オーストンオオアカゲラ(オーストン大赤啄木鳥)

⇒エコツアー 2013年05月01日 22:32

130412オーストンオオアカゲラ@エコカフェ.JPG奄美大島金作原原生林の観察散策の帰り、林道脇の薄暗い茂みで木々を渡る様子を鳥の姿を発見。時折、周囲からドラミング音が森に響きます。国天然記念物指定のオーストンオオアカゲラです。奄美大島に生息するキツツキはもう一種アマミコゲラが知られています。[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

オーストンオオアカゲラDendrocopos leucotos owstoni (Ogawa))はキツツキ目キツツキ科の中型の啄木鳥。オオアカゲラの奄美固有亜種。環境省レッドリストで絶滅危惧U類(VU)。分布は奄美大島に限り、亜熱帯性照葉樹林に生息。体長は約29cm、翼長は15.3cm前後、体色はクロージャーの法則に従い全体に暗色、背面は黒色で翼に小さな白斑を生じ、頬から胸部にかけて濃褐色、腹部は赤色で太い黒色縦斑が入ります。雄の頭部は赤色。体型に比べ嘴が小さいことから柔らかい木を好んでつついていると考えられています。食性は雑食性で朽ち木に中にいるカミキリムシ類など甲虫類の幼虫、節足動物、陸生貝類、果実、種子などを食します。繁殖期は4月から5月頃、大木の樹幹に穴を空け巣を作り、一腹産卵数は4、5個、1ヶ月ほどで巣立ちます。

オーストンオオアカゲラは大木、老木、枯木などが多い森を好むため、奄美大島に生息する希少種4種の中で最も生息域が狭いといいます。高度成長期の森林開発やハシブトガラスなどの食圧で個体数を減らし、現在は種の保存法に基づき国内希少野生動植物に指定され、保護管理事業が行われています。


関連記事(ルリカケス(瑠璃橿鳥)は飛ぶ宝石)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

ルリカケス(瑠璃橿鳥)は飛ぶ宝石

130411ルリカケス@奄美大島エコツアー_515.jpg奄美大島の最高峰湯湾岳(標高694m)観察散策の帰り、林道脇の茂みで木々を渡る様子を鳥の姿を発見しました。何と素晴らしい紺碧の色彩でしょう。主は国天然記念物(1921年指定)で奄美の森の女王様ルリカケスです。なんと近縁種はヒマラヤに生息とか。[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

ルリカケス(瑠璃橿鳥、学名:Garrulus lidthi (Bonaparte))はスズメ目カラス科カケス属の陸鳥。奄美固有種分布は奄美大島、加計呂麻島に限り、亜熱帯性照葉樹林に生息。体長は38cm、体重は180g前後、翼長15cmから18cmほどで頭部から頸部にかけ紫を帯びた濃青色、背中と胸部から腹部は赤褐色、尾羽や翼は濃青色で尾羽には黒色の横縞模様が入り、尾羽先端と風切羽先は白色と見事な色彩です。食性は雑食性で昆虫、クモ、爬虫類、両生類や鳥の卵、果実、種子などを食します。種子の貯蔵行動を取ります繁殖期は2月から5月頃、小規模な群れを解きペアで行動し、樹幹のや隙間などに小枝や葉、コケを集めてお椀状の巣を作ります。一腹産卵数は3個から5個、抱卵期間は約20日、子育てに約25日を要するそうです。

奄美大島では人的開発に生息地の減少、野猫や侵略的外来種のマングース、ハシブトガラスの捕食圧で一時期は著しく数を減らし、絶滅危惧U類(VU)に指定されたが、その後、自然林回復やマングースの駆除により数を増やしつつあり解除されています。引き続き経過観測が必要ですね。


関連記事(アカガシラカラスバトとの衝撃的な出会い!)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

鳩森八幡神社富士塚は

090419富士塚奥宮@エコカフェ.JPG富士山が世界文化遺産とのニュースがあったので少し書こう。
そもそも千駄ヶ谷鳩森八幡神社とは。社伝縁起によると、古くこの地には吉兆の瑞雲がたびたび現れ、ある日、村人が白雲の降下を不思議に思い分け入ると多数の白鳩が西方に飛び去った。神様が宿る小さな祠をつくり、「鳩森」と名付けた。貞観2年(860年)、慈覚大師(円仁)が巡礼中に正八幡宮と奉ったのが結局は始まりという。[2009年4月19日撮影:鳩森八幡神社@山崎]

この境内にはちょっと見慣れぬ富士塚がある。都指定有形民俗文化財とか。聞けば寛政元年(1789年)の増築、都内最古とか。円墳形に土盛りをし、高さは6mほどか。狭い登山道を50歩ほどで山頂だ。山頂付近にゃ富士山から運んだ溶岩が配さ、山腹にはクマザサがいやに茂る。090419鳩森神社能舞台@エコカフェ.JPG090419鳩森神社@エコカフェ.JPG5合目には里宮(浅間神社)、7合目の洞窟には身祿行者さんが安置。烏帽子岩、釈迦の割れ石、山頂に奥宮までが再現とくる。手前の池は富士五湖かと。こりゃ有り難いと庶民が集まるわけだ。

富士塚とは江戸時代に盛んになった富士信仰に基づき、霊峰富士山登山を身近で体験できるようにと造られたものらしい。信仰の対象そのもので、江戸の庶民の粋な計らいでは。たいしたもんだと頷くばかり。江戸を中心に関東各地に富士信仰は根付き、当の富士山はそのお陰で世界文化遺産登録が当確とか。


関連記事(庚申塚って知ってる? )⇒

人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

富士山が世界文化遺産へ

100710富士山9合目@エコカフェ.JPG100710富士山下山途中@エコカフェ.JPG「富士山、世界文化遺産登録へ」とのニュースが流れた。当初、世界自然遺産への登録を目指したが断念。文化遺産に切り替えてのチャレンジだった。[2010年7月11日撮影:第7回自然観察会@山田]

エコカフェでも富士山は自然観察会フィールドのひとつ。最終氷期の後に噴火してできた山であるため、他の高山に植生するような多様な高山植物やハイマツを欠き、森林限界の手前にはダケカンバが矮生低木となって這いつくばっている。そんな富士山は日本では特異な生態を有しているが諸外国から見たら珍しいものではないのである。
一方、「霊峰富士」と呼ばれるように信仰対象の山でもあった。戦国時代から江戸時代初期に始まったと考えられている「富士講」という熱心な富士信仰、富士山詣でが江戸時代を通じて全国各地に広まった。そんな「富士講」にちなむ遺跡や北口本宮冨士浅間神などの建築物も残されている。これがユネスコによる「世界文化遺産」登録勧告の理由という。時期は6月頃。

3年前、エコカフェで第7回自然観察会に富士山に行った時も登頂を目指す雑踏の波に驚いた。ただひたすら一歩一歩上へ上へと登る大勢のアリの群れにびっくりした。もちろん、景色の素晴らしさに感嘆している姿をよく目にした。わたしたちと言えば加えて植生にも目をやる。森林限界を超えると火山礫の中に蘚苔類や地衣類が目立つようになる。そんな様子を観察するのも面白い。


関連記事(富士山登山を終えて)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ