ユウスゲ(夕菅)の妖艶な美しさ

ビーグル号の航海日誌 2013年07月30日 22:49

130727ユウスゲ花@エコカフェ.JPG赤城自然園内の草原ではユウスゲが花茎をすーっと伸ばし、花を咲かせていました。野生のユウスゲは生育環境が失われつつあるなかで、千葉県では野生絶滅(EX)、三重、和歌山、福井、愛媛県では絶滅危惧T類(EN)に指定するなどし、場所によっては具体的な保護活動も行われているそうです。[2013年7月27日撮影:親子自然ふれあい体験in赤城自然園@阿部]

ユウスゲ(夕菅、学名:Hemerocallis citrina Baroni var. vespertina (H.Hara)M.Hotta)はユリ科ワスレグサ属の多年草。130727ユウスゲとキキョウ@エコカフェ.JPG分布は本州、四国、九州、国外では朝鮮半島に及び、山地の湿った草地などに自生。草丈は80cmから150cmほど、葉は2列根生、葉身40cmから60cmほどの線形。花期は7月から9月頃、茎先を伸ばし、先端で2叉状に分枝し、長さ10cmほどの漏斗状の淡黄色の花を1、2個ずつ、3個から10個ほど次々に咲かせます。花は花被片6枚がやや反り返り、雄蕊6本、一日花、夕方咲き翌朝には萎れます。淡黄色は暗闇でも蛾などの夜行性の昆虫によく見えると言われています。果実は長径約2cmの広楕円形の刮ハ、3室あり秋に褐色に熟します。

名前の由来は花が夕方に咲き、葉がカヤツリグサ科のスゲ(菅)に似ていることにあります。近縁種のノカンゾウやヤブカンゾウも花は一日花だが、朝方に咲き、日中にポリネーターを招き入れています。夜咲きのユウスゲはこれらと並行進化したと考えられています。


関連記事(高山植物の魅力(25)/ニッコウキスゲ)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

タマアジサイ(玉紫陽花)の咲く頃に

130720タマアジサイ@エコカフェ.JPG奥秩父山塊の東南の端に位置する棒ノ峰(標高969m)に向かう白谷沢コースの登山口近くや沢筋では紫陽花をたくさん見ることができます。日当たりのよい林縁ではタマアジサイが群生しています。[2013年7月20日撮影:棒ノ折山@阿部]

タマアジサイ(玉紫陽花、学名:Hydrangea involucrata Sieb.)はユキノシタ科アジサイ属の落葉低木。日本固有種。分布は本州福島県以南から岐阜県までに限り、山地の渓流沿いや湿った林縁などに自生。130720タマアジサイ蕾@エコカフェ(棒ノ折山).JPG130720タマアジサイ蕾@エコカフェ.JPG樹高は1.5mほど、よく分枝し、若枝は淡緑色で毛が密生。葉は対生し洋紙質、葉身25cmほどの楕円形か卵状楕円形、葉縁に不整の細鋸歯、葉先は尖ります。葉の両面に短毛が密生。花期は8月から9月頃、ヤマアジサイより遅く、花序は初め総苞に包まれた径約1.5pほどの球形、総苞が脱落し、淡紫色の両性花を多数咲かせます。両性花は花弁、萼片とも4、5枚、雄蕊8本から10本、雌蕊花柱2、3本。周囲に白色の装飾花を幾つかつけます。

名前の由来は蕾が球形であることです。紫陽花の中では開花が遅く、梅雨明け後ですの登山シーズン中にまさに花をつけていることになります。


関連記事(ラセイタタマアジサイは伊豆諸島固有変種)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ