ナンキンハゼ(南京黄櫨)は蝋採取を

ビーグル号の航海日誌 2013年12月03日 23:22

120504ナンキンハゼを覆うキヅタ@エコカフェ.JPG小石川植物園の林内で見られる樹木のうち外来種のひとつ、ナンキンハゼを紹介します。江戸時代に移入し、蝋を採取するために積極的に栽培されていた。今は昔、電気のない時代のこと、今日では紅葉が美しく街路樹に利用されています。[2012年5月4日撮影:小石川植物園@山崎]

ナンキンハゼ(南京黄櫨、学名:Triadica sebifera (L.) Small)はキントラノオ目トウダイグサ科ナンキンハゼ属の落葉高木。原産地は中国。樹高は15mほど、樹皮は灰褐色で縦裂、若枝は淡緑色。葉は互生し有長柄、葉身4pから9pほどの菱形状広卵形で全縁、葉先は尾状に尖ります。葉両面とも無毛、葉表基部に1対の腺点があります。花期は6月から7月頃、雌雄異花、枝先や葉脇に長さ6pから18pほどの総状花序をだし、黄色い小花を多数咲かせます。雄花は花序上部に多数、雌花は基部に数個つきます。雄花の萼は皿状で3裂、雄蕊2本、雌花の萼も3裂、花柱3本。果実は長径約1.5pの扁球形の刮ハ、秋に褐色に熟し、裂開。種子は3個、各径約7oの広卵形で白い蝋質の仮種皮に包まれます。

名前の由来は中国原産、蝋を採取するハゼノキと同じように利用することにあります。種子は果実が裂開しても落下することなく、ムクドリなどが摂食するそうです。要するに鳥散布により拡散します。野生化しているものも見られるといいます。


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ノグルミ(野胡桃)は松毬のよう

120504ノグルミ@エコカフェ.JPG小石川植物園内の森からノグルミを紹介します。果実は見た目が棘状の松毬のようですが、食用にならないという。今回は季節的に果実を確認することはできませんでしたが。[2012年5月4日撮影:小石川植物園@山崎]

ノグルミ(野胡桃、学名:Platycarya strobilacea Sieb. et Zucc.)はクルミ科クルミ属の落葉高木。分布は本州神奈川県以西、四国、九州、南西諸島、国外では台湾、中国、朝鮮半島に及び、山地の日当たりのよい場所に自生。120504ノグルミ樹皮@エコカフェ.JPG樹高は5mから10m、時に30mほど、樹皮は灰褐色で縦裂、若枝に軟毛が密生するがやがて脱落。葉は互生し、奇数羽状複葉で葉柄と葉軸に軟毛が生え、小葉は5対から7対。小葉はほぼ無柄、葉身5pから10pほどの披針形で葉縁に尖鋭鋸歯、葉先は鋭尖。葉裏は脈上に軟毛が散生し、油点が散在。花期は6月から7月頃、雌雄異花、本年枝先に穂状花序を数本直立、頂生の1個が雌花序、周囲は雄花序。雌花序の先端につく雄花序は脱落。雄花は苞長役2.5oの卵状披針形で雄蕊9本前後、雌花は苞長役3oの卵形で先が尾状に尖り、子房が苞下部と合着、子房周囲に小苞がつき、花柱は太く2裂

果実は松毬のように苞の間に1個ずつでき、径約5oの扁平な広倒卵形で先が尖り、小苞が発達した翼をもち、熟すと落下します。典型亭な風散布のようです。果穂は松毬に似て、長さ2、3pの卵状楕円形、苞が密に重なり棘状になります。不思議ですね。


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オニモミジ(鬼紅葉)はカジカエデ(梶楓)とも

120504オニモミジ@エコカフェ.JPG名前に「鬼」がつくとはなんとも荒々しい気がするが、葉が粗大であるためについたという。本来は黄葉のとても美しい楓です。葉がカジノキに似ることから別名にカジカエデ(梶楓)ともいいます。[2012年5月4日撮影:小石川植物園@山崎]

オニモミジ(鬼紅葉、学名:Acer diabolicum Blume ex C. Koch)はカエデ科カエデ属の落葉高木。日本固有種。分布は本州宮城県以南、四国、九州中部地方以北に及び、温暖な山地の肥沃な谷間や傾斜地に自生。120504オニモミジ樹皮@エコカフェ.JPG樹高は10mから20mほど、葉は対生し厚く、葉柄4pから11p、葉身7pから15pほどの掌状で5中裂、裂片縁には粗鋸歯がつきます。葉表の葉脈上や葉裏に短伏毛が、葉柄にも短毛が生えます。花期は4月から5月頃、雌雄異株、葉の展開前に前年枝の側芽から散房花序をだし、暗紅色の花を咲かせます。雄花序は5個から15個ほどの萼片と花弁が合着した釣鐘状の雄花を下垂、雌花序は3個から9個の合着しない4、5弁花を上向きにつけます。果実は長さ3pほどの分果からなる翼果で鋭角に開きます。剛毛がつきます。

カエデの仲間は本ブログでも何種類か取り上げていますが、世界の北半球の温帯を中心に約160種が知られ、ほとんどが美しい紅葉を見せてくれ、心を和ませてくれるのです。名前なんかあまり気にする必要はないですね。


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