ハザクラキブシ(葉桜木五倍子)も本土系

ビーグル号の航海日誌 2013年02月17日 20:30

ハザクラキブシ@エコカフェ.JPGハザクラキブシ葉@エコカフェ.JPG小石川植物園に保存展示されているハザクラキブシはナガバキブシの変種。母島乳房山付近の個体から挿し木したものだそうです。両者は隣り合わせの鉢にそれぞれ植えられているのだが、外形的にどう見ても違いは分かりません。葉の厚さ、花期、花序の長さ、果実の大きさなどに違いがあるようですが。[2013年1月27日撮影:小石川植物園@山崎]

ハザクラキブシ(学名:Stachyurus macrocarpus Koidz. var. prunifolius Tuyama)はキブシ科キブシ属の常緑低木。小笠原固有変種で絶滅危惧TA類(CR)。分布は母島に限り、乳房山周辺の沢沿いの斜面地などに極わずかに自生。樹高は2、3mほど、葉は互生し薄質、葉身10cmから15cmほどの長楕円形で葉縁に鋸歯、葉先は尖ります。花期は晩秋から翌春、雌性両全異株、葉腋から10cmから14cmほどの穂状花序を下垂、たくさんの小花を咲かせます。果実は長径約12mmの卵球形だそうです。

ナガバキブシもハザクラキブシも本土に自生する落葉性キブシと近縁の関係にあると考えられています。特に、日当たりのよい場所に自生するナガバキブシは葉が円く厚みがあるためハチジョウキブシに似ているそうです。


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ナガバキブシ(長葉木五倍子)は本土系

ナガバキブシ@エコカフェ.JPG小笠原の植物に特徴的に見られる現象の一つに雌雄異株化というものがあります。いわゆる島嶼効果のひとつで遺伝的劣勢を防御するために自然に獲得した仕組みです。遺伝的多様性を担保することで外部環境変化や病害虫などから種を保全することができると考えられます。自然の素晴らしい摂理のひとつです。[2013年1月27日撮影:小石川植物園@山崎]

ナガバキブシ(長葉木五倍子、学名:Stachyurus macrocarpus Koidz)はキブシ科キブシ属の常緑低木。小笠原固有種で絶滅危惧TA類(CR)に指定。分布は父島、兄島に限り、山地北側の林内などにわずかに自生。樹高は2mほど、葉は互生しやや葉薄、葉身10cmから15cmほどの狭い長楕円形で葉縁に鋸歯、葉先は尖ります。花期は1月から3月頃、雌性両全性異株で雌性固体と両性個体の両方が存在するという。前年枝の葉腋から5cmから7cmほどの穂状花序を下垂させ、淡黄色の鐘型の4弁花を幾つも咲かせます。果実は長径約2cmの広楕円形、3月頃に熟すが結実数は少ないという。

ちなみに小笠原固有種のムニンハナガサノキ(無人花笠の木)は雄性両全異株、ムニンヤツデ(無人八手)は両性株だが雄性先熟、ムニンアオガンピ(無人青雁皮)は雌雄異株とされるが雄花、雌花のほかに両性花をつけるんですね。神秘のベールに包まれ奥が深いですよ。


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