ムッチャガラはシマイヌツゲとも

⇒エコツアー 2013年05月23日 08:38

130411ムッチャガラ@エコカフェ奄美大島エコツアー_235_s.jpg奄美大島の金作原原生林の深い森でムッチャガラという不思議な名前の樹を見ました。「ムッチャ」とは「くっつく」、「ガラ」とは「そうでない」という沖縄方言、つまり「くっつかない」という意味なのです。「鳥もち」を取るモチノキを「むっちゃ」ということの反対語のようなものですね。別名にシマイヌツゲとかナガバイヌツゲともいうそうです。[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー阿部]

ムッチャガラ(学名:Ilex maximowicziana var. kanehirae (Yamamoto) Yamazaki)はモチノキ科モチノキ属の常緑小高木。130411ムッチャガラ樹皮@奄美大島エコツアー_236_s.jpg分布は南西諸島、台湾に及び、山地の林内などに自生。樹高は2mから5mほど、樹皮は灰褐色で縦裂、葉は互生し光沢のある革質、葉身2pから5pほどの倒披針形から長楕円形、葉縁上部に鋸歯がつきます。犬黄楊の葉に似るが、葉裏は灰緑色で葉脈が目立たないという。花期は6月から7月頃、雌雄異株、新枝の葉腋から花柄を伸ばし数個の白色の花を咲かせます。花は4弁、雄蕊4本、雌蕊1本。雄花で葉雌蕊が退化し、雌花では雄蕊が退化。果実は球形の核果で黒く熟します。

エコカフェでよく訪島する小笠原諸島には小笠原固有種ムニンイヌツゲが自生しますが、ムッチャガラが近縁種と考えられれているようです。植物の系統分類を知ることはルーツを辿ることにもなるのです。


関連記事(けん命に咲くイヌツゲ(犬黄楊))⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

アデクは亜熱帯性

130411アデク@エコカフェ奄美大島エコツアー_254_s.jpg奄美大島の金作原原生林は鬱蒼とした亜熱帯性照葉樹林、そんな森の主役のひとつにアデクがあります。アデクといえば小笠原諸島の島々でも見られます。[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー阿部]

アデク(学名:Syzygium buxifolium Hook. et Arn.)はフトモモ科フトモモ属の亜熱帯性常緑小高木。分布は九州南部、南西諸島奄美大島以南、小笠原諸島、国外では台湾、中国南部、インドシナに及び、山野のやや乾燥した日当たりのよい場所に自生。130411アデク樹皮@エコカフェ奄美大島エコツアー_255_s.jpg樹高は3mから10mほど、樹皮は茶褐色で縦裂、小枝は細く4稜を生じます。葉は対生で硬い革質、葉身2pから3pほどの楕円形から倒卵状広楕円形で全縁、葉先は鈍頭。側脈は目立たず、葉裏に腺点がつく。花期は5月から7月頃、枝先に集散花序をだし、たくさんの白色の小花を咲かせます。小花は径約3oで萼片は鐘状4裂、花弁4枚、たくさんの雄蕊が目立ちます。果実は径約oの球形の液果、秋に黒紫色に熟します。甘く食用にできるそうです。

小笠原諸島にはアデクが古く移入し種分化し、固有種として扱われるヒメフトモモが知られています。ヒメフトモモの花は淡いピンク色ですよ。小笠原諸島の森と奄美大島の森にはどちらもアデクが自生しますが、全体としては全く異なった様相していますよ。


関連記事(ヒメフトモモ(姫蒲桃)は種分化の途上)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ