ヤブマオ(藪苧麻)はいつから

ビーグル号の航海日誌 2013年05月30日 20:52

130505ヤブマオ@エコカフェ.JPG「しろがねの森」路傍の植物コーナーの林床は実にさまざまな草本植物を見ることができます。カラムシの近縁であるヤブマオもそのひとつです。古くは繊維から糸を紡いで布を織ったといいます。「マオ」とは「カラムシ」の別称だそうです。[[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]

ヤブマオ(藪苧麻、学名:Boehmeria japonica (L.f.) Miq.)はバラ目イラクサ科カラムシ属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では中国、台湾に及び、山地から人里まで至る所で普通に自生。草丈は80cmから100pほどで茎は直立分枝しない。葉は対生し厚くざらつき、葉身10cmから15cmほどの卵状長楕円形で葉縁に鋸歯、(ときに重鋸歯)、葉先ほど粗く、葉先端は尾状に尖ります。葉裏の主脈に短毛が密生します。花期は8月から10月頃、茎上部の葉腋から雌花序、茎下部の葉腋から雄花序、を穂状につけます。花は淡緑色で小さく目立たないようです。

配偶子の染色体は3倍体であり、雄花をつけない個体も多く、無性生殖によって種子を生産して増殖するといいます。


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サイハイラン(采配欄)は進化途上!?

130505サイハイラン@エコカフェ.JPG「しろがねの森」路傍の植物コーナーの林床でサイハイランを見ることができました。栽培や移植が極めて難しい植物だそうです。まだ蕾の状態で花を見ることはできませんでした。[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]

サイハイラン(采配欄、学名:Cremastra appendiculata (D.Don) Makino.)はラン科サイハイラン属の多年草。分布は南千島、北海道、本州、四国、九州、国外では樺太南部、朝鮮半島南部、中国、ヒマラヤに及び、山地の林床に自生。草丈は30cmから50cmほど偽球茎は卵形、越冬性の葉は1葉で革質、葉身15cmから35pほどの狭長楕円形で先が尖ります。花期は5月から6月頃、総状花序をだし、淡紫褐色の花をたくさん下向きに咲かせます。萼片と側弁花は長さ3cmほどの線状披針形、

サイハイランは光合成のみで自活することができず、土中の共生するラン菌根菌からの栄養分提供に依存する混合栄養性の植物だそうです。腐生植物(菌従属栄養植物とも)は省略型の進化の究極の姿であるとすると、サイハイランは途上にあると考えられるのではないでしょうか。


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ホウチャクソウ(宝鐸草)の花は風鐸に

130505ホウチャクソウ@エコカフェ.JPG130505ホウチャクソウ花@エコカフェ.JPG「しろがねの森」路傍の植物コーナーの林下で点在するホウチャクソウ。ちょうど不思議な白い花をつけていました。名前の由来は下垂する花の様子が五重塔などの四隅に下がる風鐸に似ていることにあるという。[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]

130505ホウチャクソウ花@エコカフェ.JPGホウチャクソウ(宝鐸草、学名:Disporum sessile D.Don ex J.A. et J.H.Schult.)はユリ科チゴユリ属の多年草、疑似一年草とも。分布は日本全土、極東ロシア、東南アジアに広く、丘陵の林内の開けた場所に自生。根茎の栄養を花と果実に全て使い、走出枝で増殖するためよく群生。草丈は30cmから60cmほど、茎は直立し上部で分枝します。葉は互生し、長楕円形で並行脈が目立ち、葉先は尖ります。花期は5月から6月頃、茎先端の葉腋から花柄をだし、長さ約2cmの筒状の先端が帯緑色の白い花を数個咲かせます。筒状に見えるのは花弁と萼片各3枚が離生するが重なり合うため。花披片の基部は袋状のになり蜜が貯まるという。果実は径約1cmの球形の液果、黒紫色に熟します。

ホウチャクソウは若葉に毒成分を含むことから、山菜として利用する葉が似ているアマドコロやナルコユリとの誤認に注意が必要といいます。


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