高山植物の魅力(83)、シナノキンバイ(信濃金梅)

ビーグル号の航海日誌 2013年07月02日 21:25

120816シナノキンバイ@エコカフェ(木曽駒ケ岳).JPG中央アルプス木曽山脈の主峰である木曽駒ケ岳(標高2956m)は日本百名山のひとつ。稜線から外れたカールや湿った草原にはシナノキンバイが見事な黄色い花を咲かせます。黄色い花を咲かせる高山植物はいろいろ種類があるんですよ。[2012年8月16日撮影:木曽駒ケ岳@中村敏之]

シナノキンバイ(信濃金梅、学名:Trollius riederianus Fisch. et Mey. var. japonicus (Miq.) Ohwi)はキンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。日本固有種。120816シナノキンバイ群落@エコカフェ(木曽駒ケ岳).JPG分布は北海道と本州中部以北、高山帯の雪渓が消えたあとの湿った草原などに自生。草丈は20cmから70cmほど、葉は3出複葉、小葉さらに細かく5深裂し葉縁に鋸歯がつき先が尖ります。花期は7月から8月頃、径3cmから4cmほどの黄色い花を咲かせます。花弁に見えるのは萼片で5枚から7枚、裏面には所どころ帯緑色。花弁は橙色で雄蕊より小さく、長さ6mmから9mmほど。雄蕊は多数、雌蕊花柱は宿存性。果実は多数の袋果からなる球形の集合果です。

花はミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)やミヤマキンバイ(深山金梅)ともよく似ています。見分けるポイントは、ミヤマキンバイの花は径約2cmと小さく花弁の先が凹むこと、ミヤマキンポウゲの花は径約2cmと小さく光沢があること、などだそうです。


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高山植物の魅力(82)、ミヤマトリカブト(深山鳥兜)

120816ミヤマトリカブト@エコカフェ(木曽駒ヶ岳).JPG中央アルプス木曽山脈の主峰である木曽駒ケ岳(標高2956m)は日本百名山のひとつ。標高を重ねるに従いコメツガ、シラビソ、ダケカンバの深い針葉樹林帯が展開し、森林限界では風雪に耐えるハイマツが広がっています。氷河の痕跡を示すカールなどでは高山植物が咲き乱れ、見応えは十分です。ここではミヤマトリカブトを紹介します。[2012年8月16日撮影:木曽駒ケ岳@中村敏之]

ミヤマトリカブト(深山鳥兜、学名:Aconitum nipponicum Nakai)はキンポウゲ科トリカブト属の多年草。日本固有種。分布は本州東北地方から中部地方にかけての日本海側に及び、亜高山帯から高山の草地に自生。草丈は30cmから100pほど、良く分枝し茎上部に曲毛が密生。葉は葉身6cmから12cmほどの心円形、5深裂し裂片はさらに細く切れ込みます。葉両面の用脈状に曲毛が生えます。花期は8月から9月頃、枝分かれした枝先の葉腋から総状花序をだし、青紫色の花を幾つも咲かせます。花の外側や花柄にも曲毛が生えます。果実は袋果。全草にもれなくアルカロイド系の猛毒成分を含みます。

石川県の白山に多く見られることから、別名にハクサントリカブト(白山鳥兜)ともいうそうです。似ているものにヤチトリカブト(谷地鳥兜)があり、直毛であるころが異なる点だそうです。


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