高山植物の魅力(105)/タテヤマリンドウ(立山竜胆)

ビーグル号の航海日誌 2013年10月29日 22:42

130706タテヤマリンドウ@エコカフェ.JPG北アルプス白馬三山の前衝山にあたる小日向山(標高1907m)は高山植物の宝庫でもあります。ここでは登山道脇の草地で隠れるように花を咲かせていたタテヤマリンドウを紹介します。実際に林道脇で見られたのは残念ながら1か所のみでした。[2013年7月12日撮影:第16回自然観察会@阿部]

タテヤマリンドウ(立山竜胆、学名:Gentiana thunbergii (G. Don) Griseb. var. minor Maxim.)はリンドウ目リンドウ科リンドウ属の越年草。ハルリンドウの高山型変種。130706タテヤマリンドウ花@エコカフェ.JPG分布は北海道、本州中部地方以北日本海側に及び、亜高山から高山の湿原やその周辺などに自生。草丈は10pほど、茎は束生、根生葉はロゼット状で葉身1pから3pほどの卵形から広卵形、茎葉は対生し葉身7oほどの披針形で茎に寄り添います。花期は6月から8月頃、茎の頂端に上向きに1個の淡青紫色の花を咲かせます。花は漏斗状で花冠は長さ約1、2p、先は5裂。晴れた日のみ開花します。

花の色が白色のものをシロバナタテヤマリンドウ(学名:Gentiana thunbergii var. minor f. ochroleuca )というそうです。また、近縁種にはハルリンドウ、フデリンドウ、コケリンドウ、ミヤマリンドウが知られます。


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ツルリンドウ(蔓竜胆)は秋の到来を告げる

071012ツルリンドウ@エコカフェ(白神山地).jpg白神山地十二湖の落葉広葉樹林の森で見つけた小さな赤い実。なんだろうと思ったがそのまま忘却の彼方に。最近になって別の機会にツルリンドウについて学んだ際に、突然に記憶がフラッシュバックしました。あの時のあの赤い実は何ということでツルリンドウです。[2007年10月12日撮影:白神山地エコツアー@阿部]

ツルリンドウ(蔓竜胆、学名:Tripterospermum japonicum (Sieb. et Zucc.) Maxim.)はリンドウ目リンドウ科ツルリンドウ属のつる性多年草。日本固有種。分布は北海道、本州、四国、九州に及び、山地の木陰などに自生。草丈は40pから80pほど、茎は紫色を帯びつる性で細く、地面を這ったり草木に絡みついたりしながら伸びます。葉は対生で有柄、葉身3pから5pほどの卵状披針形、葉は3脈が目立ち、葉裏は紫色を帯びます。つるは冬に枯れ、地表面にロゼット状の根出葉をつくります。花期は8月から10月頃、葉脇に1個から数個の淡紫色の径約1pの花を咲かせます。萼片は針状線形、花冠は狭漏斗状で先が5裂、やや開きます。果実は長径約1、2pの液果、残存した花冠の上に突き出し、紅紫色に熟します。液果頂には花柱が残ります。

日本には近縁種に屋久島固有種で準絶滅危惧(NT)に指定されているハナヤマツルリンドウ、同じく屋久島固有種のヤクシマツルリンドウ、広域種であるが絶滅危惧U類(VU)に指定されているホソバツルリンドウが知られています。


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