高山植物の魅力(90)/アカモノ(赤物)

ビーグル号の航海日誌 2013年07月11日 22:42

130706アカモノ花@エコカフェ.JPG北アルプス白馬三山の前衛の山の小日向のコル(標高1824m)に向かう登山道脇の林縁にしがみつくように小さな花を咲かせたアカモノに出逢いました。別名はイワハゼ(岩櫨)。残念ながらそこ1ヶ所しか気付きませんでした。花言葉は「美しい思い出」、「初恋」です。[2013年7月6日撮影:第16回自然観察会@阿部] 

アカモノ(赤物、学名:Gaultheria adenothrix (Miq.) Maxim.)はツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木。日本固有種。分布は北海道、本州近畿地方以北(日本海側)、四国に及び、低山帯から亜高山帯の日当たりの良い風衝帯の岩場、広葉樹林の林縁や疎林内など酸性土を好んで自生。130706アカモノ@エコカフェ.jpg樹高は10cmから30cmほど、茎は地を這ってよく分枝、斜上します。若枝には褐色毛。葉は互生し革質で光沢、葉身1.5cmから3cmほどの卵状楕円形で葉縁に微鋸歯(鋸歯先端は毛状)、葉先は尖ります。
花期は5月から7月頃、葉腋から花柄をだし白色から淡桃色の釣鐘形の花を1個下垂。花冠は長さ7mm前後で浅く5裂し反り返り、萼は鮮赤色で腺毛が密生。花柄にも褐色毛が生えます。果実は球形の偽果(萼が生長し全体を包み多肉化したもの)、表面を開出毛が生えます。ほんのりと甘味があり美味しいそうです。

名前の由来は夏に真っ赤な桃のような実をつけることから「赤桃」、転訛して「アカモノ」になったという。花はコケモモに似てもいますが葉の形などが異なることで区別は容易です。ちなみに山頂の風衝帯のものは厳しい環境下のため矮小低木となります。


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高山植物の魅力(89)/タカネザクラ(高嶺桜)

130706タカネザクラ花@エコカフェ.JPG日本で一番遅く咲く桜は何でしょう。タカネザクラだそうです。別名にミネザクラともいう。ちょうど標高の低いところでは花を咲かせ、高いところではこれからのようでした。先日、小日向山に登った時に教えていただきました。[2013年7月6日撮影:第16回自然観察会@阿部]

タカネザクラ(高嶺桜、学名:Prunus nipponica Matsumura)はバラ科サクラ属の落葉小高木。日本固有種。分布は北海道と本州中部地方以北に及び、亜高山帯から高山帯にかけて自生。130706タカネザクラ@エコカフェ(小日向のコル上部).JPG樹高は2mから8mほど、樹皮は紫褐色、幹は直立せずよく分枝し、葉は互生し有柄、褐色を帯びた黄緑色、葉身4cmから8cmほどの倒卵形で葉縁に欠刻状の重鋸歯、先は尾状に尖ります。葉表は無毛、葉裏の脈状に僅かに毛が生えます。花期は5月から7月頃、葉の展開とほぼ同時に葉腋から数個の鐘形状の花を咲かせます。花は径2cmから3pほど、花弁は5枚で白色(時に中心部がやや紅紫色)、萼筒は紅紫色を帯び、花柄、萼片ともに無毛です。果実は径約8mmの球形の核果、黒紫色に熟すと果肉は甘酸っぱいそうです。

まさか桜の花を見ることができるなんて想像もしていませんでした。深い雪に耐え逞しい。エコカフェとしては2度目の花見、ご褒美をいただいたような気がいたします。


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