高山植物の魅力(87)/コマクサ(駒草)

ビーグル号の航海日誌 2013年07月09日 22:18

130707コマクサ@エコカフェ.JPG白馬村の白馬五竜高山植物園では高山植物を植栽展示しています。「高山植物の女王」と呼ばれているコマクサを紹介します。過酷な環境下で逞しく生き抜いている姿に頭が下がります。別名に「金銀草」、花言葉は「誇り」「気高い心」だそうです。[2013年7月7日撮影:第16回自然観察会@阿部]

コマクサ(駒草、学名:Dicentra peregrina (Rudolph) Makino)はケシ目ケマンソウ科コマクサ属の多年草。130707コマクサ花@エコカフェ.jpg分布は本州中部地方以北、北海道、千島列島、サハリン、カムチャッカ半島、シベリア東部に及び、高山帯の山頂付近や尾根筋の風衝岩屑斜面などの表層が移動しやすい砂礫地や礫地に自生。草丈は10cmほど、根は50cmから100cmにも及び、根生葉は2回3出複葉で小葉はさらに細かく裂け、白粉を帯びます。花期は7月から8月頃、花茎を伸ばし、いくつかの淡桃色の花を咲かせます。花は長さ約2cm、萼片(早落性)2枚、花弁4枚(外側2枚、内側2枚)で外側のものは下部が大きくふくらみ先が反り返り、内側のものはやや小さく中央がくびれて上端が合着します。果実は長径約1.2cmの楕円形の刮ハ、熟すと裂けて黒色の種子を重力散布します。

名前の由来は花の蕾が馬の顔に似ていることにあるそうです。面白いですね。皆さんもこれから夏山シーズン、過酷な環境下で短い夏に種を残すために美しい花を咲かせ、逞しく生き抜く高山植物の姿に感動してみませんか。


関連記事(高山植物の魅力(86)/サンカヨウ(山荷葉))⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

高山植物の魅力(86)/サンカヨウ(山荷葉)

130706サンカヨウ@エコカフェ.JPG北アルプス白馬三山の前衛の山である小日向山(標高1907m)の山腹にある小日向のコルを目指す。猿倉で入山届けをすませ、シロブナの大木が林立しミヤマクマザサが生い茂る樹林帯に入る。やがて残雪が点在する疎林帯や草原、湿地が出現するコースとなっている。道中で見られた高山植物を紹介したい。花言葉「幸せ」はサンカヨウです。水を含んだ花弁は半透明で切ない感じです。[2013年7月6日撮影:第16回自然観察会@阿部]

130706サンカヨウ花@エコカフェ.JPGサンカヨウ(山荷葉、学名:Diphylleia grayi Fr. Schm.)はキンポウゲ目メギ科サンカヨウ属の多年草。分布は本州鳥取県大山と中部地方以北、北海道、サハリンに及び、低山から深山のやや湿った林床や沢筋などに自生。草丈は30cmから70cmほど、茎は直立、葉は大小2枚。下の葉は葉柄が長く盾状、上の葉は葉柄が短く、葉身20cmから30cmほどの広腎形で葉縁は星形に欠刻、葉先は大きく切れ込みます。茎や葉には縮毛が生えます。花期は5月から7月頃、茎頂に集散花序をだし径約2cmの白い花を数個咲かせます。萼片(早落性)と花弁は各6枚、雄蕊6本、雌蕊1本。果実は長径約1cmの楕円形の液果、白粉を帯びた濃い青紫色、中に数個の種子が入ります。甘酸っぱく食用になります。

名前の由来は山にあって葉がハスの葉「荷葉」に似ていることにあるという。この仲間は中国に1種、北アメリカ東部に1種が知られています。


関連記事(高山植物の魅力(85)/ウサギギク(兎菊))⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ