タイミンタチバナ(大明橘)は重硬

ビーグル号の航海日誌 2013年08月15日 21:15

130411タイミンタチバナ@エコカフェ奄美大島エコツアー_302s.jpg130411タイミンタチバナ葉@エコカフェ奄美大島エコツアー_151s.jpg奄美大島金作原の亜熱帯照葉樹林の深い森。次はタイミンタチバナです。小笠原で独自進化し尾根筋の乾燥に適応した小高木であるシマタイミンタチバナや分布域のより狭い矮性低木のマルバタイミンタチバナの近縁種と考えられています。[2013年4月11日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

130411タイミンタチバナ@エコカフェ奄美大島エコツアー_303s.jpgタイミンタチバナ(大明橘、学名:Myrsine seguinii H.Lév.)はサクラソウ目ヤブコウジ科ツルマンリョウ属の常緑小高木。分布は本州房総半島以西、四国、九州、南西諸島、国外では中国、台湾、ベトナム、ミャンマーに及び、本州では太平洋側海岸近くや常緑広葉樹林内などに自生。樹高は5mから7mほど、樹皮は帯紫色の灰褐色でイボ状の皮目、材は重く硬い。葉は革質で光沢、葉身5pから12(大明橘pほどの倒披針形か線状長楕円形、全縁で葉先は鈍い頭。葉表は深緑色、葉裏は主脈(中肋)が目立ち淡緑色、どちらも無毛です。花期は3月から4月頃、雌雄異株。前年の葉脇から3個から10個の淡緑白色の小花を束生します。小花は、花柄が短く、径3oほどで花冠は5裂。雄花では雌蕊柱頭が退化、雌花は雄蕊5本が退化。果実は径6o前後の球形の核果、秋に黒紫色に熟します。

ツルマンリョウ属は世界に熱帯・亜熱帯を中心に145種、日本にはツルマンリョウなど4種が知られています。タイミンタチバナの葉は平行脈が不明瞭で打がキョウチクトウの葉に形が似ています。間違えないように。


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ボチョウジ(母丁字)は森の中に

130411ボチョウジ@エコカフェ奄美大島エコツアー_311s.jpg奄美大島金作原の鬱蒼とした亜熱帯性照葉樹林の森は、高木層、亜高木層、低木層、林床の草本層と実に巧みに太陽の光を分け合って多様な樹種が展開している。林内の薄暗い場所でも生育することができる陰樹たちが凌ぎあい、共存している。ボチョウジもそんな仲間のひとつである。別名にリュウキュウアオキ(琉球青木)ともいう。[2013年4月11日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

ボチョウジ(母丁字、学名:Psychotria. rubra (Lour.) Poiret)はアカネ科ボチョウジ属の常緑低木。130411ボチョウジ葉@エコカフェ奄美大島エコツアー_310s.jpg分布は種子島、屋久島、南西諸島、国外では台湾、中国南部に及び、低地から山地の常緑樹林内に自生。樹高は1mから3mほど、枝の各節に茶色い托葉がつくのが特徴という。葉は対生し、葉身7pから17pほどの倒卵状楕円形から狭楕円形で全縁、葉先は短く尖ります。両面とも無毛。花期は6月から7月頃、葉脇から集散花序をだし、まばらに緑白色の小花を多数咲かせます。小花は径約3oの短い漏斗形で先が5裂。果実は径約6oの球形の液果、赤く熟します。

近縁種のナガミボチョウジ(長実母丁子)はトカラ列島以南の石灰岩地帯に自生し、果実が長い点が異なり、シマタマカズラは本州紀伊半島以南に自生し、果実が白色に熟します。


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コバンモチ(小判糯)は他人似

130411コバンモチ@奄美大島エコツアー_294s.jpg130411コバンモチ@奄美大島エコツアー_295s.jpg奄美大島金作原は亜熱帯照葉樹林の深い森です。本年4月に訪ねたときに多くの樹種を観察することができました。すでに多くを取上げましたがここではコバンモチを紹介します。[2013年4月11日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

コバンモチ(小判糯、学名:Elaeocarpus japonicus Sieb. et Zucc.)はホルトノキ科ホルトノキ属の常緑高木。分布は本州紀伊半島以西、四国、九州、南西諸島、国外では中国、台湾に及び、暖地沿岸地域の林内などに自生。樹高は15mから20mほど、樹皮は灰褐色で平滑、若枝は緑、前年枝では葉痕が目立ちます。葉は葉柄が長く互生、ただし短い枝先では輪生、厚い革質、葉身5cmから10cmほどの楕円形から長楕円形、葉縁は鈍鋸歯で刺状、葉先は小さく尾状に尖ります。一年を通じ古い葉がちらほら紅葉しては落葉し、新葉が展開します。花期は5月から6月頃、前年枝の葉腋から長さ4cmから6cmほどの総状花序をだし、淡緑色の筒状の花をたくさん咲かせます。果実は長径約1pの楕円形の核果、秋から冬にかけて黒紫色に熟します。

名前の由来は葉が小判形でモチノキに似ていることにあります。モクセイ科のネズミモチも葉がモチノキに似ていることから名前に「モチ」がついたのでした。一般にはモチノキクロガネモチなどモチノキ科につくことが多いのですが。


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