オキナワウラジロガシ(沖縄裏白樫)の巨樹を

⇒エコツアー 2013年04月21日 21:41

130411オキナワウラジロガシ@エコカフェ奄美大島エコツアー_291_s.jpg奄美大島の金作原原生林の森、鬱蒼とした場所では昼間でもうす暗く、渓流沿いでは外気に比べひんやりと心地良い冷気が漂っています。そんな原生林の主役はイジュスダジイタブノキ、アマミアラカシなどの照葉樹たち、なかでもオキナワウラジロガシは分布の北限にあたり、深い森の肥沃な土壌を好みます。場所によっては森の王者の風格を見せています。[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

オキナワウラジロガシ(沖縄裏白樫、学名:Quercus miyagii Koidz.)はブナ科コナラ属の常緑高木。琉球固有種。分布は南西諸島の奄美大島、徳之島、沖縄本島、久米島、石垣島、西表島に限り、山地の湿潤で肥沃な石灰岩質ではない土壌に自生。130411オキナワウラジロガシ看板@エコカフェ奄美大島エコツアー_290_s.jpg130411オキナワウラジロガシ板根@奄美大島エコツアー_289_s.jpg樹高は約20m、時に30m、板根が高さ2mにも成長し、樹皮は灰褐色で平滑です。葉は互生しやや光沢、葉身8pから15pほどの披針形で葉縁は波打ち上部にやや鋸歯、葉先は尖ります。葉表は濃緑色、葉裏は名前の通り白っぽくなります。花期は1月から3月頃、雄花序は新枝の基部から下垂、雌花序は新枝の上部につきます。果実は最大径約4pの球形の堅果(どんぐり)、翌年秋に熟します。

オキナワウラジロガシは沖縄本島のやんばるの森を構成する一般的な樹種ですが、その分布の北限にあたる奄美大島では巨木まで成長しているものは少ないようです。古くから板根を船のかじ、材を建築に利用してきたといいます。水源地涵養林、防風林などの役割としても人びとの暮らしに役立ってきたそうです。


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イジュ(伊集)は威風堂々と

130411イジュ@エコカフェ奄美大島エコツアー_198_s.jpg奄美大島の照葉樹林の高木層を特徴づける樹種のひとつにイジュがあります。森の中でヒカゲヘゴとは別の意味でどっしり堂々としていて存在感があります。エコカフェでよく訪ねる小笠原諸島のムニンヒメツバキはイジュの近縁と考えられていましたね。[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

イジュ(伊集、学名:Schima liukiuensis Nakai)はツバキ科ヒメツバキ属の常緑高木。130411イジュ@エコカフェ奄美大島エコツアー_199_s.jpg琉球固有種。分布は南西諸島(奄美大島から八重山諸島)、石灰岩質でない土壌の場所に自生。樹高は15mから20m(時に30m)ほど、樹皮は厚く褐色で短く縦裂、葉は互生し無毛で光沢、葉身8pから13cmほどの長楕円状披針形で葉縁に鈍鋸歯、葉先は尖ります。花期は5月から6月頃、枝先に集散花序をだし、白色の径4pほどの5弁花をいくつか咲かせます。果実は径12oから20oほどの球形の朔果、10月頃に熟すと5裂開し翼のある種子が風散布されます。

奄美大島の森にはハブが棲息しているため人間があまり足を踏み入れることもなく原生の自然が守られているようです。奥が深いですよ。


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