スギ(杉)は暮らしに役立ってきたが

ビーグル号の航海日誌 2013年05月18日 15:33

090906たこ杉根@エコカフェ(高尾山).JPG風が心地よいです。花粉症の季節も過ぎ去ってゆきました。低山の森も深緑が真っ盛りになって散策が楽しい季節でもあります。常緑針葉樹の代表格であるスギは私たちの暮らしを支えてきました。少なくとも鉄筋コンクリート建物が普及する前には幅広く活用されてきました。角材、板材、曲材などの建築材、屋根ふき材、樽や割箸、工芸品、葉を線香など様々な用途です。そのため造林事業も盛んでした。今は昔です。[2009年9月6日撮影たこ杉、3号路大木:高尾山@山崎]

090906杉の大木@エコカフェ.JPGスギ(杉、学名:Cryptomeria japonica (Thunb. ex L.f.) D.Don)はヒノキ科スギ属の常緑針葉樹。日本固有種、IUCNレッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定、野生のものは希少であるということだ。分布は本州、四国、九州に及び、冷温帯下部から暖温帯上部にかけての沢沿いなどの水条件の良い肥沃な場所に自生。私たちが多く目にするものは人の手により植林された二次林。樹高は40m超、樹幹は直立し、樹皮は褐色で縦裂し帯状に剥離します。葉は基部が枝に合着した針状で、触ると痛いです。(豪雪地帯に自生する裏杉と呼ばれるものは葉先が一様に下を向き痛くありません。)花期は2月から4月頃、雌雄異花、枝先に雄花は長径約5oの楕円形の雄花が密生します。雌花は球形で鱗片が密着し表面に防御のための棘が生えます。昆虫が出現する前の形態を維持する風媒花であって、大量の花粉をまき散らします。根には糸状菌の一種であるアーバスキュラー菌根菌を共生させます。

鳳来寺参道の途中に日本一のっぽの傘杉があります。なんと樹高は約60mだそうです。佐渡島、芦生原生林で観察した裏杉や屋久島で観察した1000年超生き抜く屋久杉は私たちにいろんなことを気づかせてくれますよ。


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浜離宮旧稲生神社はひっそりと

130512旧稲生神社@エコカフェ.jpg離宮恩賜庭園の梅林を抜けた牡丹園の手前、周囲をスダジイやタブノキに囲まれた内側に旧稲生神社がひっそりとたたずんでします。[2013年5月12日撮影:浜離宮庭園@阿部]

案内板に「旧稲生神社」とあるように、ご神体が遷座して現在はなく、東京都によって建物を修復保存したいるに過ぎないらしい。かつてのご神体は稲荷神、五穀豊穣を司る宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)だったのではないでしょうか。稲生神社案内板@エコカフェ.jpg130512旧稲生神社裏側@エコカフェ.jpg稲生神社は、天明年間(1781年から1789年)に稲荷神社として現在より園内西方に建立されたのが始まりのようです。明治時代に現在の位置に移転されたといいます。明治27年(1894年)6月20日、東京湾を震源とする大地震により本殿が倒壊、現在のものは翌年に再建されたものです。その後、大正12年9月1日(1923年)に発生した関東大震災で本殿は破損し、昭和6年(1931年)に大修理が行われ、現在に至るということのようです。

こうして社殿のみが残されているケースは他の地域でも見られるようです。建物様式の貴重さを伝えるようとするものでしょうが、そこには歴史の断片が刻まれているのも事実ですね。


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シロツメクサ(白詰草)の群落を

130512シロツメクサ@エコカフェ.jpg離宮恩賜庭園の富士見山の近くの広がる汐留川に面した草地でシロツメグサの群落を見つけました。別名にクローバー。幸せを運ぶ四葉のクローバーはあるかな。その草むらの中にセイヨウタンポポがつんと綿帽子をつけています。風に振られふわーっと舞い上がり、あっというまに新天地を目指し見えなくなってしまいます。[2013年5月12日撮影:浜離宮庭園@阿部]

シロツメクサ(白詰草、学名:Trifolium repens L.)はマメ科シャジャクソウ属の多年草。130512シロツメクサとセイヨウタンポポ@エコカフェ.jpgヨーロッパ原産。日本には江戸時代に移入し全国の道端、土手、山野などへ。草丈は10pから30pほど、茎は地表を匍匐し節から根を下ろし、マット状に広がり、根にはマメ科らしく窒素を固定する根粒菌を共生させます。葉は互生し3小葉、小葉は葉身2pから3pほどの広卵形、全縁で鈍頭。葉に白っぽいV字の斑紋が入ることがあります。花期は4月から9月頃、茎先に径2pほどの球形の鞠状の集合花序にたくさんの白色の小花を咲かせます。小花は蝶型で80個も集まり、下唇にハチなどが脚をかけると開き、中から吸蜜できるようになっています。果実は4oほどの広線形の豆果です。

名前の由来は、江戸時代にオランダ船がガラス器を入れた箱に乾燥したシロツメクサを詰めたことから白い色の「詰草」となったことにあるそうだ。明治時代には家畜の飼料として全国に広まり、今日では緑化目的で植栽されることがあるそうです。


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