ツチイナゴ(土蝗)の生存戦略は

ビーグル号の航海日誌 2013年08月23日 23:16

101011ツチイナゴ@エコカフェ.JPG101011ツチイナゴ@エコカフェ(宮古島).JPG宮古島仁河取牧場は宮古馬の保護飼育活動をしている。エコカフェが名付親になっている「」と「キャーン」ものびのびと暮らしています。牧場といっても自然放牧に近く、雑草も自由に繁茂しています。そんな草叢は昆虫たちのワンダーランドでもあります。ここではツチイナゴを紹介しよう。[2012年10月11日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

ツチイナゴ(土蝗、学名:Patanga japonica(Bolívar,I.,1898))はバッタ目イナゴ科のバッタ。分布は本州、四国、九州、南西諸島、国外では台湾、中国東部、インドに広く、クズやカナムグラなど食草とする背丈の高い草原に多く生息。成虫の体長はオス5p、メス6pほど、体型はトノサマバッタに似るが、全身が淡褐色で細毛が生えます。特に、背中に黄白色の線が頭部から尾部まで走り、複眼の下に黒線、胸部側面に黒い縦縞模様が入ります。成虫の出現期は10月から6月頃、夏季は幼虫であって、成虫のまま越冬。決して寒さに強いわけではないので日溜りを好んで活動するという。

多くのバッタ類は越冬は卵、夏を成虫で謳歌するのに、真逆のライフスタイルを取っているのはツチイナゴに特有の生存戦略の一つなのでしょう。同じような戦略を取るものに、クビキリギスやシブイロカヤキリなどが知られています。


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天空の孤高花、キレンゲショウマ(黄蓮華升馬)

130803キレンゲショウマ@エコカフェ(石鎚山).jpg四国石鎚山の登山道わきで見た黄色の鮮やかな花、孤高のキレンゲショウマです。小笠原諸島母縞のワダンノキと同じように1属1種で近縁種がなく、今や地域的に隔離分布する氷河依存種であります。[2013年8月3日撮影:石鎚山と別子銅山を巡るツアー@森賀]

キレンゲショウマ(黄蓮華升馬、学名:Kirengeshoma Palmata Yatabe)はユキノシタ科キレンゲショウマ属の多年草。環境省レッドリストで絶滅危惧U類(VU)。分布は紀伊半島(大峰山系)、四国(剣山、石鎚山)、九州(祖母山、市房山)、国外では朝鮮半島南部や中国東部にも隔離分布、深山のブナ原生林内や石灰岩地の薄暗く湿った場所に稀に自生。草丈は80pから120pほど、根茎は太く、茎は無毛、葉は対生し、葉身10pから20pほどの円心形で掌状、裂片は先が尖ります。葉両面とも有毛、葉裏の毛は寝て張り付くため全体が白っぽく見える。下部の葉は長い葉柄があり、上部の葉は無柄です。花期は7月から8月頃、葉脇から円錐花序をだし、数個の黄色い花を斜め下向きに咲かせます。花は長さ3pから4pほどの釣鐘形、花弁は肉厚で5枚、雄蕊15本、雌蕊花柱3本。蕾は半球形です。果実は刮ハ、熟すと下部が裂け、種子が散布されます。

名前の由来はキンポウゲ科のレンゲショウマに似ているとしたことにある。ユキノシタ科には8属あるが、遠い姻戚関係、近縁のものはなくまさに希産種ということのようです。


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