アマミシリケンイモリ(奄美尻剣井守)は

⇒エコツアー 2013年05月03日 22:49

130411アマミシリケンイモリ@エコカフェ奄美大島エコツアー_364.jpg奄美大島の深い森、金作原原生林のしたたかな小さな住人。それはフグ(河豚)毒と同じテトロドトキシンを体内に忍ばせアマミシリケンイモリだ。アマミイシカワガエルと同様、沖縄本島や渡嘉敷島に生息する個体とは別種とされ、シリケンイモリから改められるたのです。[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

アマミシリケンイモリ(奄美尻剣井守、奄美尻剣蠑螈、学名:Cynops ensicauda ensicauda)はサンショウウオ目イモリ科イモリ属の両生類。130411アマミシリケンイモリ腹@エコカフェ奄美大島エコツアー_371_s.jpg奄美固有亜種(シリケンイモリ基亜種)。分布は奄美大島に限り(徳之島では絶滅か)、平地から山地までの沼地や水田、湿った林床、林道の水溜まりなどに生息、半水生だが陸生が強いという。体長は11cmから15cm(雌は雄より一回り大きい)、尾が険のように長く、体色は背面が暗褐色、腹面は指先までほぼ橙色です。オキナワシリケンイモリのように体表に斑紋はなく無地、あっても体側にオレンジ線が入る程度です食性は動物食でミミズ、昆虫類、カエルなどを食します。産卵期は1月下旬から7月頃、浅い水中の水草に産卵。孵化した幼生は鰓呼吸し、変態して肺呼吸するようになり、水中を離れ森内などで暮らし、3年から5年で成熟し、産卵のために水域に戻るんですよ。

沖縄本島から奄美大島までがユーラシア大陸と陸続きの頃に移入してきた動物たちの多くは、地殻変動や気候変動により地勢的に島嶼として分断されて以降、環境に適応できなかったり、競争に敗れたり、運良く独自の分化・進化プロセスの中にあったりしている訳です。奄美大島の深い森はそんな貴重な生き物たちの唯一のワンダーランドなのですね。


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オットンガエルとは是不思議

130412オットンガエル案内板@エコカフェ.JPG奄美大島には9種類のカエルが生息しているという。このうち、先に消化したアマミイシカワガエルと今回のオットンガエルのみが奄美大島に限り、ハロウエルアマガエル、リュウキュウアカガエル、ヌマガエル、アマミハナサキガエル、アマミアオガエル、リュウキュウカジカガエルは他の地域にもセイズ抗すそうです。奄美博物館の飼育水槽にいるはずのオットンはもぬけの空でした。[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

オットンガエル(学名:Rana subaspera Barbour)はアカガエル科オットンガエル属の大型の蛙。絶滅危惧TB類(VU)。分布は奄美大島、加計呂麻島に限り、丘陵地や山地に林内や草地などに生息。体長は9.3cmから14cm(雌は雄より一回り大きい)、体色は背面が黄褐色、腹面は淡黄色、何れも暗色の不規則な斑紋が入ります。皮膚表面に大小不定の多数の疣(イボ)がつきます。四肢は頑丈、後肢に暗褐色の縞模様、前肢には指5本、普通の指4本のほかに第1指の内側に肉質の拇指1本あって襲われたりすると棘状の骨を突き出し攻撃してくるという食性は動物食で昆虫類、節足動物。甲殻類、陸生貝類などを食します。繁殖期は4月から8月頃、渓流や水溜まりの近くに堆積した水の沁みる土砂にオスが径30cm、深さ5cmほどの穴を掘り、その中にメスが800個から1300個も産卵します。幼生は秋か翌年初夏に変態し幼体になるそうです。

開発による自生地の環境破壊や侵略的外来種マングースによる捕食圧により生息数は減少しているそうです。固有種・固有亜種の多くがマングースの捕食圧の犠牲になっていることから、駆除のためマングース・バスターズが結成され、職業として成り立っていると聞き正直驚きました。


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