ミツデカエデ(三手楓)は深緑に萌え

ビーグル号の航海日誌 2013年06月01日 15:39

130505ミツカエデ@エコカフェ .JPG「しろがねの森」のかっての谷戸の終点にあたる「ひょうたん池」の畔にミツデカエデの木があります。紅葉を愛でるために植えたものでしょう。葉が3出複葉でメグスリノキと同じです。果実を見れば一目瞭然カエデの仲間と分かるのですが花も果実もないと見分けにくいですね。[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]

ミツデカエデ(三手楓、学名:Acer cissifolium (Siebold et Zucc.) K.Koch)はムクロジ目カエデ科カエテ属の落葉高木。日本固有種。130505ミツカエデ樹皮@エコカフェ.JPG分布は北海道南部、本州、四国、九州に及び、暖温帯上部から冷温帯下部の山地の湿気のある肥沃な場所などに自生。樹高は20mほど、樹皮は灰褐色で平滑、小枝は細く紫褐色です。葉は対生し、3出複葉、小葉は長楕円形から卵状楕円形、葉縁の粗鋸歯(変異が多い)、葉先は尾状に尖ります。花期は4月から5月頃、雌雄異株、前年枝の上部に総状花序をだし、黄色い小花をたくさん咲かせます。小花は萼片・花弁とも4枚、雄蕊4本。雌花では雄蕊がない。果実は翼果で夏から秋に熟し、風散布します。

ミツデカエデの果実は果序にたわわと実るとそうです。花期であるにもかかわらず、出会った個体には蕾や花を確認することができませんでした。こんどぜひ機会をつくり観察したいものです。


関連記事(チドリノキ(千鳥木)は孤高の人)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

アカガシ(赤樫)の老木に

130505アカガシ樹幹@エコカフェ.JPG「しろがねの森」は台地に細長い谷戸が入り込んで湿地(池)があるような土地であったという。なるほど説明を受ければ納得できるであろう。直ぐ脇を首都高速道路が通り、コンクリートジャングルに囲まれてしまっていては想像するも難しいでしょう。そんな森にアカガシの老木が寂しそうである。[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]

アカガシ(赤樫、学名:Quercus acuta Thunb.)はブナ科コナラ属の常緑高木。分布は本州宮城県・新潟県以南、四国、九州、国外では台湾、朝鮮半島南部、中国に及び、カシ類では最も標高の高い山地の暖帯上部からブナ帯までに自生。130505アカガシ@エコカフェ.JPGスギ・ヒノキ植林の適地と重なり数を減らし、一方で屋敷林や寺社境内林とされてきたという。樹高は20mから25mほど、樹皮は小木では灰緑色で平滑、老木で帯黄暗赤色で鱗片状に剥離します。葉は互生し有長柄、枝先によくつき、葉身7pから13cmほどの長楕円形、全縁(まれに上部が波状)で先が尾状に尖ります。葉表は濃緑色でクチクラ層が発達し光沢、若葉では両面に褐色軟毛が生えるがやがて脱落します。花期は5月から6月頃、雌雄異花、新枝の基部の葉腋から雄花序を下垂したくさんの黄褐色の雄花、新枝の先の葉腋に雌花序を直立させ2個から6個の雌花を咲かせます。果実は長径2.5cmほどの楕円形の堅果(どんぐり)で殻斗に横線約10本が入り、横線翌年秋に熟します。 

材は強靭で農具や楽器、船舶、車両などに利用されてきたという。カシ類の仲間で樹皮が剥がれやすいものにアカガシのほかにイチイガシやツクバネガシがあります。


関連記事(アラカシ(粗樫)のドングリ)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

アサザ(浅沙、阿佐佐)は象徴的

130505アサザ@エコカフェ.JPG「しろがねの森」にある「ひょうたん池」へ連なる小さな水溜まりのような浅瀬にアサザの小群落がみられます。アサザは霞ヶ浦の水質保全運動で一躍有名になった植物、アサザ基金が設立され地域ぐるみの保護活動が成功を収め、絶滅危惧U類(VU)から2007年には準絶滅危惧(NT)までに改善しています。[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]

アサザ(浅沙、阿佐佐、学名:Nymphoides peltata (S.G.Gmel.) Kuntze)はアカメガシワ科アサザ属の多年生水草。130505アサザ@エコカフェ (2).JPG環境省レッドリストで準絶滅危惧(NT)。分布は本州、四国、九州、国外ではユーラシア大陸に広く、浅い水辺に自生。草丈は5cmから20cmほど、根を泥中に下ろし、細長い茎を伸ばします。葉は長い柄を伸ばし水面に浮き、葉身2.5cmから10cmほどの広卵形から円形で厚く、葉縁に波状の刻み、基部が大きく2深裂します。花期は6月から9月頃、花は3cmから12cmほどの花柄をのばし、径約3cmの淡黄色の花を咲かせます。花は長花柱花と短花柱花、等花柱花の3タイプあり、花弁5枚、萼片は5裂、天気のよい日に朝から咲く一日花です。

アサザは地下茎を伸ばし増殖し、1個体で大きな群落と形成するといいます。種子は水に浮き水流散布したり、鳥の羽毛に付着して鳥散布したりするそうです。ただし食べられると消化され、被食散布はありえないようです。名前の由来は朝早く咲く「朝咲き」や「浅く咲く」にあるということらしい。別名にハナジュンサイ(花蓴菜)とあるように若葉は食することができるそうです。


関連記事(尾瀬ヶ原のスギナモ(杉菜藻))⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ