ヒノキ(檜)は花粉と精油成分が

ビーグル号の航海日誌 2013年03月20日 23:22

130317ヒノキ@エコカフェ.JPG日本人が古来より森を敬い森を大切にしてきたことは歴史が証明しているところである。戦後の高度経済成長の時代を経て海外からの安価な輸入材に押され、日本の林業は壊滅的になり、高級材など一部のものが生業を維持しているに過ぎない。ここから何を学ぶべきだろうか。さて、現代病と言われる花粉症もスギ花粉からヒノキ花粉の季節に移行しつつあるようです。[2013年3月17日撮影:新宿御苑@阿部]

130317ヒノキ@エコカフェ.JPGヒノキ(檜、学名:Chamaecyparis obtusa Sieb. & Zucc.)はマツ目ヒノキ科ヒノキ属の針葉樹で常緑高木。日本固有種で準絶滅危惧(NT)。分布は本州福島県以南、四国、九州、屋久島に及び、山地の尾根や崖地などのやせ地に自生。樹高は20mから30mほど、樹皮は赤褐色で細縦裂、枝を水平に伸ばします。葉は互生し、鱗片状に密につき葉先は丸く、葉裏にY字形の白い気孔帯があります花期は4月頃、雌雄異花、枝先に雄花は2、3oの広楕円形で紫褐色、雌花は4o前後の球形、果実は1p前後の球果で秋に熟すと赤褐色になります。

ヒノキはスギと同じように植林の主要樹種であったため日本の多くの山林はスギ・ヒノキを中心とした二次林が広がっています。手入れに行き届かなくなったこれらの樹は、生育環境が劣悪になるに従って、必死に子孫を残そうと沢山の花を咲かせ、雄花から大量の花粉が供給されるんですね。精油(ヒノキオイル)には∂-カジネン、α-ピネン、T-ムロロール、カンフェン、リモネンなどの成分が含まれ、リラックス効果などがあります。しっかり管理してもっと活用したいものです。


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カンヒザクラ(寒緋桜)は釣鐘状

130317カンヒザクラ@エコカフェ.JPG新宿御苑に植栽されているカンヒザクラは外来種ですよ。園内にあまたある桜の中でも色が鮮やかなためひときわ目立ちます。[2013年3月17日撮影:新宿御苑@阿部]

カンヒザクラ(寒緋桜、学名:Cerasus cerasoides (D.Don) S.Ya.Sokolov var. campanulata (Maxim.) X.R.Wang et C.B.Shang)はバラ科サクラ属の落葉亜高木。分布はヒマラヤ、中国南部、台湾に及び、暖帯南部から亜熱帯の山地などに自生。日本には古くから琉球列島や鹿児島などに移入、一部で野生化。樹高は5mから7mほど、樹皮は平滑で皮目が横に入り暗紫褐色。葉は互生し、葉身8pから13cmほどの長楕円形から楕円形で葉縁に不揃いの鋸歯、葉先は尾状に尖ります。花期は1月から3月頃、葉の展開前に前年枝の葉腋から径約2pの釣鐘状の濃紅紫色の花を2、3個咲かせます。果実は長径約1pの卵形の核果で5、6月頃に紅色に熟します。

カンヒザクラはヒガンザクラとよく混同される人がいるが、全く別種ですよ。カンヒザクラの名前は寒い時期に緋色の花を咲かせることにあります。寒緋桜と彼岸桜、漢字で書くと花の時期が異なることも別種であることも明らかになりますね。


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ヒマラヤザクラは高山性

130317ヒマラヤザクラ@エコカフェ.JPG一気に咲き始めた桜の花。今年は陽気がよろしく、日本列島をあっというまに駆け抜ける勢いのようだ。新宿御苑には多くの種類の桜がコレクションされ、いろいろと花の色や形などの違いを愛でることができる。サクラの仲間は北半球に広く、特に東アジア、日本に多くの野生種が知られています。ヒマラヤザクラは高山性の桜です。[2013年3月17日撮影:新宿御苑@阿部]

ヒマラヤザクラ(学名:Cerasus cerasoides (D.Don)Sokolov)はバラ科サクラ属の落葉高木。分布はインド、中国、ネパールなどのヒマラヤ地方、標高1200mから2400mの暖温帯の高山に植生。樹高は約30m、樹皮は平滑、葉は互生し楕円形で鋸歯があり先が尖ります。花期は12月から翌年1月頃、花は5弁花で薄紅色です。果実は卵形の核果で赤く熟すという。

ヒマラヤザクラはソメイヨシノに比べて二酸化窒素の吸収同化能力が約5倍と高く、環境浄化木として注目されているという。ただし、もともと高山性の樹種のため平地での栽培は実際には難しいようです。


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タグ:外来種
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サワラ(椹)は水湿性に優れる

121013サワラ@エコカフェ.JPG深大寺植物公園は薔薇のコレクションで有名ですが、広い園内には武蔵野の雑木林、いわゆる里山を代表するクヌギコナラ、アカシデ、イヌシデ、アラカシヒサカキエゴノキムクノキアカマツアオキ、ミズキなどの樹種がよく保存されています。しかも大きな木が多く、のんびり散策しながら過ごすにはよい場所だと思います。ここではサワラを紹介します。[2012年10月13日撮影:深大寺植物公園@阿部]

121013サワラ葉@エコカフェ.JPGサワラ(椹、学名:Chamaecyparis pisifera Sieb. & Zucc.)はヒノキ科ヒノキ属の針葉樹で常緑高木。日本固有種で軽度懸念(LC)。分布は本州岩手県以西、九州に及ぶが本州中部(木曽、上高地など)に多く、山地の斜面中腹部や沢筋などの混合林内に自生。樹高は30mから40mほどで主幹がまっすぐ伸び、樹皮は灰褐色で縦裂しスギに似、樹冠はヒノキに似るが枝間隔が大きいためざっくり感があります。葉は鱗状でヒノキに似るが、葉先が尖り葉裏の白い気孔線はX字となります。花期は4月頃、果実は秋には熟します。

名前の由来「ひのきよりさわらか(さっぱりしていること)」にあるように、成長が早いため木質が柔らかかいので柱などの構造材には不向きですが、抗菌性、水湿性に優れるため桶、飯櫃、杓文字などの台所廻り品には最適で、昔はよく利用されてきました。残念ながら今日ではこれらは石油化学製品に取って代わってしまいましたが、本来はサワラのほうが地球には優しくエコなのです。


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