高山植物の魅力(82)、ミヤマトリカブト(深山鳥兜)

ビーグル号の航海日誌 2013年07月02日 15:29

120816ミヤマトリカブト@エコカフェ(木曽駒ヶ岳).JPG中央アルプス木曽山脈の主峰である木曽駒ケ岳(標高2956m)は日本百名山のひとつ。標高を重ねるに従いコメツガ、シラビソ、ダケカンバの深い針葉樹林帯が展開し、森林限界では風雪に耐えるハイマツが広がっています。氷河の痕跡を示すカールなどでは高山植物が咲き乱れ、見応えは十分です。ここではミヤマトリカブトを紹介します。[2012年8月16日撮影:木曽駒ケ岳@中村敏之]

ミヤマトリカブト(深山鳥兜、学名:Aconitum nipponicum Nakai)はキンポウゲ科トリカブト属の多年草。日本固有種。分布は本州東北地方から中部地方にかけての日本海側に及び、亜高山帯から高山の草地に自生。草丈は30cmから100pほど、良く分枝し茎上部に曲毛が密生。葉は葉身6cmから12cmほどの心円形、5深裂し裂片はさらに細く切れ込みます。葉両面の用脈状に曲毛が生えます。花期は8月から9月頃、枝分かれした枝先の葉腋から総状花序をだし、青紫色の花を幾つも咲かせます。花の外側や花柄にも曲毛が生えます。果実は袋果。全草にもれなくアルカロイド系の猛毒成分を含みます。

石川県の白山に多く見られることから、別名にハクサントリカブト(白山鳥兜)ともいうそうです。似ているものにヤチトリカブト(谷地鳥兜)があり、直毛であるころが異なる点だそうです。


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オオバギボウシ(大葉擬宝珠)は食用に

ビーグル号の航海日誌 2013年07月01日 20:00

120722オオバギボウシ@エコカフェ(陣馬山).JPG関東山地の東縁に位置する平坦な頂上をもつ陣馬山(標高855m)、陣馬高原ともいう。陣馬山に登った時に登山道脇に見事な花を咲かせるオオバギボウシに出会いました。この仲間は東アジアの特産、日本では約20種が知られています。名前の由来は蕾が橋の欄干上につける装飾具の擬宝珠に似ていることにあるという。[2012年7月22日撮影:陣馬山@中村敏之]

オオバギボウシ(大葉擬宝珠、学名:Hosta montana F. Maek.)はクサキカズラ目クサキカズラ科ギボウシ属の多年草。分布は北海道西南部、本州、四国、九州に及び、山地や丘陵の草原や林縁などに自生。草丈は50cmから100pほど、葉は根生葉で有柄、葉身30cmから40cmほどの卵状楕円形、葉脈が目立ち、全縁で先が尖ります。花期は6月から8月頃、根生葉の間から花茎を斜上させ基部から上部に順に穂状に蕾をつけ、漏斗形の花を咲かせます。花冠は円錐状で花被片6枚、白色か淡紫色です。

若葉は山菜「ウルイ」として古くから食されてきたという。芽生えの頃は有毒植物のバイケソウに似ているため注意が必要とのこと。江戸時代後半には園芸栽培が広まり、葉に白い斑紋が入るものなど多くの品種が開発され、街中で植栽されているものはみな園芸種のようだ。


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