ツルアジサイ(蔓紫陽花)は僅かに

ビーグル号の航海日誌 2013年09月14日 14:55

130908ツルアジサイ@エコカフェ(桧枝岐村).JPG檜枝岐村「御池ロッジ」から尾瀬ヶ原に伸びる燧裏林道を御池田代から姫田代に向かう。このコースはブナ帯の樹林の中を進むので気持ちがよい。途中、林縁でガマズミが赤い実を、オオカメノキが黒い実をつけたいたり、ツルアジサイが僅かに花をつけていました。ここではツルアジサイを紹介します。別名にゴトウヅル、花言葉は「強い愛情」だそうです。[2013年9月8日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]

130908燧裏林道@エコカフェ .JPGツルアジサイ(蔓紫陽花、学名:Hydrangea petiolaris Siebold & Zucc.)はユキノシタ科アジサイ属アジサイ節ツルアジサイ亜節のつる性落葉樹。分布は北海道、本州、四国、九州、南千島、朝鮮半島南部、樺太に及び、ブナ帯上部の山地の岩崖や林縁などの自生。樹高は10mから20mほど、古樹皮は縦裂に剥離、若枝は赤褐色、幹や枝から気根を出し高木や岩崖に付着・絡み這い上がります。葉は対生で有柄、葉身は5cmから12cmほどの広楕円形、葉縁に鋸歯、葉先はやや尖ります。葉両面の脈に沿って短毛が生えます。花期は6月から8月頃、枝先に花序をだし、中心に両性花、周囲に花弁状の萼片4枚からなる装飾花がつきます。果実は刮ハです。

似たものに分布域を同じくするイワガラミがあり、装飾花が萼片1枚、葉縁に粗鋸歯がつくことで区別できるそうです。京都と福井、滋賀の県境に位置する芦生原生林にツルアジサイの古木があったのを思い出します。


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キアゲハ(黄揚羽)の芋虫たち

130908キアゲハ芋虫@エコカフェ (2).JPG檜枝岐村の御池ロッジから燧裏林道を緩やかに登り、御池田代に立ち寄り、姫田代湿原まで足を伸ばした。標高は1600mほどだろうか。風が周囲の樹林の斜面を駆け上がると一気に雲が湧き立ち、見ていて飽きない。木道脇の田代にはミヤマシシウドの花が咲き、キアゲハの芋虫がたくさん食事をしていた。気もいとも美しいとも。[2013年9月8日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]

キアゲハ(黄揚羽、学名:Papilio machaon hippocrates C. et R.Felder, 1864)はチョウ目アゲハチョウ科アゲハチョウ亜科アゲハチョウ族の北方系の大型の蝶。130908キアゲハ芋虫@エコカフェ.JPGヨーロパキアゲハの日本産亜種。分布は北海道、本州、四国、九州、屋久島以北の島嶼に及び、冷温帯の海岸から山地までの明るく開けた場所に生息。成虫の開張は9pから12p、前翅長は4pから7pほど、ナミアゲハに似ているが、翅の黒線が細いため全体的に黄色味が強調、また、前翅の付け根が黒色化するのが特徴です。敏捷で低空、飛翔力に優れます発生時期は3月から11月頃、3世代発生、雄成虫は独特の香りがあり、開けた山頂部を占有するという。幼虫の食草はセリ科植物の葉や花序、果実です。幼虫は三齢までは鳥の糞に似た保護色、四齢で白地に黄色と黒色の斑点模様の警戒色、五齢(最終齢)で黄緑地に橙色の斑点が入った黒色の縞模様に変化します。約2週間から4週間ほどの幼虫生活ののち蛹になり、1週間ほどで羽化(変態)します。越冬は蛹でし、氷点下でも耐えることができます

基亜種キアゲハ(ヨーロッパキアゲハとも)は欧州から西アジアに分布し、地域的に変異が大きく、英国産亜種、日本産亜種、北米で複数の亜種が知られています。飛翔性に優れるといってもアサギマダラのように渡りをするわけではなく、個体分断によって環境に適応し変異が起こっているようです。


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高山植物の魅力(104)/ミヤマシシウド(深山猪独活)

130817登山道脇@エコカフェ.JPG130817ミヤマシシウド@エコカフェ(白山).JPG山信仰の霊峰である白山(標高2702m)の登山道脇の草地で一際目立つ存在、真っ白な大輪の花をつけるミヤマシシウドです。シシウドの高山型であって、高山の背が低めの草原では存在感は断トツです。[2013年8月17日撮影:白山@中村敏之]

ミヤマシシウド(深山猪独活、学名:Angelica pubescens Maximowictz var. matsumurae (Y. Yabe) Ohwi.)はセリ科シシウド属の一捻性の多年草。日本固有種。分布は本州中部地方以北から東北地方南部に及び、亜高山帯から高山帯下部の開けた草地や林縁に自生。草丈は1mから1.5mほど、茎は茶褐色で太く中空、上部で分枝、葉柄は基部が袋状に膨らみ、葉は3回羽状複葉、小葉は6pから15pほどの長楕円形で葉縁に鋸歯、先が尖ります。葉表はやや光沢があり、葉裏の脈上に毛が生えます。花期は8月から9月頃、茎頂に径約30p以上の複散形花序をだし、白色の小花をたくさん咲かせます。花弁や花糸は内に湾曲します。

ミヤマシシウドはシシウドに似るが、葉が幅広く、小葉は細長くて、葉裏脈上にしか毛が生えないことで見分けることができます。最も標高が低ければシシウドとしてよさそうです。シシウドの仲間はどれも花さく様子が似ていてオオカサモチ、ミヤマゼンコ、ミヤマトウキなど区別が難しいですね。


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