宮古島の地下ダムに学ぶ

ビーグル号の航海日誌 2013年08月20日 19:51

101010福里ダム観察プール@エコカフェ.JPG宮古島は琉球列島の前弧に位置し、海底が隆起してできた島です。平坦で目立った山はなく、降った雨は地表を流れて海にたどり着くことはなく、蒸散するほかは表土のすぐ下に広がる透水性の赤色土島尻マージ(大野越粘土層)を通して琉球石灰岩層にほぼ吸い込まれてしまいます。今日では地下ダムに貯水した地下水を汲み上げ生活用水や灌漑用水に利用することができるようになり、島民の生活はずいぶん便利になったと聞きます。[2010年10月10日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

101010地下ダム資料館@エコカフェ.JPG101010宮古島の地層案内板@エコカフェ.JPG宮古島の基盤は、上部層に透水性の島尻マージ、中間層の琉球石灰岩層や宮古トラバーチン(大理石)、下部層に不透水性の島尻泥岩層で広がっています。地層全体は、多数の断層が北西から南東方向に走り、断層により地層が大きく傾斜して地下谷を形成、地下谷は南東方向にゆるやかに下方傾斜しているという。従って、地下谷の低い所に海水の浸透を遮断するダム(コンクリート擁壁)を造ることで、地上に降り浸透した雨水を貯めることが可能となります。島内には地下ダムとして1998年に「福里ダム」や1993年に「砂川ダム」が建設され、島の厳しい水事情は一変し、生活用水が確保され、灌漑農業も可能となったのです。この地下ダムも梅雨と台風などの降雨が頼りです。今年のように雨が少ないと節約しなければならないようです。

古くから島民の生活は石灰岩断崖から滴り落ちる貴重な水を貯めた「ガー(共同井戸)」を聖地として、集落が形成され、共同で「ガー」を守ってきたようです。生きるためには、料理はもとより、家畜を飼ったり、洗濯をしたり、と水はとても大切だったのです。ぜひ施設見学をして島の形成史やガー(井戸)に頼った厳しい生活史を知り、「温故知新」の機会を得て欲しいと思います。


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シャラノキ(沙羅樹)は盛夏に一日花を

130727ナツツバキ花@エコカフェ.JPG赤城自然園「四季の森」を訪ねた時にシャラノキ、別名をナツツバキ(夏椿)が白い花を咲かせていた。平家物語に「祇園精舎の鐘の声、沙羅双樹の花の色、・・・・」とあるが、仏教の聖樹、沙羅双樹はフタバキ科で別の樹種。沙羅双樹に擬せられ名付けられたという。釈迦涅槃の際には東西南北の四方に沙羅樹各2本(沙羅双樹)があり、双樹は一樹となり枯れて白くなり、無常、無我、無楽、不浄を象徴したという。[平成13年7月27日撮影:親子自然ふれあい体験in赤城自然園@阿部]130727ナツツバキ@エコカフェ.JPG

シャラノキ(沙羅樹、学名:Stewartia pseudocamellia Maxim.)はツバキ科ナツツバキ属の落葉高木。分布は本州宮城県以南、四国、九州、国外では朝鮮半島南部に及び、山地に自生。樹高は10mから20mほど、樹皮は平滑で薄剥離し褐色、灰白、灰褐色に斑模様。葉は互生し、葉身10pほどの倒卵形か楕円形で葉縁に小鋸歯、葉先はやや尖ります。葉表は無毛、葉裏は絹毛が生えます。花期は6月から7月頃、本年枝の葉脇から花柄をだし径6pほどの白色の花を咲かせます。花弁5枚で縁に細鋸歯、基部で合着、雄蕊は黄色く多数、一日花です。果実は五角卵形の刮ハ、熟すと5裂し、中から種子が散布されます。

この仲間は世界に東アジアと北アメリカとで約8種、日本にはシャラノキのほかヒメシャラ、ヒコサンヒメシャラの計3種が知られています。同じツバキの仲間でもヤブツバキとは季節的な棲み分けをしているのですね。


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