テンリュウカナワラビ(天竜鉄蕨)はハーフ

ビーグル号の航海日誌 2013年10月31日 01:26

テンリュウカナワラビ@エコカフェ.JPG国立科学博物館附属筑波実験植物園のシダ植物コレクションからテンリュウカナワラビの紹介です。先に説明したようにシダ植物は自然界においてしばしば雑種の出現が報告されています。テンリュウカナワラブもそんなひとつでオオカナワラビ×コバノカナワラビの雑種とされています。[2011年6月11日撮影:第46回草花教室@阿部]

テンリュウカナワラビ(天竜鉄蕨、学名:Arachniodes × kurosawae Shimura et Kurata)はオシダ科カナワラビ属の常緑性シダ植物。分布は本州中部地方以西、四国、九州に及び、低山の陰湿な林床や沢沿いに自生。外見上はオオカナワラビに似ているという。草丈は50p以上、根茎は短く這い、葉柄は藁色で基部に褐色で披針形の鱗片がつく。葉は紙質で光沢のある濃緑色、2回羽状複葉、最下位後側の小羽片は著しく伸び、次の後側と前側の小羽片も長く、先端の羽片は急に短くなり頂羽片を形成。胞子嚢群(ソーラス)は小羽片の辺縁寄りにつき、胞子は不定形だそうです。

野外で出逢っても同定することはほとんど困難と思われます。カナワラビの仲間にはオオカナワラビ、ホソバカナワラビ、ハダカシダ、オニカナワラビ、コバノカナワラビ、ミドリカナワラビが知られています。見分けは頂羽片の有無、小羽片の切れ込み、胞子嚢群のつき方、根茎の長さ、がポイントだそうですよ。


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ジンムジカナワラビ(神武寺鉄蕨)は交雑雑種

ビーグル号の航海日誌 2013年10月30日 22:11

ジンムジカナワラビ@エコカフェ.JPG国立科学博物館附属筑波実験植物園のシダ植物コレクションから続いてジンムジカナワラビを紹介します。このシダ植物も雑種でホソバカナワラビ×リョウメンシダの雑種だそうです。[2011年6月11日撮影:第46回草花教室@阿部]

ジンムジカナワラビ(学名:Arachniodes aristata x standishiii)はオシダ科カナワラビ属のホソバカナワラビとリョウメンシダの交雑雑種。分布は本州神奈川県逗子市に限り、両親の混生する場所でごく稀に自生するに過ぎないという。葉は堅く光沢のある濃緑色です。それ以上のことはなんともです。

ちなみにリョウメンシダはカナワラビの仲間の一部とは交雑雑種を生じることが知られているそうです。例えば、カワズカナワラビはリョウメンシダとコバノカナワラビとの雑種ということです。


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高山植物の魅力(105)/タテヤマリンドウ(立山竜胆)

ビーグル号の航海日誌 2013年10月29日 22:42

130706タテヤマリンドウ@エコカフェ.JPG北アルプス白馬三山の前衝山にあたる小日向山(標高1907m)は高山植物の宝庫でもあります。ここでは登山道脇の草地で隠れるように花を咲かせていたタテヤマリンドウを紹介します。実際に林道脇で見られたのは残念ながら1か所のみでした。[2013年7月12日撮影:第16回自然観察会@阿部]

タテヤマリンドウ(立山竜胆、学名:Gentiana thunbergii (G. Don) Griseb. var. minor Maxim.)はリンドウ目リンドウ科リンドウ属の越年草。ハルリンドウの高山型変種。130706タテヤマリンドウ花@エコカフェ.JPG分布は北海道、本州中部地方以北日本海側に及び、亜高山から高山の湿原やその周辺などに自生。草丈は10pほど、茎は束生、根生葉はロゼット状で葉身1pから3pほどの卵形から広卵形、茎葉は対生し葉身7oほどの披針形で茎に寄り添います。花期は6月から8月頃、茎の頂端に上向きに1個の淡青紫色の花を咲かせます。花は漏斗状で花冠は長さ約1、2p、先は5裂。晴れた日のみ開花します。

花の色が白色のものをシロバナタテヤマリンドウ(学名:Gentiana thunbergii var. minor f. ochroleuca )というそうです。また、近縁種にはハルリンドウ、フデリンドウ、コケリンドウ、ミヤマリンドウが知られます。


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ツルリンドウ(蔓竜胆)は秋の到来を告げる

071012ツルリンドウ@エコカフェ(白神山地).jpg白神山地十二湖の落葉広葉樹林の森で見つけた小さな赤い実。なんだろうと思ったがそのまま忘却の彼方に。最近になって別の機会にツルリンドウについて学んだ際に、突然に記憶がフラッシュバックしました。あの時のあの赤い実は何ということでツルリンドウです。[2007年10月12日撮影:白神山地エコツアー@阿部]

ツルリンドウ(蔓竜胆、学名:Tripterospermum japonicum (Sieb. et Zucc.) Maxim.)はリンドウ目リンドウ科ツルリンドウ属のつる性多年草。日本固有種。分布は北海道、本州、四国、九州に及び、山地の木陰などに自生。草丈は40pから80pほど、茎は紫色を帯びつる性で細く、地面を這ったり草木に絡みついたりしながら伸びます。葉は対生で有柄、葉身3pから5pほどの卵状披針形、葉は3脈が目立ち、葉裏は紫色を帯びます。つるは冬に枯れ、地表面にロゼット状の根出葉をつくります。花期は8月から10月頃、葉脇に1個から数個の淡紫色の径約1pの花を咲かせます。萼片は針状線形、花冠は狭漏斗状で先が5裂、やや開きます。果実は長径約1、2pの液果、残存した花冠の上に突き出し、紅紫色に熟します。液果頂には花柱が残ります。

日本には近縁種に屋久島固有種で準絶滅危惧(NT)に指定されているハナヤマツルリンドウ、同じく屋久島固有種のヤクシマツルリンドウ、広域種であるが絶滅危惧U類(VU)に指定されているホソバツルリンドウが知られています。


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トチバニンジン(栃葉人参)は生薬に

ビーグル号の航海日誌 2013年10月28日 23:10

071012トチバニンジン@エコカフェ(白神山地).jpg白神山地の落葉広葉樹林下で線香花火のように果実をつけた山野草を見つけました。名前が分からず放っておいたのですが、ひょんなことで知ることになりました。トチバニンジンのようです。生薬として別名にチクセツニンジン(竹節人参)と呼ばれ、根茎を利用して去痰、解熱、健胃藥にするそうです。[2007年10月12日撮影:白神山地エコツアー@阿部]

トチバニンジン(栃葉人参、学名:Panax japonicus (T.Nees) C.A.Mey.)はセリ目ウコギ科トチバニンジン属の多年草。日本固有種。分布は北海道、本州、四国、九州に及び、山地の落葉広葉樹林などの明るい林下に自生。草丈は50pから80pほど、根茎は白色で太く横に這い、地上茎は直立、葉は茎頂端に輪生、3枚から5枚の掌状複葉で無毛、小葉は倒卵形で葉先は尖ります。花期は6月から8月頃、茎頂の葉脇から花茎をのばし先端に球状の散形花序をつけ、淡緑色の径約3oの小花を多数咲かせます。花弁と萼片は5枚、雄蕊5本。果実は径約6oの球形の核果、夏に赤色に熟します。  

名前の由来は薬用ニンジンの仲間であって葉がトチノキの葉に似ていることにあります。両者は生育環境が似ていることからトチノキの幼樹とトチバニンジンは見間違えることがあるといいます。


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イボセイヨウショウロ(トリュフ)に遭遇か

ビーグル号の航海日誌 2013年10月27日 21:38

071117トリュフ@エコカフェ自然体験健康プログラム 028.jpgエコカフェはしばしばフィールドとする八ヶ岳南麓に広がる清里。四季折々の自然の営みをオールシーズン楽しむことができます。常宿はオーチャードハウスです。宿主人は森の案内人の出口さんです。何故だか世界三大珍味のひとつトリュフを見つけたことが有ります。イボセイヨウショウロかクロアミメセイヨウショウロのどちらか明確ではありませんが、後者は殆んど報告事例がなく前者のような気がします。[2017年11月17日撮影:自然体験健康プログラム@阿部]

イボセイヨウショウロ(疣西洋松露、学名:Tuber indicum Cooke et Massee)は盤菌網塊菌目(チャワンダケ目)セイヨウショウロ科セイヨウショウロ属の子蓑菌。071117トリュフとナマハム@エコカフェ自然体験健康プログラム 018.jpgトリュフの一種。分布は日本、中国、インド北部に及び、ブナ科の広葉樹林下で公園など身近な場所に自生。出現時期は秋から冬、子実体は初め地中で成長しやがて地表に一部を現し、大きさは径2pから4pほどの歪な球形、表面は黒色でピラミッド状疣状突起に覆われます。内部には無数の子蓑が形成され、子蓑胞子をつくります。子蓑胞子は子蓑壁が溶解し崩れることで分散するという。子実体断面は黒褐色の地に淡黄白色の大理石模様が入ります。熟すと香り、海苔の佃煮のようだといいます。

クロアミメセイヨウショウロ(黒網目西洋松露、学名:Tuber aestivum Vitt.)は外見こそイボセイヨウショウロとそっくりであるが、子実体内部の子蓑胞子の形状が異なるそうです。黒トリュフ、白トリュフはフランス料理、イタリア料理にはかかせません。何れも貴重です。


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タグ:清里 広域種
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第92回定例事務局MTGのご案内

船長からのお知らせ 2013年10月26日 23:41

080921稲刈りとはざかけ@エコカフェ.jpg台風27号、28号は日本列島の南岸を離れて通過、前線を刺激して大雨に見舞われました。自然現象の不思議を学ぶよい機会でもあります。10月のMTGでは森林と私たちの関わり方を中心に議論をしました。特に、会員企業としてエコカフェをステージにできること、単独ではできないこと、など掘り下げた意見交換となりました。11月のMTGのご案内です。

日 時:平成25年11月13日(水)19:00〜20:30
場 所:エコカフェ渋谷会議室
     東京都渋谷区渋谷三丁目12番18号 渋谷南東急ビル
     潟xネフィット・ワン内
地 図:https://bs.benefit-one.co.jp/BE-ONE/company/tokyo.html


連絡先:事務局(03-5280-2377またはinfo@ecology-cafe.net)までご連絡ください。


※写真:稲刈りとはざ掛けin茨城県石岡市

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湿生植物、ヒメシダ(姫羊歯)は美しい

ビーグル号の航海日誌 2013年10月25日 23:03

120504ヒメカナワラビ@エコカフェ.JPG国立科学博物館附属筑波実験植物園のシダコレクションからヒメシダを紹介します。シダ植物は車軸藻類を起源とし、苔類、蘚類、ツノゴケ類の順に陸上生活で進化、小葉シダ類と大葉シダ類が続きます。小葉シダ類からはヒカゲノカズラ植物部門、大葉シダ類からシダ植物部門が今日まで生き残り、大葉シダ類を起源とした種子植物が出現したと考えられています。エコカフェ草花教室を指導してくださっている小山博滋先生にいろいろと教えていただいております。[2011年6月11日撮影:第46回草花教室@阿部]

ヒメシダ(姫羊歯、学名:Thelypteris palustris (Salisb.) Schott)はヒメシダ科ヒメシダ属の夏緑性シダ。分布は北海道、本州、四国、九州に及び、水田や湿地、溜池畔やその周辺に自生。草丈は40pから85pほど、根茎は地下を横走し群生。葉は栄養葉と胞子葉に二葉。栄養葉は25pほどの直立した葉柄をもち、1回羽状複葉で広披針形、葉身15pから60pほど、湿地で小さい。羽片は披針形で羽状深裂、裂片はほぼ全縁、側脈は二叉し縁に達します。胞子葉は9月から10月頃に伸び、ソーラス(胞子蓑群)を裂片の裏、中肋と辺縁の中間につけ、裂片は内側に巻き込みます。包膜は円腎形で縁に毛が生えます。

近縁種にヤワラシダ、ハシゴシダ、コハシゴシダが知られます。シダ植物の特徴は@維管束を形成、A種子を生産しない、B配偶体と胞子体の2つを世代交代、C胞子体は生活史中心で散布手段を兼ねる、D配偶体(前葉体)は胞子体から独立して生活、ということだそうです。


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湖面を叩く雨滴のざわめきに

ビーグル号の航海日誌 2013年10月24日 22:14

131025宍道湖@エコカフェ (2).JPG宍道湖は台風に刺激された前線による厚い雨雲から落ちてくる雨滴が湖面をひっきりなしに叩いていました。ここ数日の雨続きで水位はかなり上昇しているといいます。

ぼーっと見ていると不思議な感じになってきます。瞬間瞬間の映像が微妙に変化しながら連続し、繰り返される様子が単純な色彩のなかに閉じ込められていくように思える。

今年は10月に入っても台風の発生がやまない。例年にないというが来年もこの傾向は続くのではないかと思われてしまう。海水温度が高いためというが、私たちができることはないのでしょうか。

131025宍道湖@エコカフェ.JPG一粒一粒の雨滴は大したことがないのに、たくさんが短時間のうちに集まると雨滴は姿をすっかり変えてしまう。とうとうと流れる濁流は岩をも砕き、低き、弱気を目指す。水の掟は単純である。

さてさて、エコカフェのフィールドともなっている小笠原諸島、猛烈な台風28号レキマーが南南東の海上から接近しつつある。小笠原海洋センターで保護飼育しているアオウミガメたちは大丈夫だろうか。

強い台風27号フランシスコの影響下にある奄美大島。エコカフェの絶滅危惧種保護センターで保護飼育しているマダガスカルホシガメたちのことも心配でならない。勝島さんにお任せするよりほかないが。


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ヤマウルシ(山漆)は身近に

ビーグル号の航海日誌 2013年10月23日 20:00

ヤマウルシ@エコカフェ.JPG国立科学博物館附属筑波実験植物園内には豊かな植生が保存されています。かつては周囲を丘陵地に囲まれは谷戸が形成される豊かな里であったようです。草花教室で出掛けた初夏、ヤマウルシがたわわと果実をつけていました。秋の紅葉はひときわ美しいそうです。[2011年6月11日撮影:第46回草花教室@阿部]

ヤマウルシ(山漆、学名: Toxicodendron trichocarpum (Miq.) Kuntze)はムクロジ目ウルシ科ウルシ属の落葉低木。分布は北海道、本州、四国、九州、南千島、朝鮮、中国に及び、山地から低地丘陵かけて普通に自生。樹高は2mから3m(時に8m)ほど、樹皮は灰色で若木は褐色の縦長の皮目が目立ち、あまり分枝しない。葉は25pから40pほどの奇数羽状複葉で輪生状に互生、小葉は5対から8対ほどで卵形か楕円形、全縁(若木では粗鋸歯)、葉先は尖ります。葉裏表ともに毛が密生、葉柄や葉軸は毛が生え赤味を帯びます。花期は5月から6月頃、雌雄異株、枝先の葉脇から円錐花序をだし黄緑色の花を咲かせます。果実は扁球形の核果で短剛毛が生え、熟すと淡褐色になります。この実をツグミやアオゲラ、ヤマドリ、キジは好んで食べるというから驚きです。

名前の由来は山に生える漆の取れる木にあります。樹液は白く、やがて黒紫色に変色、毒成分は多くないが触れたりすると被れます。よく似たヤマハゼは葉が長楕円形で側脈の多く、より温暖な地を好むようです。 


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タカノツメ(鷹の爪)は黄葉が美しい

ビーグル号の航海日誌 2013年10月22日 21:26

061112タカノツメ@エコカフェ(エコの寺子屋).jpgエコカフェが初めて京都大学フィールド科学教育研究センターと共催で市民環境教育講座「エコの寺子屋」を実施したのが日本最古の小学校のひとつ、立誠小学校でした。フィールド学習は上賀茂試験地、見事に黄葉したタカノツメを目にしたのを覚えています。残念ながら写真には記録されていません。別名に枝が脆いことからイモノキともいいますよ。[2006年11月12日撮影:第1回エコの寺子屋@阿部]

タカノツメ(鷹の爪、学名:Gamblea innovans (Siebold & Zucc.) C.B.Shang_ Lowry & Frodin)はセリ目ウコギ科タカノツメ属の落葉小高木。日本固有種。分布は北海道南部、本州、四国、九州に及び、丘陵地から山地にかけての林内に自生。樹高は5mから5mほど、樹皮は灰白色で丸い皮目が多く平滑、葉は互生(多くは短枝の先端に集生)、3出複葉(時に単葉、2小葉が混生)で葉柄4pから15pと長い。小葉の葉身は5pから15pほどの卵状楕円形、葉縁に芒状の微細鋸歯、葉先は細く尖ります。花期は5月から6月頃、雌雄異株、短枝先に散形花序をだし、淡緑色の小花をたくさん咲かせます。小花は径約5o、柄が1pと長く、花弁4枚、雄花は雄蕊4本、雌花は雌蕊花柱は先が2裂。果実は径約8oの球形の液果、秋に黒く熟します。

名前の由来は冬芽が鷹の爪に似ていることにあります。若芽は美味で山菜として重用、材は薪炭、箸、楊枝、マッチ棒など多用されます。特に年輪が不明瞭であるため、コシアブラ同様に経木として利用されているそうです。


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時代に流される「かずら橋」の憂鬱

ビーグル号の航海日誌 2013年10月21日 22:53

131020かずら橋@エコカフェ.jpgここは徳島県三好市西祖谷山村善徳の奥の奥、菅生地区は秘境の地。吉野川の上流、祖谷川が刻む渓谷に「かずら橋」が架かっている。かずら橋はこの地域に自生するサルナシ(しらくちかずら)を編み重ねて造るそうだ。古くから人びとの渓谷を挟んでの命を繋ぐ生活路の一端を担ってきたという。コンクリートの近代的な道路が整備される中、西祖谷山村と東祖谷の二か所を残すのみだそうです。[2013年10月20日撮影:徳島県@竹則辰秋]

131020かずら橋@エコカフェ(竹則).jpg今から800年前頃、平家の落人が追手を逃れるため、切り落とせるように山野に自生するサルナシで編んだのが始まりという。「雄橋雌橋(おばしめばし)」とか「夫婦橋」などとも呼ばれているそうです。渓谷深くから吹き上がる風はとてもひんやりしていて、夏場には涼しく心地よいといいます。

かつては渓谷にたくさんの「かずら橋」が架かていたという。時代は変わり、人工的なコンクート製の橋や道路に取って代わっれしまっている。この時季に訪れるのも観光客も少なく、自然の佇まいぬ埋もれる古の分化に触れるのもなかなか情緒深く面白いと思います。


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ハンドベルの音色に誘われて

船長からのお知らせ 2013年10月20日 19:21

DSC_0662.jpg 今年2月に当法人のシンポジウムにて演奏していただいたティンカーベルの皆さんが、10周年を迎え記念演奏会が開かれました。
一時間半という長い時間を演奏するのは、初めてとのことで皆さん最初は緊張している様子でしたが、徐々に堅さも取れのってきた感じが。
アンコールを含め23曲を演奏。
心洗われる音色と皆さんの一緒懸命な姿に清々しい一時をいただきました。


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ヤドリギ(宿木)は冬目立つ

ビーグル号の航海日誌 2013年10月19日 20:00

ヤドリギ全景@エコカフェ.JPG松山城跡の壕に沿った土塁には照葉樹や落葉樹が保存されている。そんな落葉樹の中にはたくさんのヤドリギを寄生させているエノキの大木が多く見られる。寄生と言っても自ら光合成を行うこともできるので半寄生、宿主を枯死させることまではないそうです。[2010年10月19日撮影:松山城@青山]

ヤドリギ(宿木、学名:Viscum album subsp. coloratum Komar)はビャクダン目ヤドリギ科ヤドリギ属の半寄生性の常緑小低木。セイヨウヤドリギの亜種。ヤドリギ@エコカフェ.JPG分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国などに及び、エノキ、ブナミズナラクリなどの落葉高木に寄生。樹高は30pから100cmほどで球状、根を幹の中に侵入させ水分と栄養分を吸収、枝は叉状に分枝を繰り返す。葉はふくれた節に対生し黄緑色を帯び肉厚で革質、葉身3pから5cmほどの楕円状倒披針形、全縁で先は鈍頭。花期は2月から3月頃、雌雄異株、茎の頂端の対生する葉間に無花梗、雄花は3個から5個、雌花は1個から3個ほどが咲きます。果実は径約8mmの球形の液果、10月から12月頃に淡黄色く熟します。種子は粘液質の果肉に包まれます。もちろん、鳥散布で増えてゆきます。

ヤドリギの仲間は多様性が高く、収斂進化の一例として取り上げられるように、オオバヤドリギ科のいくつかの植物は遺伝的関連性が低いにもかかわらず外見はよく似ているそうですよ。鳥の羽や昆虫の翅は似ているが、発生の仕組みは全く異なっているのは目的を同じくすることによる収斂進化の結果なのです。


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これなんだシリーズ(221)

⇒これなんだシリーズ 2013年10月18日 22:00

121027これなんだ@エコカフェ.JPG豊橋の葦毛湿原は緩やかに傾斜したチャート質岩盤に広がる日本一標高の低い湧水湿原です。
一帯は石巻山多米県立公園に指定されています。
葦毛湿原の入口付近でみた樹木です。
可愛らしい実をたくさんつけていました。

このブログでもたびたび取り上げています。
ヒント:照葉樹林の代表格のひとつです。


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第91回定例事務局MTG開催結果(速報)

船長からのお知らせ 2013年10月17日 07:45

131016第91回定例事務局MTG.jpg台風一過の昨夜、第91回定例事務局MTGを開催しました。
畑仕事をしているメンバーは台風後の倒木樹木の後片付けがあり参加ができませんでしたが、新たな若い人たちが参加してくれました。
鹿島槍エコステーションの高田さんが遠方より参加されたのも嬉しかったですね。
・森物語り
・田んぼ物語り
・小笠原物語り
じっくりとプランニングの内容の吟味、進め方の整理など行うことができました。

終了後、懇親交流会は異業種交流の趣旨もあり、新たな社会づくりのためのヒント探しもできたのではないでしょうか。

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台風26号の痕跡が

ビーグル号の航海日誌 2013年10月16日 12:29

131016_0849~01.jpg131016_0855~01.jpgアカメガシワの大枝がやられていました。
よほど風が強かったのでしょう。
小枝や木の葉がたくさん路上に散っています!

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桧枝岐の高層湿原に伸びる木道を

ビーグル号の航海日誌 2013年10月15日 06:44

130908道のり@エコカフェ.JPGもうすっかり高い山では秋が訪れて木々の葉も赤く染まり始めている
つい9月は残暑の名残を残し秋から冬への準備を初めていたが
湿原に伸びる木道はそんな自然の変化を
あれやこれや考えながら進むにちょうどよい

のんびりと確実な自然の変化をしっかり感じながら
一歩一歩歩くのは面白い
あれやこれやと想像をめぐらし
日常の生活をちょっとだけ改めようかと130908キアゲハ芋虫@エコカフェ.JPG130908ナナカマドの色づきを@エコカフェ.JPG
部屋に草花でも飾ろうかと
湿原を渡る風と対話したり
小さな虫を見つけてはおまえは何をしているんだと
七竈の色づきは鳥たちのご馳走かと
あちこちに種を撒いてもらうためなのに
生き物たちの知恵比べが面白い

やがて湿原の蒼々は黄金色となり大地に別れを告げよう
たまにのんびり湿原に伸びる木道を歩くのもよい


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コウヤコケシノブ(高野苔忍)は忍耐強い

ビーグル号の航海日誌 2013年10月14日 13:30

130720コウヤコケシノブ@エコカフェ.JPGこの季節、身近な低山は魅力満点です。何しろ日帰りができ澄んだ空気と森林浴、都会の喧騒から隔絶した非日常が待っています。棒ノ折山(標高969m)の白谷コースは渓流沿いの岩場を辿るのでカエデ類も豊富で紅葉も素晴らしいでしょう。足元の岩場などにもシダ植物や蘚苔類が展開しています。コウヤコケシノブもそんなひとつです。[2013年7月20日撮影:棒ノ折山視察@阿部]

コウヤコケシノブ(高野苔忍、学名:Hymenophyllum barbatum (v.d.B.) Baker)はコケシノブ科コケシノブ属の小型の常緑性シダ植物。130720コウヤコケシノブ@エコカフェ (2).JPG分布は本州、四国、九州、南西諸島、国外では東アジアに広く、丘陵地から山地の谷間のうす暗い湿度の高い岩上や樹上に着生。草丈は5cmから10cmほど、根茎は暗褐色の硬い糸状、ひげ根をだしよく葡匐します。葉は根茎に疎らにつき有柄、葉身3pから10cmほどの長楕円形か披針形で2、3回羽状複葉、薄い膜質で暗緑色、中肋に狭翼があり先端は時に伸びます。羽片は卵形、小羽片は倒卵形、縁に不規則な鋸歯、先は鈍頭。乾燥時には葉が縮れて耐えるようです。胞子蓑群(ソーラス)は葉身上部の裂片先端に生じ、苞膜はニ弁状、中央で深く裂けます。

名前の由来は高野山で発見されこと、苔に似たシダ(=シノブ)ということにあります。この仲間は国内にはコケシノブ、ホソバコケシノブ、キヨスミコケシノブ、ヒエコケシノブ、アオホラゴケ、ハイホラゴケなどが知られています。何れも裂片の織りなす様子が何とも美しいです。


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ヤマトアザミテントウ(大和薊天道虫)は山地に

ビーグル号の航海日誌 2013年10月13日 18:42

130720ヤマトアザミテントウ@エコカフェ.JPG秩父山塊の南東端に位置する棒ノ折山(標高969m)へ向かう白谷コースの林縁のヤブマオの葉についていたテントウムシ。オオニジュウヤホシテントウかなと思っていたのだが、今回調べてみると星の付き方からヤマトアザミテントウのようです。[2013年7月20日撮影:棒ノ折山視察@阿部]

ヤマトアザミテントウ(大和薊天道虫、学名:Epilachna miponica Lewis)はカブトムシ亜目テントウムシ科マダラテントウムシ亜科マダラテントウ族の草食系の天道虫。130720ヤマトアザミテントウ拡大@エコカフェ .JPG日本固有種。分布は北海道南部、本州に及び、山地の食草のある林縁や草原などに生息。成虫の体長は5.5mmから8.5mmほど、赤橙色地に黒班がシンメトリーに入り、上翅会合部前半の黒紋2個は左右が融合してより大きな一紋となります。出現時期は4月から9月頃、幼虫、成虫とも草食性でアザミ類を食します。越冬は成虫で冬眠するという。

似ているオオニジュウヤホシテントウ(大二十八星天道虫)は黒紋がやや小さく、融合することもないようです。ヤマトアザミテントウのなかにもジャガイモなどのナス科植物を食べるものがいるなど交雑の可能性があるようです。


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ハリガネワラビ(針金蕨)のソーラスは

120708ハリガネワラビ@エコカフェ.JPG120708ハリガネワラビ@エコカフェ (2).JPG奥鬼怒温泉郷日光沢温泉の近くの登山道脇の林下でみた多様なシダ植物群。イタチシダの仲間かなと思っていたのだが、調べてみるとヤワラシダかハリガネワラビのようです。羽片の間隔が狭いことからハリガネワラビでしょう。[2012年7月8日撮影:奥鬼怒視察@阿部]

120708ハリガネワラビ胞子蓑群@エコカフェ.JPGハリガネワラビ(針金蕨、学名:Thelypteris japonica (Bak.) Ching)はヒメシダ科ヒメシダ属の大型の夏緑性シダ植物。分布は本州、四国、九州、国外では朝鮮半島南部、中国に及び、丘陵から山地の林縁や林下などに自生。草丈は90cmから110cmほど、根茎は短く葡匐し鱗片、葉は三角状長楕円形の2回羽状複葉(深裂)で叢生、葉柄30pから50cmほど、羽片は接近してつき、最下部の羽片は下向きにハの字につきます。軸には茶褐色の毛が、裂片は長さ8mmほどの長楕円形の鈍頭で両面に白い短毛が生え、葉脈は縁まで達することはないという。胞子蓑群(ソーラス)は腎円形で全縁、裂片のやや片縁寄りにつきます。

ハリガネワラビは地上生であるが、やや小型で岩上生のイワハリガネワラビ、葉柄が長く葉軸とともに淡緑色で湿地生のアオハリガネワラビ(シロジクハリガネワラビとも)が生育環境を違えて棲み分けているようです。 


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イワガネゼンマイ(岩ヶ根薇)は美しい

120708イワガネゼンマイ@エコカフェ.JPG奥鬼怒温泉郷日光沢温泉から鬼怒沼へ向かう登山道脇の陰湿な林縁でみたシダ植物。最初はオオバイノモトソウかなと思ったが、小葉の付き方が対生ではないので違うことまで確認して後回しにしていた。調べたところイワガネソウかと悩んだが、葉裏の写真が決め手となりイワガネゼンマイと整理です。[2012年7月8日撮影:奥鬼怒視察@阿部]

イワガネゼンマイ(岩ヶ根薇、学名:Coniogramme intermedia Hieron.)はホウライシダ科イワガネゼンマイ属のやや大型の常緑性シダ植物。120708イワガネゼンマイ葉裏@エコカフェ.JPG分布は北海道、本州、四国、九州、屋久島、小笠原諸島硫黄島、南千島、樺太、東アジア、東南アジア、ヒマラヤに広く、低地や山地の林下などに自生。草丈は60cmから110cmほど、根茎は葡匐し鱗片、葉はやや厚い革質で1回・2回羽状複葉、葉柄は20cmから50cmほどで無毛、葉身40cmから60cmほどの卵状長楕円形、羽片や小羽片は狭長楕円形で片縁には鋭鋸歯、先は尾状に尖ります。葉裏の側脈は1、2回分枝し並行に辺縁まで伸びます。胞子蓑群(ソーラス)は葉脈に沿ってつくるそうです。

外形が極めて似ているイワガネソウの葉裏は側脈が中肋近くで網状、途中で交差し、辺縁まで伸びないという。また、葉裏に毛のあるものをウラゲイワガネ、両面に毛があるものをチチブイワガネとし、無毛のイワガネゼンマイと区別するそうです。葉裏が決め手だったのです。葉裏の写真を撮ったことはラッキーだったのですね。


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ヒロハテンナンショウ(広葉天南星)は何処から

120708ヒロハテンナンショウ@エコカフェ.JPG昨年7月、小雨の中を奥鬼怒温泉郷日光沢温泉から鬼怒沼を目指す途中、登山道脇の林下でテンナンショウの仲間を記録しました。ヒトツバテンナンショウに似ているが小葉が有柄の鳥足状でないため何だろうと放置。この休み整理しながら調べてみるとヒロハテンナンショウのようです。[2012年7月8日撮影:奥鬼怒視察@阿部]

ヒロハテンナンショウ(広葉天南星、学名:Arisaema robustum Maxim. subsp. robustum (Engler) Ohashi et J. Murata)はサトイモ科テンナンショウ属の多年草。日本固有変種でアシウテンナンショウとは変種仲間。分布は北海道南西部、本州日本海側、九州北部に限り、山地のやや開けた落葉樹林内の湿った場所に自生。草丈は20cmから50cmほど、葉は1枚で掌状に小葉5枚から7枚がつきます。小葉はほぼ無柄で全縁、先が尖ります。花期は5月から6月頃、雌雄異株、葉よりも下半分の位置(偽茎終点部)に2pから5cmほどの花柄をのばし、その先に仏炎苞をつけます。仏炎苞は緑色に白色の縦線が入り、小耳がつき、中には棍棒状の附属体がありその下にたくさんの花がびっしり咲きます。果実は秋に赤く熟します。

ヒロハテンナンショウは本州では日本海側に産するとしているが、奥鬼怒の確認した場所はむしろ太平洋側となります。まあ、一山二山、三山越えなんて、動物により運ばれれば植物の世界でも可笑しなことでないと思います。


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フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)はコーラル・ハイビスカスとも

ビーグル号の航海日誌 2013年10月12日 18:33

131012フウリンブッソウゲ@エコカフェ.JPG宮古島上野原にあった蝶々園みやこパラダイスに展示植栽されていた赤い不思議な形をした花。フウリンブッソウゲです。別名に花の色や形からコーラル・ハイビスカスともいうらしいです。[2010年10月12日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

フリンブッソウゲ(風鈴仏桑花、学名:Hibiscus schizopetalus)はアオイ科フヨウ属の熱帯性の常緑低木。原産地は東アフリカ。樹高は1mから3mほど、葉は互生し杔様を伴い、広卵形から狭卵形で先は尖ります。花期は6月から11月(熱帯では通年)、花柄が長く下垂し、赤色の径約5pから20pほど、花弁5枚が反り返り細く裂け、雄蕊が約10pのびます。

ブッソウゲ(仏桑花)とは「ハイビスカス」の和名であり、変異に富むため今日では約8000種もの園芸品種がや雑種が知られているという。まさにどれも熱帯を感じさせてくれる花でfすよね。


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日照り続きと久しぶりの雨にin奄美大島

130824マダガスカルホシガメ@エコカフェ.jpg絶滅危惧種保護センターからの2013年度7月のリクガメレポートです。レポート掲載が遅れていてすみません。[8月24日詳細レポートはこちら⇒

奄美大島の今年の梅雨入りは5月10日、梅雨明けが6月29日、平年並みでした。7月、8月は真夏日が続きました。8月下旬にもなるとトンボの飛翔数が多くなってきています。秋の気配なのでしょうか。9月に入ると台風シーズンで島の人たちもあわただしくなります。

130824コキサカオウム@エコカフェ.jpgマダガスカルホシガメたちは日照り続きで日陰でじーっとしていることが多かったのですが、雨降りとともに活発に動き、身体中泥んこになっています。

コキサカオウムのノエルは再び産卵をし、ボルトと交互に抱卵に勤しんでいます。とても神経質になっているので周囲の物音などに気をつけています。

生き物を飼育保護するには愛情と気遣いが大切ですよ!彼らもちょっとしたしぐさなどできちんと応えてくれます。しっかりした小さなコミュニケーションがあるようです。


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会津磐梯山山頂で

⇒自然観察会 2013年10月11日 06:52

1380743_520575264697815_2024791396_n.jpg先週末の自然観察会。
会津磐梯山の山麓は紅葉が始まっていました。
残念ながら雲中行軍となりすっかり濡れてしまいました。
秋晴れの山が本当はよいのですが。
自然の本当の姿を厳しさを垣間見るよい機会となりました。
しっとりと葉を濡らす植物も美しいです。


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五色沼の神秘、自然の神秘

⇒自然観察会 2013年10月10日 22:51

1375012_520575561364452_1746432518_n.jpg先週末は磐梯で一足先の秋を堪能してきました。明治の大噴火で河川や渓谷がせき止められて作られた五色沼も神秘的なたたずまいで、なんとも奥深い自然にため息ばかりでした。ただ、ブナアオシャチホコという蛾の食害でブナは丸坊主状態。10年から20年周期の自然現象だそうで、これまた自然の神秘に驚きました。

by 中村敏之
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マメホコリ(豆埃)は奇妙な生命体

071012マメホコリ@白神山地 112.jpg白神山地の深い森でみた朽木に着生するマメホコリ、変形菌としては大きいので見つけやすい。草花教室で取り上げたが、変形菌は変形体と呼ばれる栄養体が移動しながら微生物を摂食する動物的性質と子実体を形成し胞子により繁殖する植物的(菌類的)性質を併せ持つ奇妙な生命体です。[2007年10月12日撮影:白神山地エコツアー@阿部]

マメホコリ(豆埃、学名:Lycogala epidendrum(L.)Fr.)はコホコリ目ドロホコリ科の変形菌。分布は本州、四国、九州、世界に広く、(暖かい地方では1年を通じ、)森林内の腐った木の上に散生・群生。子実体は着合子蓑体型で無柄、最大径約15oの亜球形の黄褐色か暗褐色、表面の皮層からは糸状の擬細毛体がつきます。皮層が裂開して内部の細毛体(胞子と細紐が網目状に繋がった構造体)が膨張した弾みに、桃色がかった灰色の胞子が飛散します。変形体(粘菌アメーバ)は原形質の塊でアメーバ運動により微生物を摂食しながら移動します。胞子は発芽により鞭毛をもつ単相のアメーバ状細胞を放出します。増殖は2パターあり、単相のアメーバが2分裂を繰り返す場合と、異なる性の細胞と出会うと接合し2相となり、細胞分裂を伴わない核分裂を繰り返し、無数の核を持つ大きな粘菌アメーバに成長する場合とがあります

南紀白浜にある京都大学フィールド科学教育研究センター「瀬戸臨海実験所」でフィールド実習をした時に南方熊楠記念館を訪ねたことがありますが、南方熊楠博士はこの分野の第一人者です。極めて特異な振る舞いをする生命体ですが、森の中で一体どんな役割を果たしているのでしょう。


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ハウチワカエデ(羽団扇楓)は絶品に

130727ハウチワカエデ@エコカフェ.JPG赤城自然園の休憩ハウスから森へ向かうアプローチロードは頭上高くをハクウンボクやハウチワカエデの枝が覆っています。ここではハウチワカエデを紹介します。[2013年7月27日撮影:親子自然ふれあい体験in赤城自然園@阿部]

ハウチワカエデ(羽団扇楓、学名:Acer japonicum Thunb.)はムクロジ目カエデ科カエデ属の落葉高木。日本固有種。分布は北海道と本州に及び、低山帯から亜高山帯下部の山地の谷間などに自生。樹高は5mから15mほど、樹皮は灰青色で若木は平滑、老木で不規則に剥離します。葉は対生し、葉身7pから12pほどの掌状で9裂から11裂、裂片は卵形で辺縁に重鋸歯、先は鋭く尖ります。葉柄は有毛で2pから4pほど、花時の葉表裏には白い軟毛、やがて脱落します。花期は5月から6月頃、雌雄異花、展葉と同時に枝先から複散房花序を下垂、10個から15個ほどの両性花と雄花を混生。萼片5枚は暗紅色、花弁5枚は淡黄色、雄蕊8本。果実は長さ2.5pの分果2個からなる翼果です。

名前の由来は葉の形が天狗の羽団扇に似ていることにあります。別名にメイゲツカエデといい、コハウチワカエデと同じように紅葉は見事です。


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マツカゼソウ(松風草)は蜜柑香りを

ビーグル号の航海日誌 2013年10月09日 00:42

130727マツカゼソウ@エコカフェ.JPG赤城自然園のアプローチロードは頭上の樹枝の展開といい足元のウッドチップといいよく設計されており、左側の林縁にはマツカゼソウの群落、右側の林縁は明るく開けつつフジバカマがパッチをつくっています。ここではマツカゼソウを紹介します。花言葉は「ゆらめく恋心」です。[2013年7月27日撮影:親子自然ふれあい体験in赤城自然園@阿部]

マツカゼソウ(松風草、学名:Boenninghausenia japonica Nakai.)はミカン科マツカゼソウ属の多年草。日本固有種。分布は本州宮城県以南、四国、九州に及び、山地の石灰岩地の林縁や木陰に自生。草丈は50pから80pほど、葉は互生し、3回3出羽状複葉、小葉1pから2.5pほどの倒卵形、葉質は薄く柔らかで油点があります。花期は8月から10月頃、枝先に集散花序をだし、白色の径4oの花をたくさん咲かせます。萼片4裂、花弁4枚で内側に腺点があり、雄蕊7本前後、4裂の子房は上部で合着し雌蕊花柱1本、子房基部の花盤に蜜が貯まります。果実は長径約4oの4個の分果からなる刮ハ、各分果には数個の種子が入り、熟すと上部が開裂し、散布します。

葉を揉んだりするとミカン科特有の香りがします。名前の由来は秋風に揺らぐ花姿を愛らしく喩えたことにあるそうです。近縁に東アジアや東南アジア、インドなどに分布するケマツカゼソウが知られるが、ケマツカゼソウと同一とする説もあります。


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コアシダカグモ(小脚高蜘蛛)は夜の森の名ハンター

ビーグル号の航海日誌 2013年10月08日 21:38

130727コアシダカグモ@エコカフェ.JPG赤城自然園で行った「子ども自然体験プログラム」ナイトハイクでの思い出。夜の森は昼の森とは全く異なった表情を見せている。季節は盛夏、目的は蛍観察と夜の森の体感。雨模様なので蛍の出現はわずかで蛾や徘徊性昆虫などの活動もいまひとつだった。懐中電灯に照らしだされたクヌギ林の地面に蠢く黒い影、昆虫ハンターのコアシダカグモです。[2013年7月27日撮影、♀、♂:親子自然ふれあい体験in赤城自然園@阿部]

130727コアシダカグモ♂@エコカフェ.JPGコアシダカグモ(小脚高蜘蛛、学名:Heteropoda forcipata (Karsch, 1881))はクモ目クモ亜目アシダカグモ科コアシダカグモ属の徘徊性の大型の蜘蛛。分布は本州、四国、九州、国外では中国に及び、平地から山地までの自然環境の保たれた森や洞窟内、岩場などに生息。体長はオスで16oから20o、メスで20oから25oほど、性的二形が確認されます。体色は濃褐色、腹部背に3対の黒斑、腹部の後縁付近に三角形の黄斑が入ります。眼は8眼(4眼2列)、歩脚は発達し、夜行性で待ち伏せし、近づいたゴキブリや蛾などの昆虫を捕食します。

コアシダカグモの近縁種としては、リュウキュウコアシダカグモ、アマミコアシダカグモなど南西諸島には地域ごとに種分化していることが知られています。


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ミズキ(水木)は何処から

121111ミズキ@エコカフェ.JPG明治神宮の森は、都会にありながら、本来この地方を覆っていた鬱蒼とした照葉樹林の森が展開しています。ただし、日本全国から寄樹がなされたため、環境の異なる樹木もまぎれているようです。ミズキもそんなひとつだろう。[2012年11月11日撮影:明治神宮の森@山崎]

ミズキ(水木、学名:Swida controversa (Hemsl. ex Prain) Soják)はミズキ目ミズキ科ミズキ属の落葉高木。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では台湾、朝鮮半島、中国、ヒマラヤに及び、シイ・カイ帯からブナ帯の渓谷斜面地や渓流周辺の水分条件の良い所などに自生。121111ミズキ樹皮@エコカフェ.JPG樹高は10mから20mほど、樹幹を直立し、樹皮は汚灰色で浅縦裂、枝を階段状に大きく横に張り出します。葉は短枝状の枝先に輪生状に互生、葉柄2pから5phど、葉身6pから15pほどの広卵形か楕円形、全縁で不明瞭に波打ち、葉先は短く尖ります。葉表裏ともに短毛がわずかに散生、葉の側脈は弓状に5対から9対ほど平行します。花期は5月から6月頃、枝先に散房花序をだし、白色の4弁の小花をたくさん咲かせます。果実は径6、7oの球形の核果、秋一斉に黒紫色に熟します。

名前の由来は早春の頃、地下から大量の水を吸い上げ、樹木を切ると樹液が滴り落ちることにあります。近縁種に本州、四国、九州に自生する葉が対生するクマノミズキのほか、多雪地帯型のタカネミズキ、四国高山のみに自生するイシヅチミズキが知られます。土砂崩れ地などに積極的に進出するパイオニア的存在でもあります。


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赤城自然園の森を「明治神宮の森」に

ビーグル号の航海日誌 2013年10月07日 20:25

120325明治神宮の森回顧看板@エコカフェ.JPG赤城自然園は30年前に始まった100%人工の森である。植林されたスギの2次林が放置された森を赤城の風土に相応しい森とイングリッシュガーデンの要素を取り入れた新たな子どもたちのための森づくりをしようとの思いがあった。特に、世界各地から集めたシャクナゲは今日まで全てが残るわけではないが素晴らしい試みであった。30年の時を経て森は自然的にも人為的にも大きく変身しつつある。この先、人の手による森づくりはその意思によりどのように続けられるのだろうか。現在オープンされているA・Bゾーンに加えて、オープン準備中のCゾーン、さらに手つかずのDゾーンの森づくり、興味は尽きない。120325明治神宮の森回顧看板2@エコカフェ.JPG

さて、国家的大事業であった「明治神宮の森」に森づくりを見ましょう。明治天皇崩御を受けての明治天皇を祀る神社創建に伴う森づくり。日本全国から10万本もの献木があり、樺太や台湾、中国東北部、朝鮮半島からも届いた。荒野であった土地に御社殿を建立し、神社として風土に相応しい壮大な森づくりを試みたのである。時は1914年(大正4年)4月、人の手によらずして自ら新陳代謝し成長する森づくりに着手。アカマツクロマツの林間にヒノキサワラスギモミなどの針葉樹、下層に将来の主木となる陰樹のカシ、シイ、クスノキなどの常緑広葉樹の植栽が完了したのが6年後の1920年(大正10年)。やがて、成長の速いヒノキ、サワラなどに圧迫され、陽樹であるマツは衰退を始め、最後にはカシ、シイ、クスノキなどの常緑広葉樹が林相を占有。90年の歳月を経て、現在はカシシイクスノキが大木となり、下層には若木が育ち、持続可能な極相林を形成しつつあるのです。理想の森づくりと言えると思います。

森は生きています。風土が森を相応しい森に変えていくのです。100年、500年、1000年、相応しい森が出現しています。人はそれを知るべきです。森のことは森に任せ、森を知った上で森と向き合い、森の恵みをほんの少し工夫して享受させてもらうのが一番道理に適うのです。森と付き合う知恵磨きが大切となるのです。


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高台から

⇒自然観察会 2013年10月06日 16:23

DSC_0660.jpg昨日は、見られなかった猪苗代湖。

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五色沼を散策

DSC_0658.jpg 汗ばむ陽気のなか、五色沼を散策。
沼の性質により、色も違うので巡る楽しみ。
季節をかえて、花や果実、葉の青さなど楽しめそうだ。

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自然観察会は雲の中

⇒自然観察会 2013年10月05日 20:31

DSC_0652.jpgDSC_0653.jpg雨が心配されるなか、磐梯山への自然観察会がスタート。
ガイドは、ペンション森のゴリラオーナー鈴木さんです。
山は紅葉がきれいでしたが、あいにくの霧の中。
磐梯山の頂上からの景色は楽しめませんでした。
しかし、下りる頃には雲の隙間から噴火口もみられ、垣間見られたら雄大な景色。

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宵闇に浮かぶ桧枝岐歌舞伎「寿式三番叟」の舞

130907寿式三番叟清め@エコカフェ.JPG心待ちにしていた桧枝岐歌舞伎。豪雨は上がり大木の枝葉から滴る水滴を感ずるばかり也。「千葉之家花駒座」(座長:10代目星長一氏)、座員は30名ほど、村民の、村民による、村民のための歌舞伎。明治30年築の茅葺屋根舞台も村民総力の結集による。第一幕は儀式舞踊である舞台清めの「寿式三番叟」です。[2013年9月7日撮影:桧枝岐歌舞伎視察@山崎]

テープから流れる笛、小太鼓、大太鼓の軽快なリズム。130907桧枝岐歌舞伎寿式三番叟@エコカフェ.JPG130907寿式三番叟@エコカフェ.JPG村の守り神である燧大権現と御嶽大明神へ捧げる五穀豊穣を祈願する清めの舞。舞台に登場した狂言方は、はじめに御神酒を客席の三方に向かって振り掛ける清めの仕草。20分足らずの軽快な舞。力強い足踏みが延々と続くが、農事の地固めを表しているという。種を撒く仕草をしながら四方を清める。130907桧枝岐歌舞伎寿式三番叟片足@エコカフェ.JPG時おり左足立ちし案山子のように両手を広げ身体を左に傾けるユーモラスな仕草、作物の実り、恵みを表現しているようだ。ジャンプする様子は生き物たちが一斉にその恵みを喜ぶかのようです。 

後に調べて分かったのですが、三番叟の踊り手は一つの家に決まっていて、脈々と受け継がれているそうです。今後、桧枝岐歌舞伎の伝統をどのように継承していくのか、時代の流れの中でどう向き合えばよいのか、桧枝岐村の歴史と自然の恵みが答えを教えてくれるように思えます。


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聖地大神島のニガー・ヘッド奇岩群は

101011キノコ岩群@エコカフェ(大神島).JPG宮古島本島島尻港から船で15分の大神島は、神秘に包まれた島として有名です。島内や海岸に大小さまざまな「ニガー・ヘッド」(キノコ岩)が数多く転がっており、巨人伝説でも残るかのような奇怪な景観が演出。誰が置いて行ったのだろうか。波がささやききあい、潮風は木の葉のざわめきを誘い、人工的な物音とは無縁の時が只々永遠に流れています。[2010年10月11日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

大神島の地層は新生代第三紀鮮新世の頃(6430万年前から180万年前)に形成された大上砂岩層とその下層にシルト質の大神泥岩層が基盤をつくっている。101011話を聞こう@エコカフェ(大神島).JPG101011巨大キノコ岩@エコカフェ(大神島).JPGこれらは宮古本島の島尻層より古く、泥岩層には巻貝、二枚貝、ゾウ、クジラなどの化石が含まれるという。砂岩層の上に珊瑚礁が広がり、琉球石灰岩の層を形成し、基盤の隆起とともに岩塊となり転落したものが長年の波浪による浸食を受けキノコ状になったと考えられています。

自然の造形美として見る人の心を癒す。素材も作者も自然そのものなのです。島や海岸を訪れると地層がむき出しになっていて、その地質形成の謎解きのヒントが隠されているのも面白いと思います。


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ビョウタケ(鋲茸)は腐生菌

ビーグル号の航海日誌 2013年10月04日 23:27

071013ビョウタケ@エコカフェ(白神山地).JPG白神山地の奥深い森では新陳代謝があってところどころで倒木が見られます。そんな倒木にはキノコの仲間やコケが着生したりしているものです。ビョウタケもそんなひとつです。[2007年10月12日撮影:白神山地エコツアー@阿部]

ビョウタケ(鋲茸、学名:Bisporella citrina (Batsch.) Korf et.al)はビョウタケ目ビョウタケ科ビョウタケ属の腐生菌。子実体は径3mm以下とごく小さく、短い柄の先に円形で平滑、橙黄色の子蓑盤がつきます。子蓑盤は時間経過とともに色が薄くなり、縁が巻き上がります。発生は夏から秋にかけて、朽ち木上に集団で発生することが多い。胞子の14×4μmほどの狭楕円形です。

この仲間で極めて似ているモエギビョウタケ(萌葱鋲茸)は、子実体の黄色みがより強く胞子が小形だそうです。もしかしたらモエギビョウタケかもしれませんね。


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カバマダラ(樺斑)も北上中

101012カバマダラ@エコカフェ.JPG宮古島の蝶々園みやこパラダイスで保護展示していたツマムラサキマダラなどの南方系の蝶はいずれもが生息域を北上させていることが知られている。地球温暖化の影響が生物界に引き起こしている目に見える現象のひとつとされます。カバマダラもそんな指標蝶です。[2010年10月12日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

カバマダラ(樺斑、学名:Danaus chrysippus (Linnaeus, 1758) )はマダラチョウ科マダラチョウ族オオカバマダラ属の小型の斑蝶。日本産亜種。分布は奄美大島以南の南西諸島に奄美大島以南に限り、河川敷や開けた草原、畑地などに生息。本州では台風などで流される迷蝶。基亜種はヨーロッパ東南部、中近東から熱帯アフリカ、東洋区、オーストラリア区に広く分布。成虫の前翅長は30oから34oほど、開張は70oから80oほど、体は細く黒字に白色の水玉模様が入ります。翅は雌雄とも全体的にオレンジ色で前翅端に黒糸と白色の斑紋があり、オスの後翅裏中央の翅脈上に黒色の性標模様が確認されます。幼虫の食草は毒草であるトウワタ、フウセントウワタ、ロクオンソウ、ガガイモです。成虫になっても体内に毒を保有し、防御機能としています。

ツマグロヒョウモンメスアカムラサキのメスは、体内に毒成分を有しているカバマダラに擬態することで天敵から防御していると考えられています。


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マダガスカルホシガメ、産卵ラッシュ

130720マダガスカルホシガメ@エコカフェ.jpg絶滅危惧種保護センターからの2013年度7月のリクガメレポートです。[7月20日詳細レポートはこちら⇒

奄美大島は梅雨明け後、連日晴天となり、蒸し暑い日が続いています。観光客が増えるシーズン、海辺では、海水浴やりマリンスポーツなど、奄美の夏を楽しむ人々の姿が見受けられます。

マダガスカルホシガメたちは日中は日陰に隠れぐったりしています。先月から今月にかけては出産ラッシュです。

130720コキサカオウム赤ちゃん@エコカフェ.jpgコキサカオウムのボルトとノエル、7月16日に、親鳥とは異なる微かな鳴き声が、巣箱の中から聞き取れ、巣箱の中を確認すると、卵が孵化し 1羽の雛がかえっていました。雛鳥は親鳥から放して育ていましたが、残念なことに孵化から5日目の朝に死んでしまいました。


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アオハダ(青膚)は薄皮で

ビーグル号の航海日誌 2013年10月03日 14:31

071012アオハダ@エコカフェ白神山地 036.jpg白神山地の深い森は典型的な落葉広葉樹の原生森です。アオハダはブナ、アサダなどとともにそのひとつです。[2007年10月13日撮影:白神山地エコツアー@阿部]

アオハダ(青膚、青肌、学名:Ilex macropoda Miq.)はモチノキ科モチノキ属の落葉小高木。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、冷温帯から暖温帯上部の山地の尾根筋から斜面上部の明るい落葉広葉樹林内に自生。071012アオハダ樹肌@エコカフェ白神山地 035.jpg樹高は10mから15mほど、樹皮は灰白色で薄く、若枝は無毛で短枝と長枝があります。葉は長枝では互生し短枝では輪生、葉身3pから7pほどの卵形から広卵形で葉縁には低鋸歯、葉先は短く尖ります。葉表は無毛、葉裏脈上に粗毛が生えます。葉はライターで加熱すると死環ができます。花期は5月から6月頃、雌雄異株、短枝の葉脇から数個の緑白色の花を束生咲かせます。果実は径7oほどのほぼ球形の核果、秋には赤く熟します。

名前の由来は薄い外皮を剥がすと皮層が緑色であるとこにあります。若葉は山菜として茹でて和え物や御浸したり、お茶の代用にしたりするという。


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アサダ(浅田)の堅果は袋に

071012アサダ@白神山地 017.jpg白神山地の深い森は獣たちの聖域であって、古くからマタギ集落が点在し、人びとは熊や羚羊を山神様からいただいてきた。一度は郷土料理を舌鼓したいものです。そんな深い森に散在する十二湖を散策中にアサダという樹を見た。別名にミノカブリ、ミネカワ、アカダ、アカゾウともいうそうだ。[2007年10月12日撮影:白神山地エコツアー@阿部]

アサダ(浅田、学名:Ostrya japonica Sarg.)はブナ目カバノキ科アサダ属の落葉高木。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、山地の落葉広葉樹林内に散生。北海道に多い。樹高は20m以上、樹皮は暗灰褐色で浅縦裂し端が反り返り、若枝は極細く毛と腺毛が生えます。071012アサダ@エコカフェ白神山地 016.jpg葉は互生し薄く、開葉時に軟毛がビロード状に密生、葉身7pから12pほどの狭卵形で葉縁に不揃いな重鋸歯、葉先は尖ります。花期は4月から5月、雌雄異花、展葉と同時に本年枝先に雌花序が、前年枝先に雄花序が穂状に5pほど下垂し、黄褐色の花をたくさん咲かせます。果実は長径約5oの長楕円形の堅果、長さ約15oの果苞に包まれます

材は堅く粘力があるため北海道では雪ぞり材としたり、磨くと光沢が美しいので建材としたり、かつては私たちの生活に重宝したという。カバノキの仲間は花序や果実の様子を確認すると特定しやすいのですが。


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コハウチワカエデ(小羽団扇楓)は深紅に

ビーグル号の航海日誌 2013年10月02日 21:20

081110コハウチワカエデ@エコカフェ.JPG屋久島の白谷雲水峡を訪ねると水量の圧倒的な豊かさに驚くことになるだろう。雲が立ち込め樹木の深い緑と幻想的な景色を演出しているのも面白いだろう。秋にもなれば紅葉も素晴らしい。山間で見かけるコハウチワカエデは紅葉の美しさではコミネカエデと双璧という。[2008年11月10日撮影:屋久島エコツアー@阿部]

コハウチワカエデ(小羽団扇楓、学名:Acer sieboldianum Miq.)はカエデ科カエデ属の落葉小高木。日本固有種。分布は北海道、本州、四国、九州に及び、暖温帯上部から冷温帯の山地の尾根筋から杉植林地内など広く自生。樹高は10mから15mほど、樹幹は直立し、樹皮は灰青褐色で縦に筋が入り平滑、本年枝には綿毛が生え、前年枝にも毛は残ります。葉は対生し、葉身4pから8pほどの掌状に7から11中裂、葉縁は重鋸歯、裂片先は尖ります。若葉は両面に綿毛が密生し、成葉の裏面脈上にも毛が残ります。葉柄は長さ3pから7pほどで毛が生えます。花期は5月から6月頃、複散房花序をだし、淡黄色で5弁の小さな雄花と両性花を混生。果実は長さ1.5pから2pほどの分果がほぼ水平に開く翼果、風散布します。

名前の由来は葉身がハウチワカエデにていること、一回り小さいことにあります。別名にイタヤメイゲツという。似ているハウチワカエデは葉柄が短く、オオイタヤメイゲツは葉柄が無毛なことで区別ができますよ。


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第91回定例事務局MTGのご案内

101011大神島@エコカフェ.JPG台風22号が伊豆諸島方面に、台風23号が沖縄方面に向かっています。東京でも厚い雲が空を覆っています。9月のMTGでは時代のとらえ方からエコカフェの目指すものの組み立てを議論しました。原則毎月第3水曜日に定例事務局MTGを開催することも決めました。10月定例事務局MTGのご案内です。

日 時:平成25年10月16日(水)19:00〜20:30
場 所:エコカフェ渋谷会議室
     東京都渋谷区渋谷三丁目12番18号 渋谷南東急ビル
     潟xネフィット・ワン内
地 図:https://bs.benefit-one.co.jp/BE-ONE/company/tokyo.html


連絡先:事務局(03-5280-2377またはinfo@ecology-cafe.net)までご連絡ください。


※写真:ミステリーに包まれた大神島です。

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ツマムラサキマダラ(褄紫斑)も北上中

ビーグル号の航海日誌 2013年10月01日 21:56

101011ツマムラサキマダラ@エコカフェ.JPG宮古島上野野原の蝶々園みやこパラダイスはリュウキュウアサギマダラオオゴマダラ、スジグロカバマダラなど優雅さを誇る蝶々を飼育展示していた。残念なことに2011年11月に閉園。旅をする人びとの趣向の変化についていけなかったのだろう。ここではかつて蝶々園で見たツマムラサキマダラを紹介します。[2010年10月11日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

ツマムラサキマダラ(褄紫斑、学名:Danaidae Euploea mulciber barsine Fruhstorfer, 1904)はタテハチョウ科マダラチョウ亜科ルリマダラ族の南方系の蝶。分布は奄美諸島以南(1990年以降定着)、国外では台湾、東南アジア、インド、中国南部に及び、林縁、草地、畑地などの幼虫の食草のある場所に生息。前翅長は40oから50oほど、開張は80o前後、翅表側は茶褐色地に白色の斑模様が入り、前翅の一部が紫色となり、翅裏側は茶褐色地に斑模様が目立ちます。メスでは後翅の表裏両側に白色の細い線状の模様が入るのが特徴です。幼虫はガジュマル、オオイタビ、ホソバムクイヌビワなどのクワ科植物やキョウチクトウ科植物を食します。クワ科植物には毒成分は有りません。

名前の由来は前翅を意味する褄が紫色で斑模様があることにあります。ツマムラサキマダラの蛹は銀色で鏡のように周囲を映し込むことで保護色化し天敵から身を守っているとも考えられます。ちなみにオオゴマダラの蛹は金色、こちらは毒草を食草としているので体内には毒成分を保持し身を守っているのです。


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