モンシロチョウ(紋白蝶)のお散歩

ビーグル号の航海日誌 2013年08月10日 22:07

130720モンシロチョウ@エコカフェ(棒ノ折山).JPG四国の石鎚山登山の足慣らしで登った奥秩父山塊東南端の棒ノ折山(標高969m)。登山口近くの林縁の地面を這うようにひらりひらり忙しく散歩する白い蝶。モンシロチョウです。時折り草葉にタッチしますが、一体何をしているのでしょう。[2013年7月20日撮影:棒ノ折山@阿部]

モンシロチョウ(紋白蝶、学名:Pieris rapae crucivora (Boisduval,1836))はチョウ目シロチョウ科シロチョウ族モンシロチョウ属の蝶。130720モンシロチョウ@エコカフェ.JPG日本産亜種。基亜種Pieris rapae (Linnaeus, 1758)はユーラシア大陸西部を原産地とし、日本には奈良時代に移入、20世紀には全世界に拡大。各地で形質変化し亜種を形成。日本産亜種としているのは分布域が国内に閉じているのか明確でないためでしょう。体長(前翅長)は約3p、前翅と後翅の前縁が灰黒色、前翅中央に灰黒色の2つの斑紋が入ります。翅に紫外線を当てるとメスの翅は白く、オスの翅は黒く見え、モンシロチョウは紫外線を感知できる眼を持っていると考えられていますカラスの眼も同じでしたね。出現時期は3月から10月頃、完全変態、地域差があるが平均年に4、5回。蛹で越冬。幼虫の食草はアブラナ科の植物(野菜)、成虫は花の蜜です。

近縁種に本来日本に生息していた在来アブラナ科植物を食草とするエゾスジグロシロチョウ、ヤマトスジグロシロチョウ、帰化アブラナ科植物を食草とする後から流入したスジグロシロチョウ、南方から移入し石垣島まで勢力を拡大しているクロテンシロチョウや迷蝶とされるチョウセンシロチョウなどが知られています。この世界も奥が深いですよ。


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タグ:棒ノ折山
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高山植物の魅力(99)/キジムシロ(雉莚)

キジムロ花@エコカフェ.JPG北アルプス小日向山(標高1907m)へ向かう登山道脇の傾斜のきつい小さな草地。ミヤマアズマギクユキワリソウモウセンゴケ、タテヤマリンドウなどと一緒にキジムシロが黄色い花を咲かせていました。[2013年7月6日撮影:第16回自然観察会@阿部]

キジムシロ(雉莚、学名:Potentilla fragarioides L. var. major Maxim.)はバラ科キジムシロ属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、南西諸島、国外では朝鮮半島、中国、モンゴル、ロシアに広く、日当たりのよい山野などに自生。キジムロ@エコカフェ.JPG草丈は10pから30pほど、根茎は肥厚し太く、茎は帯赤色で長毛が生えます。葉は奇数羽状複葉、小葉は5枚から7枚、葉身2pから5cmほどの楕円形で鋸歯、先端の小葉が大きい。花期は2月から5月頃、花茎を放射状に広げ立ち上げた茎先に数個の黄色い5弁花を咲かせます。花は径15oから20oほど、内萼片5枚は卵状披針形で先が尖り、外萼片5枚は披針形、雄蕊20本、雌蕊多数で花床に毛が生えます。果実は径約1pの萼片に包まれた卵形の痩果、熟すと中から淡褐色の長径約1.3oの種子が多数散布されます。

名前の由来は放射状に茎や葉を広げる様子を雉の座る筵に例えたことにあります。この仲間は北半球の温帯以北を中心に300種以上、日本には3出複葉のミツバツチグリ、小葉が5枚の掌状複葉のオヘビイチゴなど20種ほどがが知られています。


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高山植物の魅力(98)/ユキワリソウ(雪割草)

130706ユキワリソウ@エコカフェ(小日向山) (2).JPG130706ユキワリソウ@エコカフェ.JPG知らなかったが雪割草と呼ばれる植物は世に多くあるらしい。サクラソウ科、キンポウゲ科、ユリ科にあって10種に及ぶという。いずれも早春の雪解けとともに我先にとこぞって花を咲かせるもののようだ。まさにスプリングエフェメラルの一種。ここでは北アルプス小日向山(標高1907m)の登山道脇でみたサクラソウ科のユキワリソウを紹介します。[2013年7月6日撮影:第16回草花教室@阿部]

ユキワリソウ(雪割草、学名:Primula modesta Bisset et Moore)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草。日本固有種。分布は本州関東地方北部・中部地方、四国、九州に及び、亜高山帯から高山帯の岩場、砂礫地、草地などに自生。草丈は5pから15pほど、葉は根生し、葉身4pほどのへら形で皺が多く、葉縁に鋸歯、葉先は鈍頭。葉縁が裏側に反り、葉裏には淡黄色の粉が密着します。花期は5月から6月頃、茎先を10pほども伸ばし茎頂に散状花序をだし、3個から7個ほどの淡紅紫色の花を咲かせます。花は径7oから10oほどの合弁花です。

ユキワリソウの仲間は北半球を中心に世界で約500種。日本でも変種として本州東北地方と北海道、千島列島に自生するユキワリザクラ、北海道日高地方南部に自生する北海道と千島列島に自生するサマユキワリ、礼文島から知床半島に自生するレブンコザクラが知られています。近縁種にソラチコザクラ、ユウバリコザクラ、ナンゴクキザクラなどが知られています。奥が深そうですよ。


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高山植物の魅力(97)/キヌガサソウ(衣笠草)

130706キヌガサソウ花@エコカフェ.JPG130706キヌガサソウ花@エコカフェ (2).JPG北アルプス白馬三山の前衝山である小日向山(1907)は標高が低いながら7月初旬では残雪も多く、高山植物の宝庫にもなっている。ミズバショウリュウキンカコバイケソウシラネアオイ、キヌガサソウなどの群落がみられました。ここではキヌガサソウを取り上げます。[2013年7月6日撮影:第16回自然観察会@阿部]

キヌガサソウ(衣笠草、学名:Paris japonica (Franch. et Savat.) Franch.)はユリ科ツクバネソウ属の多年草。130706キヌガサソウ@エコカフェ.JPG日本固有種。分布は本州中部地方以北に限り、日本海側や関東北部東北地方の山地から亜高山帯の湿った林床や林縁などに自生。草丈は30pから80pほど、茎は直立し、葉は6枚から11枚が輪生、葉身20pから30pほどの広披針形から倒卵状長楕円形、全縁で葉先はやや鈍頭。花期は6月から8月初旬頃、葉の中心から花柄を伸ばし、白色(のちに帯緑色)の花を咲かせます。花は長楕円形で鋭頭の外花被片7枚から9枚、糸状の内花被片7、8枚、花柱5本から9本。果実は卵球形の液果、暗褐色に熟します。甘味があり食することができるという。

環境省レッドリストの指定はないが、秋田県で絶滅危惧TB類、山梨県や石川県では絶滅危惧Uルイに指定。変種にウラゲキヌガサソウ、近縁種にクルマバツクバネソウ、ツクバネソウが知られています。


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