アラハシラガゴケ(粗葉白髪苔)は

⇒エコツアー 2013年05月12日 22:59

130411アラハシラガゴケ@エコカフェ奄美大島エコツアー_192_s.jpg奄美大島の金作原原生林のやや乾きぎみの林床でシラガゴケらしき苔をところどころで見かけました。調べてみると茎に中心束が認められることからアラハシラガゴケのようです。雨が直接激しく当たらない湿度の安定する大木の根元近くなどなどでパッチをつくっているようです。見ごたえがあります。[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

アラハシラガゴケ(粗葉白髪苔、学名:Leucobryum bouringerii Mitt.)はシラガゴケ科シラガゴケ属の蘚類。130411アラハシラガゴケ@エコカフェ奄美大島エコツアー_348_s.jpg分布は本州、四国、九州、南西諸島、国外では、東南アジアに広く、山地の岩上、倒木上、腐木上などに自生。草丈は2pから3pほど、茎に中心束があり、葉身10oほどの披針形、葉先の方向は不揃いで尖ります。葉は絹のような光沢があり、湿ると緑になり、乾くと白銀色になるそうです。


名前の由来は葉が乾燥すると翁の白髭のように見えることにあるという。参考までに、似ているホソバオキナゴケは茎に中心束がなく、葉身4oでやや太く、葉先は乾燥しても揃うそうです。日本に自生するこの仲間は、ほかにシラガゴケ、オオシラガゴケ、シロシラガゴケ、ジャバシラガゴケなどがあるそうです。


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コクサギ(小臭木)は何故に臭い

130505コクサギ@エコカフェ.JPG「しろがねの森」路傍の植物コーナー低木層の住人のひとりに少し変わり者のコクサギがいます。名前の由来のとおり、クマツヅラ科の落葉高木クサギ(臭木)のより小さいが同様に強い臭気があるという。何故にこのような臭気があるのでしょう。[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]

コクサギ(小臭木、学名:Orixa japonica Thunb.)はミカン科コクサギ属の落葉低木。130505コクサギ葉@エコカフェ.JPG分布は本州、四国、九州、国外では朝鮮半島南部、中国南東部に及び、山野の林下や沢沿いなどに自生。樹高は1mから5mほど、樹皮は灰褐色で縦筋と横皮目が目立ち、よく分枝します。葉は2枚ずつ対生(2対互生、コクサギ葉序という)し光沢があり、葉身5pから13cmほどの倒卵形、全縁で葉先はやや尖ります。葉表は黄緑色、葉裏は淡黄緑色、葉脈が目立ち葉脈上に毛が生えます。花期は4月から5月頃、雌雄異株、前年枝の葉腋から雌花は単生、雄花は総状花序にたくさん咲きます。雌花は径約10oの淡緑色、萼片と花弁各4枚、子房4個、雄蕊は退化。雄花は小さく雄蕊4本が目立ちます。果実は長径約10oの楕円形の4分果で果皮は木質、熟すと2裂し中から黒褐色の種子をはじき出します。

コクサギの臭気はオリキシン、コクサギン、キノリンアルカロイドなど毒成分によるもので、これを食草とする蝶としてはオナガアゲハだけが知られています。このような成分は本来植物が外敵からの防御機能として獲得したものですが、時間軸の中でそれを逆に利用する昆虫もでてきたということです。植物と昆虫の関係は共生進化の点からも不思議なことがいっぱいです。


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タグ:広域種
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