春霞の向こうの武甲山に

ビーグル号の航海日誌 2013年04月20日 23:59

110514武甲山@エコカフェ.JPG午後からは冷たい雨。こんな時は森の緑たちもも足踏みをしているんです。5月連休を前にいろいろと資料整理や今後の準備に忙しい。写真の整理は足跡をたどるという意味でも楽しい作業のひとつです。埼玉県の飯能市と越生町の境界にある関八州見晴台から北方向、山並みの奥に秩父盆地の南端に位置する武甲山を眺望することができます。[2011年5月14日撮影:第10回自然観察会@阿部]

武甲山(標高:1304m)は日本200名山のひとつで山体北側が石灰岩質だそうです。110514秩父山塊@エコカフェ.JPGこのことは太平洋プレートにのっていた珊瑚礁などがユーラシアプレートに沈み込むときに陸側に付加したために生じたものと考えられています。それが証拠には、武甲山の石灰岩からは中生代三畳紀を示す微化石「コノドント」や中生代に多い「二枚貝」の化石が見つかっているそうです。要するに日本列島誕生の断片が残されているのです。一方、石灰岩は古くから漆喰に使われてきたが、明治時代になるとセメント材料として大量に利用されるようになったといいます。そのため武甲山の山容は著しく掘削により改変されてしまっています。写真からも斜面が大きく削り取られてしまっている様子が見て取れます。

武甲山の石灰岩地には特異な植物が多く自生し、「武甲山石灰岩地特殊植物群落」と呼ばれています。高木層・亜高木層には、ミズナラ、フサザクラ、ウリハダカエデ、イヌブナ、サワシバ、ブコウカスミザクラ、コナラ、チチブヤナギなど。低木層には、サンショウ、チョウセンナニワズ、ニシキウツギ、イワシモツケ、ヒメウツギ、イワツクバネウツギ、ブコウマメザクラ、ハイサワダツ、チチブヒョウタンボクなど。岩壁や林床の草本層には、チチブイワザクラ、ミヤマスカシユリ、ブコウシャジン、イワギボウシ、ウラベニダイモンジソウ、シオガマギク、クリヤマハハコ、ウラハグサ、タガネソウ、クモノスシダなどが見られるそうです。


関連記事(関八州見晴台の絶景に)⇒人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ