ナツノハナワラビ(夏の花蕨)は珍奇

ビーグル号の航海日誌 2013年05月09日 19:55

130505ナツノハナワラビ@エコカフェ.JPG自然教育園のひょうたん池に続く湿地の近くでもシダ植物が散在と思いきや。よく見ると箒の穂のような胞子葉が共通柄(担葉体)から真っすぐのびていることからナツノハナワラビと分かります。シダ植物の中では珍奇と考えられます。[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]

ナツノハナワラビ(夏の花蕨、学名:Botrychium virginianum (L.) Sw.)はハナヤスリ科ハナワラビ属の夏緑性の。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国、インド、ヒマラヤ、シベリヤ、ヨーロッパ、北アメリカと広く、低山の林内の日影の湿った場所などに自生。草丈は30cmから60cmほど、春芽生え秋に枯れ、一本の茎が立ち上がり輪生する無柄の栄養葉の基部から胞子葉が分かれ、基部から下の茎部分を担葉体(共通柄)といって長さは草丈の半分位です。栄養葉は3回羽状複葉、羽片は有柄で狭い翼がつき、羽片は粗鋸歯があります。胞子葉は長い柄を直立させ先に全体として円錐穂状の3回羽状の葉状枝を出し、葉状枝の左右に胞子蓑をつけるという。胞子は6月頃に熟します。

ハナヤスリの仲間は世界に3属70種、日本では3属22種、ハナワラビ属は冬緑性のフユノハナワラビとオオハナワラビ、常緑性のエゾフユノハナワラビ、栄養葉に葉柄がないナガホノナツノハナワラビ13種が知られているそうです。


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仲良し

DSC_0454.jpg池のほとりで仲良く甲良干し!
日差しが気持ちよいからわかるな〜

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ホシダ(穂羊歯)は仲良き隣人

130505ホシダ@エコカフェ.JPG「しろがねの森」路傍の植物コーナー。続いて紹介するのごく普通に見られるシダ植物のホシダです。シダ植物ってほんとうに多様性に富んでいるんですよね。乾いたところや湿ったところ、暖かいところや寒いところ、実にいろんな環境に適応しているんですね。[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]

ホシダ(穂羊歯、学名:Thelypteris acuminata (Houtt.) Morton)ヒメシダ科ヒメシダ属の夏緑性のシダ植物。分布は本州関東地方以南、四国、九州、南西諸島、国外では朝鮮半島、中国、インドシナ半島に広く、低地から山地まで明るい林縁や畑畔、石垣などに自生。130505ホシダ@エコカフェ.JPG草丈は80cmほど、根茎葉長く横に這い、鱗片がつき、葉は疎らに立ち上がります。葉柄と葉身が同じ位の長さ、葉は広被針形の1回羽状複葉で変異にとみ硬く無毛、羽片は羽状に裂し、先端で頂羽片に連なります。葉柄は褐色で基部には鱗片がつきます。胞子嚢(ソーラス)は栄養葉より長く直立する胞子葉につき、円形で包膜が腎臓形、羽片の裂片縁と主脈の中間に一列に並びます。

名前の由来は頂羽片を槍の穂に見立てたことにあるようです。ホシダの変種として、常緑性のイヌホシダ、静岡や愛媛で確認されているイヨホシダが知られています。


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ミゾシダ(溝羊歯)は薄暗い所が好き

130505ミゾシダ@エコカフェ.JPG「しろがねの森」路傍の植物コーナーの林下の草本層。薄暗い場所を好むのがミゾシダです。[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]

ミゾシダ(溝羊歯、学名:Stegnogramma pozoi (Lagasca) K.Iwats. subsp.mollissima (Fischer ex Kunze) Kiwats)はヒメシダ科ミゾシダ属の夏緑性のシダ植物。分布は日本全土、国外では朝鮮半島、中国長江以南、台湾、インドシナ半島、インドなどに広く、低地の林下などの湿気のある暗い場所に自生。草丈は45cmから65cmほど、根茎は短く横に這い、葉は長楕円形の1回羽状複葉で両面に毛が生え暗緑色、羽片は10対から15対ほど、羽片は楕円形の裂片となり上部の裂片は中軸に流れてつく。裂片に単条か稀に二叉の脈が辺縁まで伸びます。葉柄は葉身より短く紅紫色を帯び、三角状被針形の鱗片がつきます。葉柄や中軸には軟毛が生えます。胞子嚢群(ソーラス)は線状で包膜がなく、脈に沿ってつきます。

ミゾシダはホシダとよく似ていますが、名前の由来にあるように溝のような湿った場所によく群生するそうですよ。


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イヌワラビ(犬蕨)は役立たず也

130505イヌワラビ@エコカフェ.JPG「しろがねの森」路傍の植物コーナーの林下の草本層でシダ植物を観察することができます。そのひとつがイヌワラビです。都心でも公園や庭先などでよく見られますよ。[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]

イヌワラビ(犬蕨:Athyrium niponicum (Mett.) Hance、)はイワデンダ科メシダ属の夏緑性のシダ植物。分布は本州、四国、九州、南西諸島、国外では台湾、朝鮮半島、中国に及び、低地の林下や道ばた、庭先などに自生。草丈は40cmから80cmほど、葉柄と葉身は同じ位の長さ、葉は根茎から叢生し2回羽状複葉で変異にとみ明るい緑色、羽片は6対から10対ほど、長さ4cmから9cmほどで先端ほど尾状に狭まります。葉柄には被針形の鱗片が基部に多い。胞子嚢群(ソーラス)は馬蹄形や鉤形、三日月形で小羽片裏面の中肋と辺縁の中間から中肋よりにつきます。

名前に「イヌ」が付いているとおり、食することはできず役に立ちません。イヌワラビの変種として山地帯に分布し中軸や羽軸が紫褐色のヤマイヌワラビ、尾瀬や武尊山で見られる小羽片が鈍頭のカラクサイヌワラビが知られています。


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マルハナバチ(丸花蜂)を追って!

100926オオマルハナバチD@赤城自然園チョウの原っぱ.JPG昨日経夕刊に「マルハナバチ写真送って」との見出し記事がありました。東北大と山形大の生物多様性の研究者が中心となって、日本国内でのマルハナバチの現状を把握するために、この「花まるマルハナバチ国勢調査」を立ち上げたという。ICTが普及する中、地道な生態調査に一般の人びとが参加できる機会は素晴らしいと思う。参加を希望される方はこちらへ⇒

これまで自然観察会やエコツアーなどで、外来種であるセイヨウオオマルハナバチを見かけることは年を追う毎に増えています。一方、在来種のマルハナバチを見かける機会はめっきり減ってしまったような気がします。以前、赤城自然園でオオマルハナバチをよく見かけました。[2010年9月29日撮影:赤城自然園@山崎]
また、先日、自然教育園を訪ねた時には、マルバウツギの花から花へと吸蜜をしながら飛翔する在来種のマルハナバチを目撃して感激したばかりです。また、小笠原に固有のオガサワラマルハナバチについては事態は深刻であって、外来種グリーンアノ-ルの食圧でもはや絶滅の危機に瀕しています。小笠原では野性下でセイヨウミツバチが増えているのも気になるところです。なお、エコカフェではウェザーニューズ型の組織的な取り組みが子どもたちとできるもっと面白いと考えています。


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