株、昨年の葉腋から総状花序を何本もだし、萼と花弁の欠いた小花を咲かせます。雄花は多く、蕾が赤く、開くと雄蕊の褐色の葯が目立ちます。雌花は疎らで、花柱は先が2裂、子房基部に緑色の退化した雄蕊(仮雄蕊)がつきます。果実は長径約6oから10oほどの卵状楕円形の核果、秋に黒藍色に熟し表面に粉をふきます。

ユズリハは枝葉や種子に毒成分であるユズリハアルカロイドを含むことから家畜などは食すると中毒にかかります。しかし、ヒヨドリ、アオバト、カケスなどは好んで摂食し、種子を散布してくれるのです。不思議ですね。


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ホソバシャリンバイ(細葉車輪梅)は貴重染料

120504ホソバシャリンバイ@エコカフェ.JPG小石川植物園内の林内に気になる樹木がある。本来こんな所に自生するはずがないことから、どなたかが寄贈したか、コレクションしたかの何れなのであろう。主はホソバシャリンバイであります。オキナワシャリンバイともいいます。[2012年5月4日撮影:小石川植物園@山崎]

ホソバシャリンバイ(細葉車輪梅、学名:Rhaphiolepis umbellata var. liukiuensis Koidz.)はバラ科シャリンバイ属の常緑小高木。沖縄固有変種。分布は南西諸島(奄美大島から沖縄諸島)に限り、沿岸や低地の林内や林縁に自生。樹高は5mから10mほど、幹は直立、葉は互生し有短柄、葉身はシャリンバイより細く、狭倒卵状長楕円形で葉縁に粗鋸歯、葉先は尖ります。若葉は錆色の毛を密生、やがて脱落し、クチクラ層が発達し光沢を有します。花期は3月から5月頃、枝先に円錐花序をだし、径1pから1.5pほどの白色の5弁花を多数咲かせます。果実は径10o前後の球形、秋に黒紫色に熟します。

樹皮や根に「タンニン」を多く含むことから、染料として用いられます。奄美大島では大島紬を染めるのにホソバシャリンバイ(島名「テーチキ」)の樹皮から染料を採取しています。芭蕉布、久米島紬も同様だそうですよ。


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