オオウバユリ(大姥百合)の果実に

ビーグル号の航海日誌 2013年09月12日 22:08

130908 オオウバユリ@エコカフェ.JPG尾瀬ヶ原へのアプローチは群馬県側からの鳩待峠や富士見峠、三平峠を経由が一般的でしょう。エコカフェも表ルートを使うことが多いです。一方、福島県側からは沼山峠か燧ヶ岳(標高2356m)を経由することになり、奥深い檜枝岐村が拠点になります。御池ロッジ登山口から燧裏林道を進むと最初に現れるのが御池田代です。訪ねたときにはオニシオガマが咲き、オオウバユリが若い果実をつけていました。[2013年9月8日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]

130908オオウバユリ@エコカフェ.JPGオオウバユリ(大姥百合、学名:Cardiocrinum cordatum (Thunb.) Makino var. glehnii (F.Schmidt) H.Hara)はユリ科ウバユリ属の一回繁殖型の多年草。分布は本州中部地方以北、北海道、南千島、サハリンに及び、山地の湿った林内や林縁に自生。草丈は150pから200pほど、根出葉基部が膨れた鱗茎は白く太い茎は太く平滑・中空で直立します。根出葉は長い柄をもち、葉身15pから25pほどの卵状楕円形で基部は心形、葉先は鈍頭、茎下部にも茎葉が数枚輪生します。葉には網状脈が目立ちます。花期は7月から8月頃、10年以上の歳月をかけて成長したのち、長さ10pから15pほどの緑白色の10個から20個ほどの花を穂状につけ下部から順次咲かせます。花は横向きでラッパ状、花被片6枚、内側に紫褐色の斑紋、雄蕊6本、雌蕊花柱1本。果実は長径約4pの楕円形の刮ハ、種子は扁平で薄膜があり風散布します。立ち枯れ姿で翌年春まで残ることもあります。花を咲かすと一生を終え、鱗茎は消え脇の姫鱗茎(子株)から芽をだしても増えます種の生存は二面戦略です

名前の由来は花が咲くころには葉が枯れ消えてしまうことを「姥」とかけたことにあります。から、近縁種は関東地方以西、四国、九州に分布するウバユリです。いずれも、鱗茎からは良質な澱粉を採取することができます。アイヌの伝統食「トゥレプ」に使われるそうです。


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コバギボウシ(小葉擬宝珠)は気持ち穏やか

130907コバギボウシ@エコカフェ(桧枝岐村).JPG檜枝岐村にあるミニ尾瀬公園の山の神川沿いの草地で植栽されていました。コバギボウシです。オオバギボウシより葉とか小さいからそう呼ぶんですね。[2013年9月8日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]

コバギボウシ(小葉擬宝珠、学名:Hosta sieboldii (Paxton) J.W.Ingram)はクサギカズラ科リュウゼツラン亜科ギボウシ属の多年草。日本固有種。分布は本州、四国、九州に及び、山地の湿った林縁や草地、湿原などに自生。草丈は30pから50pほど、根出葉は斜上し有柄、葉身10pから20pほどのさじ型で基部に流れ、葉縁に細鋸歯、葉先は尖ります。葉表は光沢がなく葉脈が多数目立ちます。130907コバギボウシ@エコカフェ(桧枝岐村) (2).JPGただし、地域的に葉は変異が大きいという。花期は7月から8月頃、花茎を伸ばし総状花序をだし、花を横向きに順次下から多数咲かせます。花は淡紫色から赤味を帯びた紫色、長さ5pほどの漏斗型で基部に舟形で緑色の苞がつき、内側の脈は濃紫色、雄蕊6本、雌蕊花柱1本。果実は刮ハ、熟すと3裂、種子は翼があり風散布します。

近縁種のミズギボウシは葉柄が不明瞭、オオバギボウシ(トウボウシ)は文字通り大型で鋸歯がなく、地域的にはシコクギボウシ、トサヤマギボウシ、キヨスミギボウシなどが知られています。また、園芸品種も多く、葉に斑入りのオモトギボウシがよく見られます。


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