カギカモジゴケ(鈎髢苔)は緻密な絨毯を

ビーグル号の航海日誌 2013年09月15日 23:02

130908カギカモジゴケ@エコカフェ(檜枝岐村).JPG「燧裏林道」を散策中に林縁の樹幹上で綺麗な黄緑色の芝のようなマットを見つけました。近づいてみると胞子体がすーっと伸びて、茶色の凾ェ真っすぐに上を見上げています。調べてみるとどうもカギカモジゴケのようです。[2013年9月8日撮影:桧枝岐歌舞伎視察@山崎]

カギカモジゴケ(鈎髢苔、学名:Dicranum hamulosum Mitt.)はシッポゴケ科シッポゴケ属の小型の蘚類。分布は日本、中国、極東ロシアに及び、亜高山帯から高山帯の木の幹の上に生えます。草丈は2.5cmほど、茎は密生し時に分枝、葉は鈍黄緑色で柔らかくやや光沢があって、葉身は7mmほどの線状披針形、中肋上部背面にパピラが密につくという。葉は乾くと強く鎌形に巻縮するのが特徴です雌雄異株胞子体は直立し、先に凾熬シ立します。胞子は淡黄色で径約22㎛と小さいです。

名前の由来は姿が「添髪」を意味する「カモジ」に似ていること、乾燥すると鉤形になることにあるのでしょう。北八ヶ岳白駒池のある森は、屋久島の森と同じくらい地表から樹上、岩上までモスグリーンの美しい「もののけの森」ですが、そこではカギカモジゴケのマット状の群落が多く見られるそうです。エコカフェでもぜひ自然観察会で訪ねてみたいと思います。


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ホシゴケの仲間は熱帯・亜熱帯産

130411ホシゴケの仲間@エコカフェ奄美大島エコツアー_62s.jpg奄美大島の亜熱帯性照葉樹林の森、イジュの樹肌に固着している円形の地衣類を見つけた。気になっていたのだがなかなか特徴がないため調べるのを断念し放っておいた。最近、地衣類を学ぶ機会があったので挑戦したのだが、ホシゴケの仲間までは分かったが、それ以上は写真だけでは無理であることが判明した。[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

ホシゴケ科地衣類は微小で目立たないことから国内では十分な採集もされてきていないという。要するに調査研究が進んでいない対象のひとつということである。ホシゴケ科には既知のものだけで熱帯・亜熱帯地域に約800種あって、この科が属するホシゴケ目は子蓑菌門(Ascomycota)の基部に位置するグループの一群とする研究成果がある。ホシゴケ目(Arthoniales)は子蓑菌門の網のひとつホシゴケ菌網(Arthoniomycetes)の唯一の目でもある。この綱は盃状か皿状の子嚢果(子蓑盤)を形成し、その子嚢盤は二膜性で内側と外側とではっきりと分化するのが特徴という。種の特定のためには子蓑盤や胞子の形状、構造、二次代謝成分などを調べる必要があるので、素人にはとても無理ということになります。

ここで草花教室で学んだ生物分類の基礎を復習しておく。生物は義務分類単位として、門→網→目→科→属→種の階級があり、各階級に細分類として、例えば、上網、網、亜網、下網としている。さらに科と属の間に動物で族、植物で連を、属と種の間に節、列を設けたり、種には亜種、変種、品種、園芸品種などを導入しています。


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