クロゴケ(黒苔)の南限は

ビーグル号の航海日誌 2013年08月25日 11:53

081109クロゴケ@エコカフェ.JPG屋久島の花之江河は日本最南端の高層湿原として有名です。花之江河や湿地に流れ込む表層に幾筋も流れがあり、多様な蘚苔類や地衣類を観察することができます。ここではクロゴケを紹介します。激しい雨の後、岩上のクロゴケの巨大マットはすっかり濡れていました。[2008年11月10日撮影:屋久島エコツアー〜洋上のアルプスを訪ねて〜@山崎]

クロゴケ(黒苔、学名:Andreaea rupestris Hedw. var. fauriei (Besch.) Takaki)はクロゴケ科クロゴケ属の高山性の小型の蘚類。分布は北海道、本州、四国、九州、屋久島、国外では北半球の寒冷帯に広く、高山帯の日当たりのよい乾いた岩場(花崗岩や安山岩などの賛成岩類)にマット状群落。草丈は5mmから10mmほど、茎は数本が束に直立、葉は濃黒褐色で密、葉身0.7mm前後の狭卵形で中央脈を欠きます。胞子体は茎が伸びその頂から短い剳ソをだし、胞子蓑は卵状楕円形で蓋も剋浮烽ネいのが特徴です。熟すと中央部が縦に4裂し胞子を放出するという。

この仲間は日本には北半球高緯度タイプの広域種のガッサンクロゴケ(月山黒苔、学名:Andreaea nivalis Hook.)が中部地方以北の高山帯の湿った岩上に知られています。


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オオミズゴケ(大水苔)の紅葉は

081109オオミズゴケの紅葉化@エコカフェ.JPG日本最南端にある高層湿原は屋久島にある花之江河です。エコカフェでも深まる晩秋に観察ツアーを組んだことがあります。花之江河や湿地に流れ込む表層に幾筋も流れがあり、多様な蘚苔類や地衣類を観察することができます。ここではオオミズゴケを紹介します。[2008年11月10日撮影:屋久島エコツアー〜洋上のアルプスを訪ねて〜@山崎]

オオミズゴケ(大水苔、学名:Sphagnum palustre L.)はミズゴケ目ミズゴケ科ミズゴケ属の大型の蘚類。環境省レッドリストで準絶滅危惧(NT)。分布は北海道、本州、四国、九州、南西諸島(魚釣島)、国外では台湾、中国南部をはじめ暖温帯から寒冷帯まで広く、湿原やその周辺、森林内の湿潤な林床などに自生。ハリミズゴケなどとよく同居。草丈は5cmから10cmほど、茎葉は舌形で先端は鱗状、枝葉は透明細胞(貯水細胞とも)と葉緑細胞で構成、葉は白緑色だが秋になると赤褐色に紅葉します。雌雄異株、凾ェつくられることはなぜか殆んどないそうです。

同属のイボミズゴケに形態は似ており、フィールド下ではほぼ同定は困難であるという。ただし、イボミズゴケは顕微鏡で観察すると透明細胞と葉緑細胞の間の膜上に細かなイボを形成していること、秋になっても淡緑色のままであること、から判別できよう。


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