海浜植物、ネコノシタ(猫の舌)の姿を

ビーグル号の航海日誌 2013年08月19日 22:12

120901ネコノシタ@エコカフェ.JPG三宅島の海岸は溶岩岩礁や溶岩砂の只々真黒な砂浜だったりしています。ハワイや沖縄の石灰岩砂の真っ白な真砂とは「え、これが!」と驚くほど真逆の趣であります。海からの潮風はどこも気持ちの良いもので、足元にはハマボッスハマゴウ、ハマヒルガオ、岩場にはソナレムグラなど海浜植物が花を咲かせています。ここではネコノシタを紹介しましょう。[2012年9月2日撮影:第5回エコカフェみんなの森づくり@山崎]

120901ネコノシタ若果実@エコカフェ.JPG120901ネコノシタ蕾@エコカフェ.JPGネコノシタ(猫の舌、学名:Wedelia prostrata (Hook. et Arn.) Hemsl.)はキク科ハマグルマ属の多年草。分布は本州関東地方以西、四国、九州、南西諸島、小笠原諸島、国外では台湾、朝鮮半島、中国、タイ、ベトナムなどの暖帯から熱帯の海岸砂地に自生。草丈は10pから50pほど、茎は下向きの小棘があって蔓上に地を這い、節から根を下し、先が立ち上がります。葉は対生し厚く、葉身1.5pから4.5pほどの卵形から楕円形、葉縁に数個の荒鋸歯、葉先は鈍頭。葉両面に葉先方向に寝た剛毛が生えざらつきます。花期は7月から10月頃、分枝した茎頂に黄色い頭状花を1個咲かせます。頭状花は径2p前後、周囲に雄性の舌状花4枚から8枚、中央に両性の筒状花が多数つきます。果実は長さ4oほどの痩果、棘状の冠毛は1、2本か退化し、多くの海浜植物と同じように海流散布されます。

名前の由来は葉両面が猫の舌のようにざらつくことにあります。変種に葉が大きく、茎頂の頭状花が2、3個咲くものにオオハマグルマ、茎も葉も白い剛毛が被うクマノギク(ハマグルマとも)などがあります。


関連記事(久高島、キダチハマグルマ(木立浜車))⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

ギーマは花盛り

130413ギーマ@エコカフェ.JPG奄美大島の住用川と役勝川が合流するデルタ地帯に広がるマングローブ原生林を見下ろす高台に石原ヨシハラウエノ遺跡があります。室町時代頃の山城的遺跡らしいが、詳しいことは分かっていないといいます。そんな遺跡のある展望台に向かう途中に小笠原でみたムニンシャシャンボに似た白い花をみました。近縁種のギーマです。[2013年4月13日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

ギーマ(学名:Vaccinium wrightii A. Gray)はツツジ科スノキ属の常緑低木または小高木。130413ギーマ@エコカフェ (2).JPG分布は南西諸島奄美大島以南、国外では台湾に及び、山地の日当たりのよい林縁に自生。樹高は2mから4mほど、若枝には微毛が生え、葉は互生し革質、葉身2pから5cmほどの楕円形から長楕円形、葉縁に鈍鋸歯、葉先は尖ります。花期は4月頃、葉腋か枝先から総状花序をだし、白色か淡紅色を帯びた白色の長さ1pほどの釣鐘状の小花を10個ほど下垂させます。花冠の先端は4、5浅裂します。果実は径6mm前後の球形の液果、紫褐色に熟します。食べられるそうです。

この仲間には世界に約450種、日本には19種、北半球の寒い地域に分布するものが多く、国内でも高山植物のコケモモクロウスゴクロマメノキなどが知られます。ちなみにブルーベリーもこの仲間です。


関連記事(ムニンシャシャンボ(無人小小ん坊))⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ