キイオオトラフハナムグリ(紀伊大虎班花潜)

ビーグル号の航海日誌 2013年06月19日 23:00

110723キイオオトラフコガネ@エコカフェ.JPG京都大学フィールド科学教育研究センターの芦生研究林はさすがに自然がよく保たれている。大木や倒木が多く、森の更新の様子が見てとれます。散策中に最も美しいとされるオオトラフコガネの仲間のキイオオトラフコガネのオスに出会いました。[2011年7月22日撮影:芦生公開講座2011「今,森から考える−森のめぐみ−」@阿部]

キイオオトラフハナムグリParatrichius itoi Tagawa in Y.Miyake)はコガネムシ科オオトラフハナムグリ属の山地性の甲虫。オオトラフコガネ(オオトラフハナムグリとも)の亜種、日本固有亜種。分布は本州近畿地方や中国地方に限り、山地の自然度の高い森に棲息。体長は12mmから15mmほど(メスのほうが一回り大きい)、オスの体色は黒褐色から茶褐色地に明瞭な黄色い縞模様が入り(ただし変異が大きく黒色化個体も存在)、触覚が発達。メスの体色は全体黒色で黄白色の小斑紋。後肢の棘が湾曲しているのが特徴(オオトラフコガネは湾曲していない)。発生時期は5月から8月頃、完全変態。成虫はノリウツギ、イワガラミなどの花粉や蜜、幼虫は土壌化した朽木を食します。

オオトラフの仲間には琉球列島に分布するオキナワトラフハナムグリや奄美大島・徳之島に分布するオオシマトラフハナムグリ、九州中・南部に分布するミナミキュウシュウオオトラフハナムグリ、九州北部・四国・中国地方などに分布するヒロシマオオトラフハナムグリの地域亜種、北海道・本州東北地方から東海地方に分布するオオトラフコガネの基本亜種が知られています。なんとも面白いですね。


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