トウゴクシダ(東谷羊歯)は無性生殖を

ビーグル号の航海日誌 2013年09月05日 21:46

110611トウゴクシダ@エコカフェ.JPG国立博物館附属筑波実験植物園(つくば植物園)のシダ植物コレクションからトウゴクシダを紹介します。名前の由来は尾張東谷山で発見されたことにあるそうです。シダ植物は地球上に出現してから4億2千万年を生き抜く中で相当に多様化も進んでいます。[2011年6月11日撮影:第46回草花教室@山崎]

トウゴクシダ(東谷羊歯、学名:Dryopteris nipponensis Koidz.)はオシダ科オシダ属の常緑シダ植物。日本固有種。分布は本州、四国、九州に及び、人里から山地の林下などに自生。草丈は50pから100pほど、根茎は短く斜上し塊状、葉は叢生し紙質で光沢、葉柄基部に黒褐色で線状披針形の鱗片がつき、葉身は広卵形の2回羽状複葉、先端は急に狭まり尾状になります。最下部の羽片が最も長く、小羽片は卵状長楕円形で浅裂から深裂します。胞子蓑群(ソーラス)は円盤形の包膜に覆われ、小羽片の中肋と片縁の中間につくという。3倍体無融合生殖(無性生殖)でも増えます。

近縁種にはベニシダ、 オオベニシダ、ハチジョウベニシダ、 マルバベニシダ、 タカサゴシダ、 サイゴクベニシダ、ヌカイタチシダマガイが知られます。特に、同じような場所に自生するベニシダとは見間違えないように注意が必要です。


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タニヘゴ(谷桫欏)は強靭

110611タニヘゴ@エコカフェ.JPG国立科学博物館附属筑波実験植物園のシダ植物コレクションからタニヘゴを紹介します。名前の由来は東京道灌山の湿地で発見されたことと葉柄が強靭なイワヘゴに似ていることにあるという。[2011年6月11日撮影:第46回草花教室@山崎]

タニヘゴ(谷桫欏、学名:Dryopteris tokyoensis (Matsum. ex Makino) C.Chr)はオシダ科オシダ属の夏緑性シダ植物。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、開けた谷や明るい湿地などに自生。草丈は100pから150pほど、根茎は太く直立し、葉は叢生。葉柄基部の鱗片は暗褐色から淡褐色でやや密、葉身は倒披針形の1回羽状複葉、羽片は下部で著しく短く(1/6程度)、最下裂片が耳状に張出します。胞子蓑群(ソーラス)は中肋寄りにつき、包膜は縁腎形、胞子蓑が大きく目立つのが特徴です。

近縁種のオオクジャクシダは下部羽片がタニヘゴほど小さくならず1/2程度でソーラスは縁寄りにつくという。また、イワヘゴは下部の羽片はほとんど小さくなることはないという。区別は容易そうです。


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ヤマイヌワラビ(山犬蕨)は小群落を

120927ヤマイヌワラビ葉@エコカフェ.JPG120927ヤマイヌワラビ@エコカフェ.JPG奥秩父山海最北部の主峰瑞牆山(標高2230m)は花崗岩でできた山です。アズマシャクナゲの群生があることでも有名ですが、晴れている日の山頂からの富士山の眺望は格別でしょう。山頂部は花崗岩が露岩していてわずかな土壌に草木が生えています。ヤマイヌワラビもその一つです。[2012年9月27日撮影:瑞牆山@山崎]

120927ヤマイヌワラビ葉裏@エコカフェ.JPGヤマイヌワラビ(山犬蕨、学名:Athyrium vidalii (Fr. et Sav.) Nakai)はイワデンダ科メシダ属のシダ植物。分布は北海道、本州、四国、九州、屋久島、国外では台湾、朝鮮半島、中国に及び、丘陵から山地、人里の湿った林縁や林床などに自生。草丈は40pから80pほど、根茎は斜上し、葉は叢生しやや硬い革質、葉柄は葉身と同じ長さ、三角状卵形で2回羽状複葉、羽片は披針形から広披針形、先は尖ります。小羽片は三角状楕円形、円頭、辺縁に不規則な鋸歯がつきます。葉柄や中軸は赤褐色、葉柄基部に茶色から褐色の鱗片が密生します。胞子蓑群(ソーラス)は中肋寄りにつき、包膜は三日月形か鉤形、馬蹄形であって全縁です

近縁種にタニイヌワラビ、カラクサイヌワラビ、 ヒロハイヌワラビ、 イヌワラビ、 ホソバイヌワラビ、 ヘビノネゴザ、サトメシダ などが知られています。フィールドで見分けるのはかなり難しいです。


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